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ただただ真っ直ぐに、伊勢うどんへの愛を1000文字程度で語りたい。

夫婦共々、最近では毎年必ず2回はお取り寄せするほどお気に入りなのが、伊勢うどんです。


数年前の年末年始、
伊勢神宮で荘厳なお参りを終えた後、閉店間際ギリギリセーフで入ったうどん屋さんがはじめての出会いでした。

「なんだか伊勢うどんというのが有名らしい」

その情報だけを頼りに、最後に1件だけ空いていたそのお店に飛び込みました。


第一印象は、正直あまりよくなかったです。

箸で持とうとすると、切れてしまってうまくすくえないほどにくったくたに煮込まれた麺に、醤油の原液をただただぶっかけたかのような真っっ黒なつゆ。

伊勢うどんを初めて目にした私たちにはあまりの衝撃で、旦那さんと静かに顔を見合わせて、言葉はなくとも「失敗したかもね……」という空気感が流れたのをしっかりと覚えています。

ギリギリに入ってきたから、鍋の底に残ってた麺をかき集めたりしたのかな…嫌がらせかな…悪いことしちゃったな…なんてちょっと仄暗い気持ちで食べ始めたんです。


それがなんということでしょう。

くたくた麺は、ただ普通のうどん麺をくたくたに煮込んだのとはまた全然違って、今までに食べたことのないほどのとぅるんともにゅっとしたクセになる食感で、つゆも出汁が効いていて甘味もあってすごくおいしい!

こんなにも、一口で印象を覆された食べ物はないです。

時間に余裕があったら、おかわりしたい!と思ったほどに、心と舌を奪われました。

興奮冷めやらぬ2人は、帰り道で今からでも伊勢うどん買えるお店を必死に探して、家族の分も含めてしっかりゲットして帰りました。


それからというもの、お正月になるとどうしても食べたくなって、毎年お取り寄せをするようになり、今ではお正月を待ちきれず、途中で再お取り寄せしてしまうほどです。

これだけ気持ちが強くても、これだけ気持ちが強いからこそかもしれませんが、常にストックしておくことはないです。

あくまでも憧れというか、心地よい距離感と少しばかりの緊張感があるくらいが程よい関係かなと思っているので、今のところは2回の頻度で保っています。


伊勢うどん。

まだ食べたことないって人はぜひ、一度本当に心から食べてみてほしいです。

ちなみに私のうどんの好みは、基本的につるしこです。歯ごたえ大事!

だから、かけうどんのようなあったかいつゆに浸かった麺よりも、冷やしを選びがちです。

それか、あたたかくしてコシがなくなってしまうなら、とことんぐでんぐでんになるまで煮込まれていてほしい派です。


こんな私の、うどんのコシは0か100かの口の虜にする、伊勢うどんのお話でした。



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