静岡県知事の辞職について

静岡県の川勝知事が6月に辞職するということになりました。リニア問題で良くも悪くも全国的に有名になってしまった人ですが、彼の辞任によってリニアの工事が進むという見方が大勢でしょう。

個人的には、まだ本当に辞めるかどうか分からないというか、辞めるの止めたと言いだしたら周囲は止めようがないので、実際に退任するまでは分からないんじゃないかなあ。

人事というのは本当に難しいもので、辞める辞めないは平のサラリーマンでも揉めるときは揉めるものです。ましてや結構なヘイトを稼いできた県知事の場合は、辞めるにしろ辞めるの止めるにしろ、相当な混乱が待っているでしょう。

ただ、リニア推進派の人たちが思っているほど、彼の辞任でリニア工事が進むかどうかは分かりません。後任の知事が彼同様のリニア反対派だったら同じことですし、もっと過激な反対派になるかも知れません。

というか、一旦辞任して出直し選挙に出馬して選挙に勝ってまた知事になるという可能性もあるでしょう。

一番重要なのは、静岡県民が彼を知事に選び続けた事実です。

そのことを考えないと、新任知事になったら工事が進むとはいかないんじゃないかなあと思います。

似たようなケースとしては、アメリカ大統領選挙でのドナルドトランプでしょうか。2016年選挙では多くのメディアや評論家、有識者らがヒラリー勝利を断言していたにも関わらずトランプが勝ち、2020年の選挙でも彼らが言うほど、トランプ政権のマイナス面を有権者は重視せず、結局バイデンと接戦になりました。今度の選挙でもトランプとバイデンはまた互角の戦いになるでしょうし、トランプが勝つ可能性は5割以上かも知れません。

トランプ批判は良いとしても、何故アメリカの有権者の約半分が彼に投票するのかを考えないと、トランプが負け、あるいはどこかの時点で引退するにしても、また彼のような候補者が出てくるしょうね。

静岡県知事とリニア工事の関係も似たようなものだと思います。

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