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ヒモトレ介護術 第六回 「ヒモで結び直された“親子の絆”」

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「ヒモ一本でカラダが変わる」と話題のヒモトレ。中でも関心が高まっているのが、介護分野でのヒモトレの可能性だ。

そこでこの連載では、主に在宅医療の現場でヒモトレを活用している浜島治療院院長の浜島貫先生に、実際の使い方や臨床的な意義を紹介してもらおう。

ヒモトレ介護術

第六回 「ヒモで結び直された“親子の絆”」
お話●浜島 貫
文・取材・構成●北村昌陽
監修●小関 勲

こんにちは。浜島貫です。

今回は、43歳の女性、Fさんのお話を紹介しましょう。

Fさんは、ダウン症です。ダウン症は、生まれながらに21番染色体が1本多いことが原因でおこる、先天性の疾患群です。発達が緩やかなことなどが特徴ですが、症状の現れ方にはかなり個人差があります。

お母さんによると、Fさんは子供のころから物覚えが良くてあまり手がかからず、一人で歩いて外出し、ショッピングなども自分でしていたそうです。

去年の秋口ぐらいまではそんな感じで、自宅で普通に生活していましたが、10月頃に体調を崩し、入院することになりました。

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