見出し画像

本で心が救われることって、やっぱりある。

益田ミリさんの本(今日の人生2)に出てきた「おらおらでひとりいぐも」を図書館で借りた。小説の著者は若竹千佐子さん。映画で観て印象に残っていた作品でもある。

本文を読むまえに開いた町田康さんの解説の文章に、救われる。
転職活動中、「なぜ」が入る質問を応募先企業から何度もされてきた。それを、落とされないようにあれこれ工夫しながら答えを探すのは本当に心が折れた。こんなに苦しい思いをするくらいなら、生きたくないとも思った。

文字にすることで相手の溜飲を下げる。

酸素がないくらい深い海の中にいるような感覚の中で、明かりが灯った!と思った。

「おらおらでひとりいぐも」著者の若竹千佐子さんは、小説家になる夢がずっとあって、最年長で新人賞を取った人。夢はずっと持ち続けて大丈夫だし、それを叶えることもちゃんとできる。それを体現している人だ。
私、まだまだ生きていけるじゃん、と思った。

この小説は沖田修一監督の映画作品でもある。
とても温かくてやさしくて、素敵な世界観で描かれている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?