常識という言葉に安心感を覚える人もいれば、息苦しさを覚える人もいる。

「あなたは普通じゃない」と散々言われてきたあなたは、もしかしたら常識という言葉が苦手かもしれない。

時代によって基準が移り変わる常識は、実態があってないようなものだ。

我々はこの世に生まれ落ちて、ほとんどの場合、親から「社会の常識」を教わる。この学習自体、社会生活を営むうえで重要なものなのはまちがいない。

ただし真面目な人ほど「常識の範囲内で収められているだろうか？」といったセルフチェックが厳しくなりがちだ。

自分を自分で厳しくチェックする習慣がつくと、本来のポテンシャルは発揮されずに妙な違和感を感じながら生き続けることになる。

ある新聞のキャッチコピーで「常識を疑え」というものがあった。

疑うこともいいのだが、さらに大事なのは常識の外へ飛び出すことではないだろうか。

あなたの才能が発揮されるのを阻んでいるのは「常識の内側へいなければ大変なことになる」といった無意識の恐れかもしれない。

しかし反対に述べると「常識の内側にいるから大変な状態が続いている」のかも？

あなたが心地よく過ごせる環境や関係性が常識の外側ということも十分に考えられる。