見出し画像

実話怪談 近づいてくる気配

僕は昔から不思議な体験をたくさんしています。
その中でもかなり怖かった時のお話をさせていただきます。

これは、僕がまだ独身だった頃、母親といっしょに住んでいた時のお話です。

夜中の1:00頃だったと思います。その日は、なぜか、なかなか眠れず
「1回起きてテレビでもみようかな」
「でもそれをすると余計寝れなくなりそうだな」
なんてことを考えながら、とにかく布団に入って目を閉じて眠る努力をしていました。

そんな時、母親の部屋の押入れが開く音が聞こえてきました。
「おかん起きたんかな?」と思っていると、
今度は母親の部屋の戸が開く音がしました。
「ああ、おかんトイレ行くねんな」と思いました。
すると、今度はトイレがある廊下に出るところのドアが開く音が聞こえてきました。
「やっぱり、おかんトイレ行くねんな」と思っていました。
トイレは廊下に出るところのドアを開けてすぐ右にあります。
僕は頭の中で「はい、次トイレのドアが開きますよ」って思っていました。でも、トイレのドアは開きません。
すると、何かが廊下を通って僕の部屋に近づいてくる気配がします。
母親はたまに僕が寝てるか確認しに部屋をのぞきにくることがあるので、
僕は「また、おかん部屋のぞきに来やがるな!!」と、ちょっと面倒くさい気持ちでいました。
「寝たフリしとこっ」と思い目を閉じて眠ったフリをしていました。
そうすると、僕の部屋の戸が開くのを感じました。
「やっぱり、おかん見にきよったで」と思いました。
「もし、何か話しかけてきても無視しよ」
と思い、ひたすら寝たフリを続けていると、その気配は僕の方に近づいてきます。「ホンマに面倒くさいわ」と思っていると、その気配は僕の顔の前スレスレの所に来ました。
その時、僕は「これ、おかんじゃないっ」てことに気付きました。
じゃあ、いったい何が目の前にいるんだろうと考えると、鳥肌と震えがとまらなくなりました。

「怖いっ怖いっ」
「なんやこれはっ」
「早くどっか消えてくれっ」

と思っていると、今度はその何かが僕の顔の前スレスレを通って体の方に移動して行くのを感じます。
僕は、ますます鳥肌と震えがとまらなくなり、「ホンマに怖いっ」と思った瞬間、今度は両手首をガシッと掴まれ、金縛りにあい、まったく動けず、まったく声も出せなくなりました。
僕は頭の中で「ヤバいっ、これはマジでヤバいっ」と思い、
お経を唱えることにしました。

「何妙法蓮華経、何妙法蓮華経」
「あかん、続きがわかれへんっ」
「そうや、こうゆう時は般若心経の方が強いって誰か言うてたなっ」
「般若波羅蜜多、般若波羅蜜多」
「あかん、これも続きがわかれへんっ」
「頼む消えてくれっ」
「般若波羅蜜多、般若波羅蜜多、何妙法蓮華経、何妙法蓮華経」

と繰り返し頭の中で唱えていると、パッと気配が消え動けるようになりました。そして、すぐさま部屋の電気をつけ入口の戸を確認するとキッチリ閉まっています。そして廊下に出て廊下の扉を確認するとちゃんと閉まっていて、さらに母親の寝室の戸も閉まっています。寝室の押入れの戸も閉まっていました。そして母親を起こさないように自室へ戻り電気をつけたまま眠れない夜を過ごしました。

翌日、一睡もしないまま仕事をして、家に帰り、夕食の席で昨夜の出来事を母親に話しました。
すると母親は「えっ!!」と驚いた顔をしています。
僕が「どうしたん?」「何をビックリしてんの?」と尋ねると、母親も最近同じような体験をしたと話し出しました。

その話はこうです。

その夜は、僕と同じで、母親もなかなか眠ず布団の中で目を閉じて眠る努力をしていたそうです。すると、押入れの戸が開くのを感じ、そして何かが近づいてくる気配がすると思った瞬間、ガッと首を絞められたそうです。
そこから金縛りにあい、声も出せず、まったく動けず、頭の中で

「苦しいっ苦しいっ」
「助けてっ助けてっ」

と叫び続けていると、パッとその気配は消え動けるようになったとのことでした。

同じ時期に、2人が同じような体験をしました。
この体験は後にも先にもこの1回切りでした。
何かを伝えようとしていたんでしょうけど、僕たちが感じ取ってあげられないので、この気配はどこかへ行ってしまったんじゃないでしょうか??
もう、こんな体験は2度とゴメンです。

そういう、ちょい怖より、もうちょい怖いお話でした。


よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費としてつかわせていただきます。