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燕岳から槍ヶ岳へ表銀座縦走

今期2回目の登山は槍ヶ岳へ向かう表銀座ルート。
私は3年ぶり2回目。
一方彼女は初挑戦、山を登り始めてから私がしつこく「あれが槍ヶ岳~」と言っていたので念願の?初挑戦となる。

直前に岩場歩きの練習として北穂高岳へ登り、休養を摂って挑戦となった。

今回のルートと準備

まず始めに今回のルートはかんな感じ。

1日目 中房温泉ー燕岳ー大天井ヒュッテ
2日目 大天井ヒュッテー西岳ー東鎌尾根ー槍ヶ岳山荘
3日目 槍ヶ岳山荘ー槍沢ー上高地

このルートを歩くにあたり、まず検討することは移動手段。登山口を下山先が異なる場合必ず検討の必要がある。
今回は電車や、バスを使うことが困難なので車で向かう方法を考える。松本まで来るまで行きバスに乗り換える事も考えたが、時間の都合上諦めるを得なかった。
そこで目をつけたのが、タクシー会社が行なっている配車サービス。市内の本社から登山口までタクシーで送ってくれ、下山先まで車を持っていってくれる。山と渓谷社の地図に掲載されていた数社から今回は安曇野観光タクシーを利用した。料金はおおよそ2万円。

今回も前回の登山に引き続き

アルファ米
スープパスタ
コーヒーセット

を持ち込んだ。

行程

今回の計画はこの通り。14:30に山小屋に着くように時間を逆算している。

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1日目

山の朝は早い、今回は特別早い。一旦安曇野で車からタクシーに乗り換える関係で2時起き、2時40発となった。

2:40 家発

朝ご飯は、前日に仕込んでおいたクルミパン。生地をこねる時にクルミを入れ忘れ、発酵段階で上から振りかけるようにして作成。上手くっつくか不安だったが、取り合えず形になってよかった。(割って見ると中身はただの食パンだが。。。よしとしよう)実際味はかなり美味しい。バター多めなどアレンジが簡単に効くことがホームベーカリーの利点かな。

5:50 安曇野観光タクシー本社 着

予約指定した時間ぴったりに到着。ここで荷物をタクシーに乗せ替えたり、靴を履き替えたりといった登山の準備を済ませる。不要な物は車に置いていこう。

6:40 中房温泉 着

登山届を記入し出発する。中房温泉では上高地と違い山岳保険に入ることができないので、事前の加入が必要になる

7:00 中房温泉 発

燕岳への登りは北アルプス三大急登なだけあってかなりきつい。一歩での段差が非常に大きく、出だしから汗が滝のように流れる。ただ登山客が多いため細かく休憩所が設けられてるので、ゆったり行ける。
かと思いきや、槍ヶ岳が見える尾根の道に早く着きたくて飛ばす。息が切れてしまうと回復に時間がかかるので、切れないギリギリのペースで行くように注意。

ただ、辺り一面雲に覆われていることが不安だ。

燕岳では松本側は曇りで、反対側は晴れていることが多いので望みは捨てない。

9:25 合戦小屋 着

ここまで結構いいペースで登ってきたので、一旦腰を下ろして休憩。
昨年秋に来た際には、食べられなかったスイカを頬張る。

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塩を振りかけて食べるとより甘く感じて美味しいことは知っていたが、汗をかいた後ではスイカの甘味より塩味の方が嬉しかったりした。
とはいえ、たっぷりの水分を含んだスイカはここまでの疲れを吹き飛ばすに十分なおいしさであった。

10:30 燕山荘 着

ここまで頂上付近はきっと晴れてると希望を持って歩いてきたが、到着10分前くらいから雨が降り始めてしまった。
諦めてトイレ休憩だけで出発したら、少しずつ日が出始めた。

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昨年”大下り”あたりまでピストンしていたので、懐かしみながら歩くのがとても楽しかった。同時にちょうどお花の季節で、たくさんの種類が咲いていた。

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大天井岳の麓まで来ると、常念岳・大天荘方面と大天井ヒュッテ方面に分岐する。今回は大天井ヒュッテ方面を目指す。
分岐を超えると大天井岳のトラバースとなり、少々の鎖場や高度感のある場面が登場してくる。これから先の行程を考えるとちょうどいい準備運動といった感じ。

14:00 大天井ヒュッテ 着

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この季節は日が長く、日の入りは18:00くらい。
まだまだ明るいので牛首展望台へ行ってみた。

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山の左右で天気が違うことがよく分かる。

2日目

朝の天気はいいものの、午後から崩れる予報なので早朝に出発。朝日を牛首展望台から見たかったけど、好天の槍ヶ岳のために我慢する。

4:30 大天井ヒュッテ 発

大阪から一人で来ていた70歳のおばあちゃんも同じルートを歩くらしい。体力が持たなければ途中で上高地に下山するらしい。
「槍ヶ岳で会いましょう!」と挨拶してお先に主発する。日の出時間が5:00なので、それまでに稜線に出られればよいな。

5:00 日の出

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大天井岳の裏側から上ってきました。
ここまでで稜線に出られたかと言うと。。。

ほぼジャストタイミングで出られました
(びっくり平の少し先です。
徐々に色づく山を見つめる素敵なひとときを過ごしました。周りに誰も居ない稜線から見る朝日。最高ですね。

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徐々に色が変わっていく様子は見るものを惹き込む力がある。

20分くらい眺めてから西岳目指し再出発。
ルートとしては細かなアップダウンを繰り返す。急登や危険箇所はなく穏やかな道が続く。この日は前日の雨もあって木々の葉に水滴がたくさん付いていた。雨具を貫通してくるほどに…
おそらく、このルートの先頭を歩いていたので全ての水滴を食らって振り落としていく。
西岳手前40分くらいは尾根の東側を歩くため、槍ヶ岳の姿は見えなくなって同じような景色が続く。

そろそろ槍ヶ岳が見たいと思う頃にそれは顔を出す。

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いつのまにか真横にまで迫っていた。となれば西岳ヒュッテまではあと少し。

6:45 西岳ヒュッテ 着

ほぼ想定通りの時間で到着。
この先道が険しくなり体力を使うので長めに休憩。

7:00 西岳ヒュッテ 発

ヒュッテからは大きく下る。足場の細い梯子や、浮石が多いので慎重に。

この辺りで首にかけてたカメラをしまっているので槍ヶ岳までほとんど写真がない…
岩にぶつけて壊すよりマシです。。。

9:40  ヒュッテ大槍 着

途中荷物運びのヘリコプターが頭上30mくらいを通過、迫力が凄かった。あれに乗れば一瞬で着くんだけどな〜

疲労も溜まってきて、天気もガスってしまい最後の方は気力で歩く。

10:40 槍ヶ岳山荘 着

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何も見えません。午後から曇りの予報が少し早まったよう。
曇ってはいるものの、明日の天気にも保証はないので登れるうちに山頂へ向かう。
チェックインと行動食を食べて、荷物を整えて出発。持ち物はカメラと行動食、防寒具。山頂が混んでしまわない限り長く留まりたいと思う。一瞬でも晴れてくれれば!
久しぶりの岩場なので慎重に慎重に。槍ヶ岳の登りは見た目はかなり威圧感を感じるものの、多くの鎖、多くの釘による足場、整備された梯子などが整っているので身体的難しさはないと思う。ただしっかり高度感は感じる。
片道約30分の岩場登り。彼女念願の槍ヶ岳無事登り切れるよう全力サポート。3点支持を徹底させます。

最後の梯子は上まで手すりがついてだいぶ登りやすくなったと母が言っていた。登りやすい梯子を越えてようやく頂上。

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20分くらい粘ったものの真っ白でした。それでも念願の山頂に立てて嬉しそう。
明日晴れてくれる事を祈る。

小屋に戻ったら夕食の時間。

曇ってはいたものの外で調理開始。メニューはいつも通り。

ペンネのトマトスープ味
アルファ米ドライカレーとわかめご飯、海老ピラフなど2人合わせて4人前
かなり満腹になる量

お湯が沸く頃に遠くで雷が鳴り始め髪の毛が逆立つ笑
稲妻が光るとペタっとなって自然を感じる。

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危ないので中の炊事室へ移動して食べました。
食後のコーヒーを済ませたら今度は夕日を見ます。夕方になって気温が下がり雲が下がったから見える。

笠ヶ岳の向こう側では雷が鳴り

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笠ヶ岳へ光のカーテンがかかり

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槍ヶ岳はオレンジに染まり

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立山方面は紫に染まり

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やがて沈んで

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自然の多様な姿を一度に目に収められた。

明日は晴れてくれる事を願ってスヤァzzz

3日目

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晴れました。
快晴ではないけど充分な天気。それに一面の雲海。山頂で日の出を見たかったけど、まだ彼女の技術力に若干の不安があるのと、赤く染まる槍ヶ岳が見たかったので小屋のそばから拝むことに。
次来た時は山頂から見よう。

眺めるポイントは前日のうちに決めておいた、確かトイレの近くの張り出した岩の上。
三脚を立てて準備万端。
部屋が同じだった京都から来ていた親子は山頂で見るようで、挨拶を交わして見送ります。こうした交流があることも山の魅力のひとつだと思う。

ここでひとつ誤算だったのは日の長い今の時期、太陽は真東より北寄りから登るため槍ヶ岳の後ろ側から登ってくるため、赤く染まる槍ヶ岳ではなく、逆光の槍ヶ岳となったこと。
シルエットが際立つので、これはこれで綺麗!

まだ出ないね

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そろそろかな〜

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出てきた!

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空の色が一気に変わっていく。

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朝を迎えました。
この頃には上空の雲も無くなり最高の眺めに。

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それでは山頂で雲海を眺めるとしよう。

防寒具と水、カメラを持って出発。

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最高の眺め。風も弱く安定した天気で歩きやすい。
槍ヶ岳の影が見えている。

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穂高連峰までしっかり見える。つい先日行った山が見えるとなんかいいよね。

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雲海もすんごい。

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着いたよ〜
まさに天空の孤島。遮るものの無い景色。

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穂高、富士山、八ヶ岳、立山、鹿島、どこまでも見える。
最高の時間だった。
山頂が混雑してきたので降ることに。降ったら下山の準備。朝食を軽く食べて山にお別れ。

7:05 槍ヶ岳山荘 発

ここから上高地まではおおよそ8時間の予定。
長い長い下山道

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少しずつ小さくなる槍ヶ岳を時折り振り返る。登るのは大変でも下りは一瞬。気づいたら見えなくなっている。

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見えなくなると後は惰性で進むだけ。

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横尾山荘から上高地の3時間は今週で3回目。
彼女が悲鳴を上げます笑
飽きたそうです。しかし歩かないことには帰れないので、心を鬼にしてひたすら歩き続ける。
正直自分も飽きた。

10:00 槍沢ヒュッテ 着
11:20 横尾山荘 着
12:40 徳沢園 着
13:30 明神館 着
14:40 上高地 着

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無事下山完了。3時間考え続けていたアイスを食べましょう。食べるのに夢中でアイスの写真がありません。
りんごアイスとバニラアイスをひとつずつ食べました。

おしまい。

まとめ

1年前に初めて彼女と燕岳に登り、4日前に北穂高岳へ登り、今回槍ヶ岳へとかなり高速ステップアップしてきたわけですが。
自分が歩いたことあるルート。自分が余裕を持って案内できる難易度帯であること。難易度は少しずつ上げること。
この3つを意識してルートを組み立てました。
登山は心配しすぎるくらいがちょうどいいと思ってます。何かあったからでは遅いから。

次は岩場の練習を経て釣り尾根や、八峰キレットあたりに挑戦したいと思う。



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