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2023年12月16日橋本英郎引退試合現地観戦の感想

橋本英郎がガンバでプレーしていた頃からのサポーターというのは、もしかしたら今のガンバ大阪サポーターの中ではそんなに多くないのかもと思いつつ、今日スタジアムに着くと、意外と言っては失礼ですが1万2千人を超える観客が見守る引退試合となりました。

スタジアム入場時にもらったシール

彼がガンバから離れてからもう12年が経ちました。2011年は西野監督のラストシーズンでもありますが、翌年の混乱と失意の降格を体験しなかったことについては、橋本選手にとって幸運なことだったかも知れません。まあ、2012年に所属していたのは一緒に降格したヴィッセル神戸だったのですけれどね。

今日の引退試合はある意味ちょっと毛色が違います。通常は最後に所属していたチームと、これまでの所属チームでの同僚だった選手や、あるいは代表で仲良かった選手のチームとの試合になるのですが、今回は、ガンバが初タイトルを獲った2005年シーズンのガンバ所属選手対、日本代表で一緒にプレーした選手という異例の対戦です。

2005年シーズンのガンバの思い出を書き出すと、そもそもこのnoteがそれで埋まってしまいます。一つだけ書くと、西野監督曰く「陰のMVP」だった橋本英郎のプレーに感銘を受け、そのシーズンオフに初めてサイン入りレプリカを購入したのがハッシーでした。あの頃は長袖のレプリカでしたね。

本日の2005年ガンバを率いるのはもちろん西野朗。老けたようで老けていない感じがします。そして代表は岡田武史氏。代表だけではなくFC今治での監督であった縁もあっての依頼だったのでしょう。故イビチャ・オシム氏がもし存命であればコメントもあったでしょう。

試合後のセレモニー待ちの西野朗・岡田武史両氏。日本サッカー監督界でのレジェンド2人です

しかし日本代表フレンズのメンバーが豪華すぎてビビります。多分、普段ガンバの試合もJリーグも見ないけれど、この元代表選手たちを目当てにパナスタに来た人も結構いるんじゃないでしょうか。

試合前の集合写真

さて、試合の方は微笑みと笑いに包まれた90分で終わりました。

前半は圧倒的に日本代表フレンズのペース。前線で本田圭佑・播戸竜二・大久保嘉人が動き回り、最後は橋本にボールを渡してシュートを打たせるという、よくある引退試合の流れでしたが、ガンバGKの日野優がファインセーブを連発。それでも日本代表フレンズが3点取って前半終了。

後半、ガンバ大阪05がアラウージョ・大黒将志・フェルナンジーニョ・山口智・宮本恒靖・シジクレイ・二川孝広ら当時のスタメンを出してきて流れが変わります。

18年振りに生で見るアラウージョのプレーには懐かしさと同時に上手さ・強さ・速さをやはり感じましたが、圧巻は4ゴールの大黒。現役の頃を彷彿とさせるDF裏への動き出しは本当に懐かしかったです。フェルナンジーニョも相変わらず、多いボールタッチで相手を交わしてペナルティーエリアに侵入する動きがやはりこれまた懐かしい。

DFの方も懐かしさを覚えます。山口・宮本・シジクレイで構成する3バックは、3-5-2の弱点である両サイドから攻められる攻められる。それでも引退試合という空気もあってか、後半は2失点でしのぎました。佐藤寿人がエグいダイレクトボレーを決めてましたけど。

実況の千石さんも言及していましたが、カウンターでボールを持った瞬間に、アラウ・オグリ・フェルの3トップだけで突進してゴールに向かっていくシーンが何度も見られて楽しかったですね。

あと、ガンバチアダンスチームも当時の方が踊っていたのが素晴らしいというか、皆さんスタイルが維持されていて驚きました。BGMも当時のものでこれまた懐かしかったです。アブリル・ラビーンのあの曲とか久し振りに聞いたわ。

結局試合は空気を読んだのかガンバ大阪05が7-5と大逆転勝利に終わりました。

橋本英郎という選手はガンバに所属しながら大阪市立大学を卒業し、インテリとも言われることもあります。実際、考えてプレーすることが得意なタイプでしょうし、その点がオシム監督にも好まれたのでしょう。

セレモニー時の橋本英郎。左に寄っているのは、その左にいる一般人のご家族を写さないためです

彼がこれから指導者として歩む未来は、現役の時以上に輝かしいものになると確信しています。お疲れさまでした。

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