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『ケトルベル アドバンス』発売記念! 松下タイケイ氏インタビュー

『ケトルベル アドバンス』発売記念!

著者・松下タイケイ氏インタビュー

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いよいよ発売となった『ケトルベル アドバンス』。そこでコ2では改めて著者の松下タイケイ氏に前著『ケトルベル マニュアル』を踏まえて、本書の読みどころとその意図などを伺った。(聞き手・近藤友暁)

『ケトルベル アドバンス』の紹介記事はこちらから。

「ケトルベル」の魅力

──新刊『ケトルベル アドバンス』(以降『アドバンス』)の発売、おめでとうございます! 前著『ケトルベル マニュアル』(以降『マニュアル』)の発行(2016年3月25日)から5年が経ちましたが、その間の反響はいかがでしたでしょうか?

松下タイケイ(以下、松下) 個人的に教えている人口はそれほど変わりないですね。ただ、武道や格闘技関係者からの知名度が若干上がったように感じます。武道関係で人が集まるところにいくと、私の名前や顔を知ってくれている人が多い印象です。対照的にトレーナーの方たちと会う機会があっても、私のことは知られていない気がします。読んでいる物がそれぞれ違うのかな。

あとは、インターネット上には変化を感じます。以前は私の知り合いや常連といった感じの決まった人たちしかツイートしていなかったのが、最近はいろんな人がケトルベルについてツイートするようになりました。それに、ケトルベルを話題にしている人も増えているのだと思いますが、検索ワードとしてケトルベルと私の名前が以前よりも結びつかなくなったというのも感じます。

──ケトルベル自体の知名度が上がっているということですね。

松下 そうですね。あとは、危険なケトルベルの映像が減りました。それが一番良かったことです。前回の『マニュアル』が間違った方法に対する注意喚起になったのかもしれません。

テーマは「体重が軽い人が重いものに立ち向かうこと」

──さて、前回の『マニュアル』から今回は『アドバンス』とステップアップしました。どのような変化があるのでしょうか? 種目が大きく増えたわけではないですよね。

松下 紹介したい基本の種目は『マニュアル』にすべて載せてあります。『アドバンス』は種目を増やすというよりも、各種目を深めるという方向性です。

また、『マニュアル』のときは、ケトルベルをどう使うか、という観点でした。対して、今回の『アドバンス』では、高重量のケトルベルにどうやって打ち勝つのか、そのためのマインドセットや体の整え方、回復の仕方を主に説明しています。つまり、最初にケトルベルありきではなくて、人間の体とマインドセットありきで、そこにケトルベルを向かえてみましょう、という観点です。

内容のレベルとしては、『マニュアル』の内容は、説明通りにやれば、1週間も練習すれば多くの人は一通りできるようになるだろうと、予想できるものなんです。

今回の『アドバンス』の内容は、読者が実行したときの成果というのは、読む人の受け取り方や、取り組み方次第で、私にはまったく予想がつかないものです。そういう意味では、あまり甘やかしがない本といっても間違いないでしょう。

──なるほど。「重いケトルベルを扱える体と心」に主眼が置かれていると。

松下 そうですね。『アドバンス』で想定しているのは、40キロのケトルベルをミリタリープレスで挙げること。それも体重80キロの人が挙げるんじゃなくて、体重70キロそこそこの人が挙げることです。体重が軽い人たちが重い物を挙げることは、相対的な力が違います。たとえば、同じ重量を体重80キロの人が動かすのと、体重70キロの人が動かすのでは、価値が全然違うわけです。

高重量を扱うなら、当然体格が良くて体重が重いほうが有利です。ですが、筋肥大によるパワーアップがままならない人もいるわけです。食が細かったり、遺伝的に大きくなれない人だっています。そういう人たちができるだけ多くの運動単位を動員させて、できるだけ関節の可動域を整えて、できるかぎりの腹腔圧をつくって。そうやって、体重が軽い人がより高重量のケトルベルに立ち向かう、というのが今回のテーマになっているのかな、と思います。

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Image: iStock


運動単位とは何か?

──細いけど力が出せるというのは希望が持てますね。今のお話しで出た「運動単位」というのはどのようなものでしょうか?

松下 より強い力を出す方法として、よく知られているのは筋肥大をすることです。でも、筋肥大をしなくても出せる力が変わることがあります。誰しもが今持っていても使えていない筋肉や神経があるはずで、そうした筋肉を動員できれば、出せる力は大きくなるはずです。持っている筋肉のうちで、より多くを動員できれば、運動単位が増えたといえます。

ケトルベルに限らず、トレーニングにおいては筋肥大と力は分けて考えられていて、純粋に力をつけるのか、筋肥大つまり筋肉を膨らませていくのかは、同じようにみえて全然違うことです。「体は一大梃子である」という話を『アドバンス』に書いたのですが、その梃子の働きを向上させるためには筋肉の量が関係してきます。より安定した支点を作るとか、力点により強い力を加えるとか、梃子のアームをより頑丈にするとかですね。一方で、筋肥大をしなくても動員される運動単位を増やせれば、体重をキープしたまま力をつけることもできます。

──運動単位という発想を持ったきっかけは?

松下 40㎏や44㎏のミリタリープレスに挑んでいたときですね。無反動でケトルベルを頭上に挙げるのですが、昨日は挙がらなかったのに今日は挙がったとか、その逆もありました。挙がったはずの重量が1週間後に挙がらなくなったという経験もあります。そういうことを毎日のように経験していました。

──筋肉量の増減では説明できない期間で、出せる力に変化があることを不思議に思われたのですね。

松下 そうです。挙げられたときに発動していた運動単位が、時間をおくと怠けてしまうのか、ほかの何かのきっかけで働かなくなったのか。運動単位のオン、オフが切り替わってしまうと、出せる力が変わってしまいます。そうした場合には、少しずつ状況を変えてみます。たとえば、足幅を少し変えてみたり、グリップをミリ単位でずらしてみたり、足裏を刺激してみたり。そうしたことをしているうちに、また挙がるようになる。最初からそれが運動単位の変化だという意識が明確にあれば、もう少しうまくやれた気がしますね。

腹腔圧でスイングの質が変わる

──もうひとつ、今回大きなテーマだったのが呼吸や腹腔圧だったと思うのですが?

松下 昔からお腹を固めろ、ということを教わってきましたが、それは横隔膜と腹筋群、骨盤底筋で作る腹腔圧のことを言っているのだと考えています。

つい最近見たのですが、ケトルベルに関する研究がウィスコンシン大学でされていて、腹部の筋肉の働きが強ければ強いほどスイングが強くなるのだそうです。さらにその副作用として、首や肩周りの筋肉が柔らかくなって、肩コリや首のコリが改善されていったという研究結果が出たらしいのです。また、最近はメジャーリーグのダルビッシュ有選手が横隔膜の位置と投球の関係など、ツイッターで発信していますから、腹腔圧は世界的に注目されているのかもしれません。

私も腹腔圧をテーマにした、あるトレーニング団体の講習を国内で受けました。そこで、どのように腹腔圧をつくるか、どのような呼吸をするかなどを学ぶことができました。それでもよく分からなかったので、フランス人整形外科医カパンジー氏の著書など、自分で本を買ってきて、横隔膜と腹筋の関係などを調べました。

また、私は運動の出力を測れるデバイスを使っていますが、スイングで挙がった瞬間にも腹腔圧がある方がよい数字が出ます。無理に高く挙げようと背中を反ったスイングは、力が漏れている感じで出力が低かった。それは数字にも表れました。

──腹腔圧を高くするとパワーが出るのですか?

松下 それだけではなくて、体の掛かる負担にも違いがでます。仮に腹腔圧を使わないとなると、背骨周辺の筋肉、脊柱起立筋だとか首を支える筋肉に力が入ってしまう。それらの筋肉は本来、力を出すためではなくて、頭が垂れないようにするなど、背骨を支えるためだけの筋肉です。ですから、大きな負荷に耐えられるような構造ではないのです。
そこで、腹腔圧が必要になってくるわけです。息を吸って横隔膜が下がれば、ボールをつぶしたかのように腹部が膨らんでいく。それが腹腔圧で、これをキープすることで体幹を支えることができ、ケトルベルを挙げる際にも利用できます。

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『ケトルベル アドバンス』p58-59

──『アドバンス』を拝読すると、いろいろな分野のトピックスをケトルベルにつなげているという印象です。

松下 重い物を持ち上げるという使命感に駆られると、関係ありそうなセミナーに行って習得しにいきますし、本も買います。たぶん、トレーナーといわれる業界は、全体的に勉強熱心な業界なのではないかと思います。

肉体トレーニングと頭脳労働の関係

──ケトルベルを挙げるために、体を探求したくなるというのは面白いですね。それと関係していると思われるのですが、『アドバンス』では身体活動と知的活動が相乗効果を持っていることが表現されているように思えます。トレーニングと知的活動との関係について、どのようなお考えをお持ちでしょうか?

松下 私自身、コンピューターのプログラミングを仕事にしていて、これは頭脳労働になるのですが、トレーニングがなかったら頭が冴えてこないな、という実感があります。人間、脳があって、神経があって、筋肉があるわけで、頭脳労働もトレーニングもどこかしら重なってくるのかな、という気がしています。もちろん、科学的な実証としては何ともいえませんが。
私の場合、10代前半から何らかのトレーニングはやっていて、その中で大学で勉強したり、なぜかコンピュータープログラミングを始めたりしたので、身体作りと頭脳労働は切っても切り離せないものではあります。逆にいうと、トレーニングと頭脳労働を切り離した生活ができるかとどうかには自信がない。

最近ではビジネスの成功のためにもトレーニングを勧める書籍も見られるようになってきていて、私も外資系企業に勤めるアメリカ人のお偉いさんにも週3回のトレーニングの指導をしていますが、彼らからすればトレーニングは仕事の一環。仕事を終えたらトレーニング、あるいは仕事前にトレーニング、という感覚が当たり前のようです。そのアメリカ人の生徒は、私が教えている週3回以外にもベンチプレスなどのトレーニングをしているようです。

──古代ギリシアの哲学者、アリストテレスが思索をする際に散歩をしたということから、「逍遥派」と呼ばれていました。日本では文武両道と昔から言われていたはずなのに、いつの間にか知的活動と身体的なトレーニングの距離を離しすぎてしまったのかもしれませんね。そうした、知的活動とトレーニングを結びつけている感覚は、ケトルベルのトレーナーの間でも共通の意識みたいなものなのでしょうか? 例えば、パベル氏の逸話には高い知性を感じるのですが。

松下 正直なところ、ケトルベルのトレーナー間の共通認識ではないと思います。パベル氏については特殊なケースかもしれません。生まれながらにして天才肌という感じで、読書やアートにも造詣が深いようです。

──怪我をしやすい部分は、鍛えれば強くなるというイメージが日本では強いのですが、それに対して『アドバンス』は否定的な立場だと思いました。何かきっかけがあったのでしょうか?

松下 大学時代のアメリカンフットボールで、膝の靱帯を損傷したことですね。確か平成元年くらいのころだったかと思います。そのとき、大学病院の先生から言われたのは、「膝の筋肉を鍛えて強化するしかない」という話でした。そこで膝の筋肉を鍛えるために、レッグエクステンションやレッグカールをひたすらやっていたところ、社会人になってから膝が痛くて痛くて。通勤電車で立っているときは、何かに寄りかからないとつらいほどでした。つまりは、私が鍛えていたのは、本来は膝を支えるための筋肉ではなかった。不必要な筋肉を固く収縮させてしまったというのが結論です。

──それが改善される兆しがあったのですか?

松下 ケトルベルをやり始めたころに見た、スクワットのやり方をビデオで「しゃがむときには、膝を曲げるというよりは、大腿骨を膝から引っこ抜くように深くしゃがみなさい」と説明していました。それをおまじないのように意識しながら実践していると、徐々に膝に力を入れないでスクワットができるようになったんです。いつの間にか膝の痛みも消えていって、片足で深々とスクワットができるほどになりました。それがパラダイムシフトというのか、体の意識改革が起きた体験です。

──今のお話しで出た「おまじない」というのは、『アドバンス』の中でも使われているキューイングやドリルに当たるのかと思うのですが、ケトルベルの指導でも活用されているのですか?

松下 そうですね。言葉で「ケトルベルを振り挙げてください」といっても正しい感覚は伝わらないことが多いです。ちゃんと言葉で説明しようとすると長くなりますし、受け取る側も消化できないものです。ならばドリルの体験やキューイングとして喩え話を通して、感覚とか意識の仕方を理解してもらう方法をとる方が早いはずです。

私は毎週、ケトルベルのクラスを教えているのですが、そこに飛び込みで参加される方がいます。本来は何日もかけてスイングができる段階まで行くのですが、飛び込みの人だと次にまた来るかは分からないという懸念もあって、その日のうちに即席でスイングを体験してもらいたいと思っています。そこでドリルやキューイングを使います。

たとえば、腰を落とす動作を「後ろの椅子に座るようにして腰を落としてください」と日常の動作に喩えて伝えます。また、足を踏みつける感覚については、何かを実際に踏んづけて、それを誰かが引っ張ってもらう。それを耐えることで踏みつけをどんどん強くしていく。それから、スイングをやってもらうと意外とよい感じになります。

こうした、ケトルベルの動作に直接関係が無いような動きを通して、意識や感覚をあらかじめ体験してもらっておいて、その直後に種目をやるという方法をここ何年はよく行っています。

QR動画について

──『アドバンス』にはQRコードがついていて動画を見られるようになっていますが、目で見るということについてはどのようにお考えでしょう?

松下 ケトルベルのトレーニングは、目で見ただけではなかなか習得できないものだと思います。これまでYouTubeに動画を上げていますが、それでも本を買う人がいるのですから。『アドバンス』には、スクワット式スイングや、水飲み鳥スイングという、間違ったスイングの典型例を挙げていますが、そういう動きになる人は、おそらくケトルベルの軌道だけを見て、それに沿わせようとしてしまっている人が大半なのだろうと思うのです。

野球に例えると、ピッチャーの投げるボールの軌道を見ても、それを再現できるわけではありませんよね。ピッチャーの足や体幹、腕の動きが先にあって、それがボールの軌道という結果として表れているわけです。ケトルベルも同じで、自分の体が正しい動きをしているか、ということの延長にケトルベルという球体があって、振り子の軌道という結果になるのです。ところが、ケトルベルの軌道だけを見て、それに沿わせようとすると、スクワット式とか水飲み鳥式などの勢いのないスイングになってしまう。そんな気がしています。

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『ケトルベル アドバンス』p125-126

──体の動きの結果が、ケトルベルの軌道に反映されるということですね。目で見てもよいが、御著書を読むなり、トレーナーに教わるなりしたほうが、正しい感覚は掴めそうですね。

松下 『マニュアル』や『アドバンス』に書かれていることを読んだ上で動画をみてほしいです。動画だけ一人歩きして、本を読んでいない人が見ても、そんなに参考にならないかもしれません。まったく意味がないわけではないにしろ、本質的なところは掴めないだろうと思います。

目が肥えてきて、自分の動きも客観的に評価できるようになってくると、動画を見る意義が増してくるかもしれませんね。動きのなかでどこに重心があるかなど、目で追ってみると面白いでしょう。

ただ、私の動画を見てみんなが松下になる必要はない、という事は覚えておいてほしいです。

2007年の最初のケトルベルの講習会のとき、上級インストラクターが5、6人並んでスイングする様子を見せてもらったことがありました。伸長160センチの人から大きな人で190センチ、女性からアメフトのコーチをしている100キロの巨漢まで、様々な体格をした人がみんな並んでいっきにスイングをするのです。そして、「これを見ておけ。これが大事だよ」と言われました。

そのときの私は呆気にとられただけでしたが、その10年後にその際のインストラクターの1人と会食する機会がありました。そこで「あのときにみんなで一斉にスイングをしたよな、意味はわかったか?」と訊かれて、私が答えあぐねていると、「いろんな人がやっていて、みんなフォームはバラバラだっただろう?」と言われてやっと腑に落ちた。同じスイングでも、体つきとか、呼吸の間隔だとか、人生観とか、人それぞれで全然違うんですよ。スイングというのは、何か正しい型があって、それをみんなで追随するというものではなくて、人によって全然フォームが変わってくるものなんだよ、という教えだったのです。

──なるほど。そういう観点で見ると、『アドバンス』の内容は、自分なりのケトルベルの挙げ方を見つけて、それをより深く探求するための試行錯誤の仕方であるようにも思えます。スイングにしても、足元から順に1つずつ見直していくことを勧めていますね。

松下 はい。ミリタリープレスも深く追求していますが、使っているストレッチとか、補助的な運動は、それだけでも十分、価値があるものだと思っています。また、第4章で扱っているボトムアップシリーズは、これまであまり触れられて来なかったのですが、背骨の健康に関わってくるトレーニングでもあるので、これはぜひ取り入れていただきたいと思っています。

──最後に読者に伝えたいことをお聞かせください。

松下 最近読んだスティーブン・コトラーという人の本で、必要な読書というのは「人気の有る本」「人気があってテクニカルな本」「半分テクニカルでなんとか読める本」「入門的な難しい本」「難くて理解不可能な本」という5段階があると書いていました。その言い方をすれば、『マニュアル』は2段目の「人気があってテクニカルな本」だろうと思います。そして、『アドバンス』は「半分テクニカルでなんとか読める本」で、読者には少し我慢して読んでいただくことになるのかなと思います。我慢して読んで実践してみれば、ケトルベルがもっと面白くなるかもしれませんし、もしかしたら自分の体が著しく改善されるかもしれません。今回は、ケトルベルの本であっても、いろんな要素が絡み合っているので、そこに着眼点をもっていただけたらと思っています。

──ありがとうございます。

『ケトルベル アドバンス』目次

【Part.1 より高みへと進むための指針】
1.なぜケトルベルなのか? トレーニングの原点にあるもの ケトルベルは、次のステージへの移行を助ける 全員が体力をつけなければならない 2.健全に強くなるための指針 身体の仕組みを知ること 脊柱とその周辺の筋肉に負担をかけないこと 左右差が改善されること できるだけ頻繁に、できるだけ疲れずに 3.身体の潜在能力を引き出す 脳と身体のフィードバックを知る 運動単位を増やす 感覚受容体と対話する 潜在意識を教育する 潜在意識を意識で邪魔しない キューイングとドリルを用いる Column「キューイングとドリル」 4.腹腔圧を高める呼吸法 パワー呼吸から一歩進める 呼吸の仕組みと腹腔圧 呼吸と運動 腹腔圧を高める呼吸法 体幹が強くなると、パワーがでるのはなぜか?

【Part.2 スイングver2.0】
1.スイング・リブート! 単純ゆえの奥深さ セットアップ&ウェッジ バックスイング 踏み込み スイングに腹腔圧を利用する Column「腹腔圧の左右不均衡」 スイングと梃子の原理 ワンアーム・スイング ダブル・スイング 2.2段式スイング カブーンスイング! ゴブレット・スクワット 2段式スイングの実施法 Column「ヒンジとスクワット」 3.スイングのペアドリル テンションを高めるペアドリル リラックスドリル オーバースピード・エキセントリック 4.よりよいスイングとは? パワーのあるスイングの感触 スイングが効いているバロメータ 回数と効果について

【Part.3 ミリタリープレスver2.0】
1.安定したミリタリープレスへ 安定性と再現性の追求 グリップの確認 Column「グリッパーとハンドルの握りの関係?」 クリーン ラックポジション 挙げる Column「人は手を挙げることを求めている?」 ダブル・ミリタリープレス 2.ミリタリープレスの「グルーヴ」 グルーヴとは何か? レバレッジ(梃子)のグルーヴを感じる アクティブ・ネガティブでグルーヴを習得する 3.ミリタリープレスのドリル パーシャル・プレス ブレッツェル・ストレッチ 生後3ヵ月の腹臥位 姿勢改善ドリル ゴムバンドで僧帽筋を刺激するドリル 四つん這いで僧帽筋を刺激するドリル 手の感触を活性化するドリル エルボードリル ラックポジションのケトルベルへ圧力をかける ダウンワードドッグ Column「空いた時間に床を使おう」 4.肩の可動域のチェック&ケア 肩の可動域を知ろう 肩のメンテナンス

【Part.4 強く健全な身体作りのために】
1.ボトムアップ・シリーズ 刺激的な逆さま体験 ボトムアップ・クリーン ボトムアップ・ウォーク ボトムアップ・スクワット ハーフ・ニーリング姿勢でのボトムアップ ボトムアップ・プレス ボトムアップ・ゲットアップ 2.パーシャル・ゲットアップ 部分的(パーシャル)でも効果的 肘へのゲットアップ 肘へのゲットアップからスイープ ハーフ・ゲットアップ ハーフ・ゲットアップから片膝立ち ハーフ・ゲットアップのバリエーション ニーリング・ウィンドミル 3.ウィンドミル 頭上の高重量に慣れる ウィンドミルの基本動作 ロー・ウィンドミル ダブル・ウィンドミル 4.スナッチ 基本種目の集大成 スナッチの基本動作 完璧なフォームを続けるために フロント・スナッチ ダブル・ハイプル ダブル・スナッチ

【Part.5 トレーニングメニュー】
1.健全なトレーニングのために 3つのエネルギーシステム 疲労を溜めないための指針 2.持久力トレーニングのメニュー スイングの「オン・ザ・ミニット」 スナッチの「オン・ザ・ミニット」 3.パワー・トレーニングのメニュー ミクロ・サイクルとメソ・サイクルの例 マクロ・サイクルとLDTE 4.生活に合わせる意識改善 生活とトレーニングは切り離せない OODAループ GTG(Grease the Groove) 5.トレーニングと食事 エネルギーとホルモンバランス トレーニングと食事のタイミング

定価:2,000円(税抜き)
単行本: 303ページ 並製
出版社: 株式会社 日貿出版社
発売: 2021/2/26
現在、全国書店、アマゾンで発売中。

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–Profile–

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松下さん プロフィール●松下タイケイ(Taikei Matsushita)
1969年8月30日生まれ。幼少期から高校時代までを日本国内と海外を往復しながら送る。アメリカの高校と日本の大学でアメリカンフットボールをし、後に社会人クラブチームで8年ほど指導をする。プログラマー、システム・エンジニアの職に就いていたが、過去の怪我等に起因する身体の歪みを覚え、改善法を模索する中、2004年にケトルベルに出合い、独自にケトルベル。トレーニング開始する。2006年に公認ケトルベル・インストラクターに就いてケトルベルを習得し、2007年6月、RKC(Russian Kettlebell Challenge)ケトルベル・インストラクター資格を取得し、日本人で初の公認ケトルベル・インストラクターになる。以来、アメリカ、ハンガリー、韓国のインストラクター・コースへ受講生やアシスタントとして参加するなど、海外を飛び回る。2013年、認定インストラクターのパベル・ツァツォーリンが新たにSFG(Strong First Girya)を設立したことに伴って移籍し、SFGレベル2インストラクター資格の認定を受ける。自身の指導実績としては、これまで50回以上のワークショップを行い、クラスや個人指導含め数百人に教えている。また、海外(ベトナム)へも指導へ赴いている。
現在、ケトルベル・ストレングスを主宰。東京を拠点に、定期クラスやワークショップを開催するとともに、ケトルベルなどのトレーニング器具の販売を行う。また、スポーツや格闘技の分野で、国内外の雑誌等で執筆活動も行っている。
ケトルベルショップ「ケトルベル&ストレングス・ジャパン」
公式Web site: http://www.kettlebell.jp/
ブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/renegaderow
動画 :https://www.youtube.com/user/kettlebellinjapan

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ケトルベル マニュアル

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