たまにはリアルタイムなニュースに関するnoteでも

たまにはリアルタイムなニュースに関するnoteでも書いてみようかと思います。

NHKニュースで安倍首相が辞任の意向を固めたとの報道がありました。この後の本人の記者会見で実際にどのような内容で話があるか分かりませんが、ここまでがっつり報じられているのをみるとさすがに誤報は無いでしょう。

総理大臣は激務と言われますが、病状悪化で動けなくなると国家の内外に影響が及んでしまうことを恐れて、まだ動けるうちに後継首相を決める余裕を取っておきたいということなのでしょうか。

大平正芳、小渕恵三の急死(後者は昏睡状態で交代していますが)を思い起こしてしまいますが、もともと持病があって一度辞任したことがあり、新薬もあって再登板できましたが、やはりやばそうな感じは本人が一番分かっているのかも知れません。

あるいは、鳩山一郎のように半身不随の状態でもこなした人もいますが、任期の長さを考えると今の安倍首相の身体的負担は結構なものなのでしょう。

辞任を発表しても自民党の後継総裁が決まるまでは執務を行うでしょうけれど、レームダックになりますから新しい大きな政策は実行できません。現状で各政策が固定化されることになりますので、政治家も官僚も早く後継は決めたいところでしょう。

最近はメディアでも安倍後継をいろいろ取り沙汰していましたが、岸田・石破・茂木・菅・麻生といった名前の他にも出てくるでしょうし、多数派工作が繰り広げられそうです。ただ、超長期政権を担った安倍首相の意向も結構左右すると思います。そうなると菅・麻生が最有力ですがどうなるでしょうか。

安倍首相の通算での評価は後の話になります。歴史的な評価というものは時間が経ってなされるべきものであり、同時代的な評価とは分けて考えないといけません。せめて10年は経たないと出来ないでしょうし、30年くらいは見ておいた方がいいでしょう。

このコロナ禍での対応で言えば、2月末の休校要請は正しかったと個人的には思いますが、その後の給付金やGoToキャンペーンなどで迷走した感があるのはもったいなかったと思います。同時代的評価は今日から後継に引き継ぐまで一気に噴出するでしょうけれど、評価する側の立場・思想・利害が絡むものになりますので、割り引いておく必要があります。

ちなみに辞任発表が突然だ、無責任だ、という意見もありますが、そもそも首相の辞任なんて事前に情報が漏れている方がおかしいです。重要な人事は突然の公表でないとデメリットが大きすぎます。ジワジワと辞任が憶測されるような状況というのは、そもそも政権が崩壊しかかっている状況ですのでそんな状態が長引く方が問題でしょう。

さて、盟友とも言えるトランプ大統領にとっては今回の安倍首相の辞任発表はどう影響するでしょうか?

首相だろうと大統領だろうと、体調に問題がある人間は就くべきではない、という理屈を持ち出したら、健康問題に関する疑惑を追及している民主党のバイデン候補に対する攻撃材料になり得ます。図らずも、安倍首相辞任のニュースはトランプ陣営にとって援護射撃になってしまうかも知れません。

まあ難病を持ちながら歴代最長政権となった安倍晋三という政治家は、少なくともその点では偉大であったのは間違いありません。前述の通り、歴史的な評価が今後どうなされるか分かりませんが。

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