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自分の顔に関する考察

 小さい頃、母の昭和のお化粧をするところをそばで見るのが好きで、よく口紅なども勝手にいじって叱られていました。今でもYou tubeで人のメイクをするのを見るのが大好きで、こんなにメイクアップのビフォーアフターがタダでみられるなんて良い時代になったものです。しかし。

職業柄、メイクってマスクにくっついたり、塗っている粉(昭和の表現)が手術中に舞い落ちたりする可能性もゼロでないし、汗をかいたり体液が付いたらバシャバシャっと手も顔も洗えるくらいがいいと思う+時間がない+面倒+誰も気にしない(はず)=毎日スッピンです。しかし。

だからといって全く無頓着ではないのです。なんだかんだ言ってもルッキズム、見た目がいいことに越したことはない、やっぱり人は見た目で判断するし、される。自分の顔、気になるは気になる。

大学のとき、友人が「星の王子様」の中で、かんじんなことは、目に見えないんだよって書いてあるけどさ、現実は目に見えるもので決まることが多いよね、って言った時にハッとしました。汚い身なりをしている人が邪険に扱われ、きちんとした身なりをすればそれなりに扱われるというのは、もう常識の範囲。もしそうならば、やっぱりそれなりの身なり、見た目を目指すのはこの世に普通に生きていくルールみたいなものだと思うのです。



考察❶:他人の解釈は千差万別


ソウルに遊びに言った時に、たまたまカフェにいた絵描きさんに似顔絵を描いてもらいました。

似顔絵を描いてもらった

四角い輪郭、そばかす、しわ、ひどくないですか!ひどいですよね(心の声:お金払ってこれですか?)全く似ていない、いや似ていないわけでもない、涙袋は描いてくれたみたいだし(それともしわ?)、男顔に描かれているのは、私の中身が反映しているんだろうか。プロ(絵描きさんて特徴を捉える・色を捉える優れた目を持っているのである)の目にはこう映るのか。右目と左目の非対称性がよく捉えられている。でもさ、今ではAIが美しく似顔絵(?写真風)にしてくれるというのに、しまったな〜。

他人に自分がどう見えるのか:ある人には魅力的にみえ、ある人にはそうでもない、というのが答えです。だから全員が全員に美人と言ってもらえる顔というのはほぼ存在しないし、そういう顔を目指す・羨ましがる必要は全くないと思うのです。

考察❷:メイクは難しい。しかもメイクで作った顔を好きにはなれないかもしれない



中国北京で働いていた時、仕事場で(強制的に)撮影のためプロのヘアメイク。

中国北京的な美のセンス

鏡を見て、これって私じゃない、と気味が悪かったのでした。

プロのヘアメイク、プロのカメラマンに撮影してもらったものの出来栄えは好きになれなかったのです。私のように残念だけども”メイクに映えない顔立ち”というものがあるに違いない(色黒、骨格しっかり、高い頬骨など?)し、緊張して撮影を楽しめない私。髪の毛もヘアメイクさん泣かせうなじの渦巻きに剛毛で、ふわふわとかゴージャスにならないのですから。

考察❸:自然な表情は鏡では見れないし、セルフィーでは撮れない


本当の自分の顔って実は表情ということ。鏡で自分を見ている時には知らず知らずにポーズしているし、ましてやセルフィーなんかどの角度からがいいか研究しまくり。自分の顔=自然体でいられるときだけで、見たことない、よく知らないのかも。黙ってるだけで、怒ってる?って聞かれるってことは普段は怖い顔してるんだな。うっかり意識していない時の自分を見るとガッカリするよね。

自然な表情、つまり気持ちが顔に現れる

このブログの婚活女子、ご存知ですか? 多分超美人なのに、そのためになかなか恋に落ちない強者さんです。最近になり、三浦さんという素敵な男性が出現し、友人から送られてきた自分の写真を見た時に、

たしかにワシ、
めっちゃ良い表情してたわ!爆
自分で言っちゃうけど!!!

私にしてはなかなか可愛らしい表情してるやーーん!!!って思ったわ!笑
その写真、三浦さんと私が話している写メじゃなかったんです。
三浦さんと鳥谷さんが話している姿を楽しそうに眺めている自分の姿でした。あー、私、こんな顔で三浦さんを見てたんだ

https://ameblo.jp/riona0777/

顔は誰と一緒にいるのか、で変わりますね!好きな人と一緒にいる自分の顔に気づくこのエントリーがとても好きです。

私たちは、自分自身の内面が顔に出ているという事実をもっと重視するべきだと思うのです。

考察❹:瞬間の綺麗は作れる(かもしれない)けど、10年後もきれいの方がいい、そうなると答えはメイクアップではない


美容院後のツヤツヤで、ちゃんと染めて栗毛で(一本も白髪のない)、アイロンでカールした髪、の瞬間芸は私にも不可能ではないのかもしれないけれども、メンテナンスが絶対に無理。今だけおしゃれでも、1ヶ月後は毛根の色は染めた色と変わっているし。

メイクアップしてもらってもその瞬間は完璧でも、8時間後、10時間ごと一日仕事してたらとんでもない状態になるのではと思うのです。メイクアップは写真撮影やパーティーなどの数時間以内のためのものという認識です。

多分、メイクをしない、髪は染めない、髪はアイロンを当てない(傷めない)などの世のおすすめの逆をいかなければならないのが『ずっと』きれいな人への道の正解な気がしているし(確証はない)、ニキビを作らない、毛穴を詰まらせない、健康な肌と髪、は何もしない人の方の10年先の美しさには軍配が上がるような気がする(希望的観察)。ただし本当に何もしない、それだけでは無頓着ボサボサ、セルフネグレクトになりかねない。

サステイナブルで、ナチュラルで、自分らしくて、しかもきれいを確立できるか、年相応の銀髪や素敵な笑い皺をどうやって獲得できるのか、日々お手本を探しているところです。

考察❺ 美容整形よりもその前にできることがたくさんある

シワを作らないためのボトックスのようなプチメインテナンス系から、本当に顎の骨を削ったりする本格的な美容整形までどんどん進化している分野ですが、ボトックスも、ヒアルロン酸注入も一時的な効果にもかかわらず、副作用はあり。本格的な美容整形であれば副作用は破滅的。そんな危険なものにまず飛び込んでしまうというのは恐ろしく危ないことだと思います。それよりも先に綺麗な筋肉を作ったり、食生活を見直したり、いや、もっと本を読んだり勉強頑張ったりできることが他にまだまだあるだろうと思います。

最終的に、美しさは総合点。体のライン、動作所作、表情は内面から出るもの、いや内面が美しい・賢い・物知りというのは高いポイントで、シワが一本あるないなんて、二重か一重なんて微々たる違いだと思います。


あとがき

日本はモノカルチャーのせいなのか、全体的に海外よりもルッキズムへのこだわりが強すぎるように思います。日本人はみんな似通っている顔だから、小さな違いのこだわってしまうのか?イギリスに住んでいると、見た目へのコメントは最小限、可愛いとか可愛くないとかも、着ている服とか今日のメイクとかも、なんかみんな日々全然気にしていなさそう。

この記事はnoteを始めたばかりの今年の3月、1ヶ月毎日投稿チャレンジで書いたものを再投稿しています(kinaさんから再投稿リクエストがあったのです、ありがとう!その時も読んでくれてコメントくれてありがとう)。自分の顔を晒すという行為は推奨されることではないかもしれませんが、より納得してもらえる効果がある、そのインパクトファクターをとりました。



いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。