ドット絵メイキング『教室の椅子』
ようやく懸案の椅子作成です。よかったよかった。なにせ「椅子がない」ということのストレスは計り知れませんからね!
あ~、子どもたちにそのストレスを教えるために「椅子取りゲーム」があるのでしょうか? いやいや、そんなのを遊びとしてやらせるから「朝、登校したら椅子がない!」というイジメの申告を学校側が「児童たちによる遊び」とか言ってうやむやにするわけでしょう。絶対に許さない!(なんだこの記事)
ところでファイル名をつける際に調べてみたところ、「椅子取りゲーム」は英語で"musical chairs"というそうです。ミュージカル……? 考えたやつに椅子を投げつけてやりたいです。
落ち着いて組み立てる
落ち着かないといけないのはぼくだけかもしれませんが。フウとひと息つきまして、椅子の基礎的な形状を決めていきます。とはいえ、やることは前回の「教室の机」と大差ありません。冷静でなくてもやれます。
手順①……座面にするだいたい正方形くらいの板のサイズを決めます。
手順②……机の天板と同じように、暗色の線で外周を囲んで丸みをつけつつ、側面にあたる部分を描いて厚みを付けます。
手順③……座面から真下に足をのばします。
んん、前足の幅が少しおかしいかもしれないですね。
「背もたれ(背面)」をつけるために手順④でうしろ足を上にのばしてみたところ、前足の間の幅(6ドット)がうしろ足の間の幅(5ドット)より広くなっていることに気付きました。ガイド上で見ても、左前足が下がって見えます。
そこで手順⑤では、うしろ足にあわせて左前足を内側に寄せてみました。これでよさそうですね。
さあ、あとは背もたれの板をつけるだけ!
手順⑥……パイプより少し広めに垂直の板をつけます。四角ですが、カドは丸めます。
手順⑦……暗色で外周を囲み、厚みをつけます。
ここでの注意点は板の色です。座面は「上面が明色、側面(厚み)は暗色」にしているのですから、リアリティを考慮して光源を統一するなら背面も同様にすべきです。ただ今回はそうはせずに、側面を明色にして上面は描いていません。
これはリアリティよりも絵的に「主だった部分を明色で見せたい」という都合をとることにしたためです。側面ではあるものの、「前面」でもありますからね。
以上で単独のドット絵としての『教室の椅子』は「できあがり」でいいのですが、まだ机などと大きさを比べてみる必要があります。実際に並べて、テストしてみましょう。
テストして大きさを確認
なんか今「期末テスト」という言葉が浮かんでゾッとしたんですけど! 学校に関するものを描こうとするといろいろよぎってメンタルを削られます。
ともかく再び冷静さを取り戻し、椅子を机や少年といっしょに並べてみます。
あー。座面、高すぎ。だめね、やりなおし! です。
本当は手順⑥くらいでテストしておいた方が傷が浅くて済むのですが、あまり半端な状態だと気持ちが入らないんですよね……。気持ちが入りすぎて学生時代の悪夢に悩まされるのも困りますけど。
とにかく修正! とりあえず足を1ドット削ってみましょう。
そして再テストです。あー「追試」っていうのやめてください!
ん~、まだちょっとあやしい気もしますが妥協点でしょうか。これ以上低くするとなんだかわからなくなりそうですから、これでいくことにしましょう。
これで完成……?
さて。これで「完成!」としたいところですが、そうもいきません。椅子はただあってもダメなんです! 座れないと!
というわけで、次回は少年少女を椅子に座らせます。
(つづく)
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