自称帰宅部部長について
「俺帰宅部の部長やからさ」
これを言う奴がクラスに1人はいる。俺はこのユーモアが大嫌いだった。それを聞くたびに「え、帰宅部部長?○組の〇〇も言ってたけど??おんなじ学校に帰宅部の部長が何人もおるっておかしくない?どっちがが嘘ついてるってこと?」とキレながら激詰していた。
「帰宅部」という言葉そのものに違和感を感じたことはなかったが、その架空の存在の部長、リーダーを自称するという行為がとにかく気に食わなかった。何も成し遂げていない奴がかりそめの肩書きを名乗り、悦に浸っている様を見るのが耐えられなかった。
こういうしょうもないことを言う奴は、俺の指摘に対して「冗談やんw」と半笑いでさも俺を冗談が通じないマジレスアホ人間であるかのように遠回しで非難してくる。こいつが冗談を言っていることなんて100も承知だ。その冗談が誰でも思いつく面白くない冗談だからこっちはキレているのだ。
「部長」なんてそもそも気軽に名乗って言い訳がない。思春期真っ只中、妬み嫉みハブりいじめが横行し人間関係ぐちゃぐちゃ、理不尽な顧問と自己中な同期後輩の間で板挟みになりながら無償で部をまとめあげなければいけないのだ。中高真面目に部活に取り組むとという経験すらしてない自分にとって、「部長をしてました」なんて言われたらもう頭が上がらない。
なので、帰宅部以外の部長をやってた人はすごい。大尊敬。
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