破天荒な創業者から見たら誰でも物足りない

ニデック(日本電産)のトップの後継ぎ探しは相変わらずまだまだ掛かりそうです。

先日、永守会長が後継者について発言していましたが、10年以上かけてもまだ決められていません。正確には、これと思った後継者候補を呼んで就任させても、結局永守氏が我慢できず追い出してしまうような結果に終わっています。

これに関しては、永守氏に後継者を見る目が無いというよりも、彼の眼鏡にかなう能力を持つ人材なら、そもそも他でもっと良いポジションの仕事をしていると考えた方が良さそうです。後継者になっても永守氏が生きているうちは雇われ社長に過ぎません。だったらニデックのトップになれるほどの能力を活かして、自分の自由に出来るポジションでやっていた方が良いと考えるのも無理もないでしょう。

UNIQLOの柳井氏、SoftBankの孫氏も全く同じ悩みを持っていますが、そもそも後継者の選び方自体間違っているような気がします。

自身が一から立ち上げて、世界的な大企業にまで成長させた創業者から見て、自分と同じような考えと能力を持っている人など、そうそう右から左に融通出来るはずもありません。前述のように、そんな人なら同じように起業しようと考えます。

同じペースで企業を成長させ続ける人材でないと駄目だとこだわる限りは、多分死ぬまで見つからないでしょう。

「創業は易く守成は難し」
と昔から言われています。創業者の方が楽だとは言いませんが、創業者に必要な資質と二代目以降に必要な資質は異なります。もちろん、そんなことはお三方とも理解はしているでしょうけれど、守成の二代目候補の言動には我慢できないのでしょうね。

ニデックもUNIQLOもSoftBankも、ずっとこんな感じで二代目候補を入れては出してを繰り返していくと思われます。

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