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実話怪談 お盆の海で無数の足音

以前、『お盆の海で』という記事を書いたんですが、そこでもお話しした通り、僕は若い頃、仲間たちとお盆に海でキャンプをするという習慣がありました。その時、起こった怖い体験をご紹介させていただきます。

その日も、友達数人と、その奥さん、そして、その彼女、女2人と男4人で海辺にテントを張りキャンプをしていました。このメンバーの中の友達の彼女がメチャメチャ霊感が強く普通に幽霊が見えるという女の子でした。

彼女が1番初めに霊を見たのが幼稚園に通っている、とても幼い頃だったそうです。
ある日、おばあちゃんに連れられ近くの神社にお参りに行きました。その神社には背の高い木が沢山植えられていたそうです。そして、その木を見上げると、枝のところに首を吊っている女の人が見えたそうです。おばあちゃんに「あの人あそこで何をしているの?」と指をさして尋ねると、おばあちゃんは「ん?どこ?」再び指をさして「あそこにぶら下がってる人」というと、おばあちゃんは「そんな人いないよ」と、おばあちゃんには見えていないようでした。

その出来事があって以降、普通に霊が見えるようになったとのことでした。

そして、その彼女いわく、僕(筆者)は「霊に着いて来られやすいので気を付けた方がいい」とのこと。どうやって気を付ければいいんだろう(汗)その時の僕は心当たりがありまくっていたので、「やっぱりそうなんだ~。」と素直に受け取ることができました。普通こんなこと言われたら怖いですよね。

そして、晩ごはんが終わり寝床の準備をし、僕はトイレに行きました。そしてテントに戻ると、霊感の強い彼女が僕に近づいてきて「これをベッドの四隅にまいとき」と塩を渡してきました。僕が「なんでなん?」と聞くと「小さい男の子が着いて来てるで」と言われました。僕は素直にベッドの四隅に塩をまき眠ることにしました。

僕たちは3つのテントを立て、夫婦・カップル・男二人という部屋分けでテントを使っていました。

そして、各々寝る準備をして「おやすみ」とそれぞれのテントに戻り就寝しました。

しばらくすると、ザッザッザッザッと砂浜を沢山の人が歩く足音が聞こえてきました。僕は起きてるのか夢なのか解らないまま、あまり気にせず眠ることにしました。

朝起きて「あれは夢だったのかな?」「何だったんだろうな?」と思っていると、隣で寝ていた男友達が「夜中になんかいっぱい人歩いてなかった?」と僕に話しかけてきたんです。
僕は「俺も聞こえてた」「夢なんかなと思ってたけどお前も聞いたんやったら夢じゃなかってんな!!」と話していると、隣のテントで寝ていた、霊感の強い彼女が出てきて「夜中に砂浜を銃を持った旧日本兵が行進してたよ」と言ってきました。

ザッザッザッザッ!!

僕たちが聞いたのは旧日本兵が行進する足音だったんです。
僕と友達は鳥肌がたち「怖わー」と声を揃えて言いました。

やっぱり、お盆に海へ行くのは、やめといた方が良さそうですね。

そんな、ちょっと怖いお話でした。

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