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「伊集院光とらじおと放哉と山頭火と」の思い出。

今日、ついに、「伊集院光とらじおと」が最終回を迎えました。

第一回目から毎週投稿していた自由律俳句のコーナー『伊集院光とらじおと放哉と山頭火と』もこれで終了となり、寂しい限りです。

思い出を振り返ってみると、強く印象に残っているのは、まず第一回目。
「花束の捨て方を考えている」という句が採用され、その回の大賞にも選ばれて、副賞として自由律俳句の結社『青穂』の冊子を頂きました。

そして最近だと、コーナーの書籍『次の角を曲がったら話そう』の出版も印象深いです。

この本には僕の自由律俳句が5句掲載され、出演者の座談会でも名前を挙げてもらいました。
そして自分の句が載った本が全国の本屋さんに並ぶという、かつてない経験もさせていただいて、この上ない幸せでした。

本当に「伊集院光とらじおと」には感謝しかありません。ありがとうございました。

そして最後に、『放哉と山頭火と』で読まれた自由律俳句、全19句を載せておきたいと思います。

花束の捨て方を考えている

季節の段差につまづく

生まれ年の硬貨が汚い

雑巾を買う世代

励ます会が延期

学生が長財布

餅を詰まらせそうな人の横にいる

電話のマークが昭和

一番近い銭湯が年々遠くなる

押したら怒られそうなボタンがある

痩せて老けた

潰れるためにオープンしたような店

人も地面も冷たい

若者なのに若者が苦手

変な皿に変な料理

母みたいな服の人を見た

野球に例えて空振り

洗濯物の重さが秋

リモコンを背の順に並べる


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