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【書店さんを元気にする全国出張】山梨編 5/25-26

5/25移動距離123.8km 歩数11,099歩
5/26移動距離171.0km 歩数11,083歩

山梨への出張は相棒と一緒でした。相棒はマーケティングのプロフェッショナルで視点が素晴らしく、新しい発見をたくさんさせてもらいました。例えば二人で国道を歩いていた時、個人営業のとんかつ屋さんを見つけました。しかし、そこには真新しい「うどん」ののぼりが立てられていたのです。

それを見た相棒は一瞬で状況を理解したんです!!

目の前にチェーン店のとんかつ屋さんができていてバーンと「カツ丼500円」と訴求していました。きっとその影響で売り上げが減りうどんをメニューに加えたのではないか、と相棒は推測したのです。よく見ると確かに個人店の壁には「名物!吉田のうどん」と書かれていました。

その他、二人並んで地元で人気のあんパンを買い食いする姿とか。マーケティングなのか趣味なのか境界線は曖昧でしたが、スーツを着た男たちが「あんぱん」って、なんか可笑しいですよね。しかも一人はヒゲを生やしているという・・・僕たちも顔を見合わせて思わず笑ってしまいました!

さて、山梨は老舗の地場の書店様が健在で横のつながりもあり、仲が良いそうです。書店さん同士で読書活動推進委員会を結成し、読書を盛り上げる活動を行っておられるそうです!素敵ですね。

▼朗月堂書店様

▲手書きのPOPが至る所にありました
こちらは店長さんの今月のオススメ本です。出版社が作った印刷されたPOPより、書店員さんの手書きPOPのほうが断然訴求力が強いのです。これまでにもたびたびヒットを生んできました。SNSからベストセラーが生まれる時代になっても、書店員さんの手書きPOPの力は健在です!
▲棚ではなく壁面を埋め尽くす「山梨の本」コーナー
朗月堂書店様はA館、B館、C館が連絡通路でつながっています。ディズニーランドがトゥモローランドなど複数のテーマで構成されているのに似ているなぁと感じました。通路を通って、次の売り場に出る時にワクワクしました。なかでも力が入っているのは山梨本コーナー。イベントとの連動性もあって、非常に活性化されていると感じました。

▼よむよむ フレスポ甲府東店様

▲通路中央部での仕掛け展開『イノセント・デイズ』
3日寝込むって、ワクチンの副反応以上じゃん!っておもいました。そんなに心を揺さぶられるのなら読んでみようかな、と僕は思いました。「何か読んでみようかななぁ」と、フラリとこのお店を訪れたお客さんはきっと足を止めるんじゃないでしょうか。
▲同じく通路中央部での仕掛け『6時間後に君は死ぬ』
9歳の息子やったら「北斗の拳やん」と言いそうなタイトルですね。でも、これは小説。どんな設定で話が進行していくのか、興味深々ですね。パネル、表紙、クロスを黒で統一している展開がセンスを感じます。この展開が目立つところにあると、なにか「呼ばれている」感じがしませんか?素晴らしいと思いました。

▼春光堂書店様

▲読書会や朝会などのイベントを定期的に実施
次の読書会は6月3日。課題図書を読んできて、感想を述べあうというものです。読書がインプットだけで終わるのはもったいないことなので、大変理にかなった素敵なイベントだと思いました。しかも選書が秀逸です。いま、このテーマで語りたい方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか?書店様がお客様とのコミュニケーションを深め、コミュニティを築かれているのも素敵ですよね。
▲棚に個性あり。既存の分類だけに頼らない陳列
本屋さんに行って本を探すときに「分類」が明確だと探しやすいです。でもあまりに「分類」に頼りすぎると、セレンデピティ(偶然の出会い)を諦めることになります。その点、本の知識がある方が長年かけて作り上げた棚にも大きな価値があると僕は感じています。そういった陳列の仕方には当然、書店様ごとの個性があらわれているので是非たくさんの本屋さんを巡って自分に合う本屋さんを探してみてください。面白い旅になりますよ!

▼BOOKS KATOH 富士吉田店様

▲春の園芸書フェアの展開
大判の園芸書を40面くらい平積み展開されていました。近隣のホームセンターの園芸コーナーは結構混雑しているようで、そこにニーズを感じての展開なのだとか。富士山の麓の空気がキレイな街で土いじりができたら幸せだろうなぁ。もっともこれは、都市でしか生活したことがない僕の単なる憧れなのですが。。。でも、この思い切った展開、まさに天晴です!
▲山梨県は、書籍購入額全国トップ!(2016年家計調査より)
香川県は「うどん県」と言われていますが、山梨県を「読書県」としてPRでしょうか?山梨県の書店さんでは、学習参考書もよく売れているとうかがいました。おそらく、子供の頃から本屋さんに行って本を買って読むという習慣があるのではないでしょうか。僕もよく休みの日に、子どもを連れて本屋さんに行きます。たしかに東京は他に娯楽がいっぱいありますが、読書という娯楽がもっと見直されても良いと思ってます!

(おまけ)自腹出張グルメ

▲甲府といえば小作のほうとう!
お昼ご飯は名物のほうとうにしました。南瓜か豚肉か少し迷って、結局豚肉に。。。豚肉も満足度は高いのですが、南瓜が溶け出して黄色くなる感じもたまらないんですよね。今度は、家族と一緒に旅行に来て次こそは南瓜ほうとうを食べに行こうかな。ぶどうや桃の果樹園が続く車窓の風景も山梨ならではなので子ども達も喜びそう。山梨は空気も美味しくて、とっても素敵な所でした。


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