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スピーチが苦手だった僕が「体の使い方」を意識した途端、人前でスムーズに話せるようになった話

40歳を超えたあたりから、年に数回、人前でスピーチをする機会が設けられるようになった。

昔の僕だったら「絶対、無理」と断っていただろう。

しかし新しい体験や挑戦によって人生が変わることを知ったので、お話をいただいた際はしっかり準備をして「ありがたい機会」と捉えつつ話すようにしている。

体の使い方を覚えてから、以前より人前で話すことへの抵抗感が減った。

僕にとって自身の体は、発話のための楽器のようなものだ。

「どのように奏でるか?」を考えたとき、身体の一部を意識するとスムーズにいくと気づいた。

発話中に体のどこかを使ってリズムをとる。神経細胞がたくさんある指先を意識して、リズムをとるとすんなり話せる。

ジェスチャーを入れながらリズムをとることで整う。チューニングできるようになるのだろう。。

誰でもその人、固有のリズムがある。スピーチをしているときにその間を掴めると言葉がすんなり出る。

心と身体が一致すると言葉がスムーズに出るので、相手に伝わりやすい。

僕はどちらかというと焦りがちなので、不一致が続く状況下で早口になることがある。

聞き手からすると「もう少しゆっくり話してほしい」「情報量が多い」と感じることがきっと少なくない。

自分のリズムで話せるようになると、俯瞰で状況を見つめられるようになるので、相手の反応を見ながら聞き手に対してチューニングをしながら話せるようになる。

身体を意識しながら自分をチューニング→聞き手の反応を確認しながらチューニング

ふたつのチューニングが上手くいくと、スピーチは伝わる。

「上手く話さなきゃ」という邪念は心を重くするので「噛んでもいい」「失敗してもいい」くらいファジーに捉えて本番に臨む。

完璧なものに魅力はないし、僕は完璧になど話せないことを知っている。

自分の体を40年以上身体を操作してきて、まだ自在にコントロールできてはいないところがあるものの、操作方法の見直しをはかることで前よりもズレがなくなってきている。

不一致を一致に導くと、多くのことで好循環が起こる。これが実に面白い。

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