ジャンクCARL MARTIN Compressor Limiter(初期型)を修理しよう
もう10年以上前に発売されたコンプレッサーで、ギター・ベースのどちらでも使用できて、本体から電源コードが伸びてコンセントへ直刺しするスタイルという塩梅。
たまに、ぼんやりと欲しいなあと思い出していたのですが、数年前に廃番となってしまったのでした。
そのせいか、なかなかのお値段がします。
後継機種だと安価目のものが出ているのですが、つまみが少なくなりアダプター式に。
最新の後継機種HONEY COMPではDRYとWETをミックスできるようになっていて、大人しくこっちにした方が良いのは解っているものの、、、
スタジオとかでデカい筐体(高さが凄い)をコンセントにドヤ顔で差し込んで使いたいねん。
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そんな折、ハードオフおじさんが征く遊びをしていたところ、ジャンクコーナーに放り出されていた個体にエンカウント。
本体から伸びるフニャフニャの電源コードの醸し出すジャンク感が凄い。
状態を観察してみると、OUTジャックのボルトとフットスイッチの頭のキャップの欠損、、、
価格は、、(チラッ)、、*千円、、!
これは、、、守護(まも)らねばならぬ、、、!
という事で、ついつい購入してしまいました。
以前に購入したFULLTONEのFULL DRIVE2の要領で直していきましょう。
直すにあたり、、というか、アナログエフェクターを買ったらまずすること。裏蓋を開けてみましょう。
CARL MARTINはデンマークのハンドメイドエフェクターというところなので非常に楽しみですね。
パカッ⤵
おお~
意外とスカスカですね。調整トリムが付いているので、弄ってみても良いかも?(どう効果があるかは謎)
トランスを差し引いてもかなり余裕のある大きな筐体なんですね。そのうち、別のケースに入れ替えても良いかもしれません。
裏蓋にはなにやら暗号のようなもの?
ビスはタッピングビスでかなり固く固着していました。恐らく、一度も開けられたことが無いのでしょう。
埃は敢えてこのまま残しておきましょう。
フットスイッチについては、外径10mmの真鍮パイプをJBヴェルドで固定して磨いておきました。
黒筐体に金がええやろ。
ジャックのところは手持ちの部品から拝借すればすぐに直せますね。
素人レビューですが、このエフェクターの良いところはこんなように思います。
・設定の幅が凄く広くて、ペコペコチキンからゴージャスマッチョな感じまでOK
・ギターもベースもイケる
・初期型ならアダプターが要らない
・ゲインを上げていくとちょっと歪んでカッコいい
・掛かり具合をLEDの光加減で教えてくれる
・かなりローノイズ
良くないところ
・巨大(だがそこがいい)
こんな感じなので、ぜひ、音の感じを聞いてみてください。
海外テレおじさんの動画となります。
また、ジャンク品ということで、箱も説明書も何もついていませんでした。
ネット上で見つけた、ノブの動作についてのザックリ和訳やスペックなぞ書いておきます。
各ノブの動作
■THRES スレッショルド設定
低いほど(反時計回り)閾値が低くなる
■COMP レシオ設定
低いほどレシオが下がる
■RESP 動作選択/アタックタイム・リリースタイム設定
反時計回りに回し切るとリミッター動作になる。
時計回りに回すとコンプ動作になり、アタックタイムとリリースタイムが変化する
■GAIN
音を大きくしたりメイクアップする。ええ塩梅のところにするべし
■音作りの公式おススメ手順
まず、全部12時にするで
↓
Busyライトが点滅(コンプが動作してる証拠や)する所にTHRESを調整
↓
COMPで掛かり具合を調整するで
↓
RESPはだいたい12時から2時がええ。でも、COMPと一緒に反時計回りにするとチキンサウンドが出てくる時があるで
↓
GAINは使い方に応じて決めてや
↓
あと、COMPとRESPの組み合わせで色んな音がでるようにしてあるで
というわけで、いいよ~コレ
ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、試行錯誤を繰り返して、楽しかったり上手く行ったところを書いていたりします。 貴重なサポートを頂けますと、なおさら色んなことを試して書きます!