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映画「ボヘミアンラプソディ 」は、QUEENを知らない人にこそ観てほしい

現在、映画「ボヘミアンラプソディ」がAmazon Prime VideoでPrime会員なら無料で視聴できる。

本作は劇場公開時に日本をはじめ世界で大ヒットした。僕は公開初日に観て、そのあともう一回観にいった。
理由は、めっちゃ面白いから。

しかし、当然観ていない人もいる。僕の職場の後輩もそうだった。

「QUEEN?ってバンド?の映画なんですよね?よく知らないから...」

そうか。わかる、その気持ち。
でもそういう人にこそ観てほしい!
めっちゃ面白いし、QUEENは最高だから。

劇場公開当時、そんな思いから、業務終了時間後、社内でこの映画のプレゼンまでした。パワーポイントまで作って。今考えるとちょっとやりすぎだったかも...とも思う。

しかし、それぐらい面白い映画だったということだ。

今回、せっかくなので当時のパワーポイント資料を文章の形に再構成して記事にしてみた。
騙されたと思って一読してほしい。

1.ロックバンドQUEENとは

イギリス、ロンドンのロックバンド。
メンバーは4人。

左から、ロジャー・テイラー(ドラムス、コーラス)、フレディ・マーキュリー(ボーカル、ピアノ)、ブライアン・メイ(ギター、コーラス)、ジョン・ディーコン(ベース)。

デビュー初期、地元イギリスでは厳しい評価を受けたが、日本では熱狂的人気となり、日本でのライブも大成功。以来非常に親日的。その後、イギリス、アメリカ、オーストラリアをはじめ、南米でも人気を集め、世界的人気バンドとなった。
フレディはプライベートでも日本に来て、美術品を買い集めたりしている。なんだか親近感が湧く。

代表曲は、Bohemian Rhapsody、We Will Rock You、I Was Born To Love You、We Will Rock You、Radio Ga Gaなど多数。
日本ではCM、ドラマなどでもよく使われてるから、聴くと「知ってる!」という人も多いはず。

↑ 日清カップヌードルCM 曲はI Was Born To Love You

↑ 高校野球応援歌 曲はWe Will Rock You

2.映画「ボヘミアンラプソディ」とは

映画「ボヘミアンラプソディ」は、フレディが主人公。
視点によって、以下ような様々なジャンルとして捉えることができる。

①ロックバンドQUEENが登るつめていくサクセスストーリー

②ロックスター フレディ・マーキュリーの”孤独”と”自分らしく生きること”を描いたヒューマンドラマ

③こだわり抜いたライブシーンが盛りだくさんの音楽映画

このため二回、三回観ても新たな発見がある。

3.映画のポイント

個人的にツボだったところ。

①俳優がバンドメンバーに似ている

ブライアン・メイは完全に”ご本人”。

↑ 比較画像。左が本人。たぶん。

②女装PVもしっかり再現

楽曲リリース当時にも物議を呼んだ「I Want to Break Free」のPV。メンバー全員が女装しているが、フレディが特に異彩を放っている。女装+口ヒゲの破壊力よ...!!

映画ではそれもしっかり再現。どうだ、たまんねえだろ?

↑ ガタイがいいのもウケる

③猫がかわいい

こんな高音質で猫の「ゴロゴロ」を聴いたことがあるか?僕はない。


4.映画のクライマックスのフェス「ライブエイド」とは

映画のクライマックスでQUEENは「ライブエイド」というフェスに出演する。
このフェスは、アフリカを貧困から救済することを目的とした20世紀最大のチャリティ・コンサートだ。ステージはイギリスとアメリカに設けられ、超ビッグなミュージシャンが出演。イギリスの会場で9万人、アメリカの会場で8万人もの観客が集まった。さらには当時の最先端技術である衛生放送で世界中に生中継を行い、数億人が観たとも言われている。

その大ステージに出演したQUEENだが、実は人気のピークは過ぎ、バンド内の関係も悪化。「解散寸前だった」とメンバーも述懐するほどだった。
そんな中でのステージ。観客は必ずしもQUEENのファンばかりではないという悪条件も重なっていた。

しかし、QUEENはそこで圧巻のステージングを披露した。多くの賞賛を受け、QUEENは復活を遂げる。その様子は映画のラストとしても最高。何度でも言う。QUEENは最高。

5.映画をもっと楽しむために

せっかくならどっぷり映画を楽しみたい!という人へ。

①映画を観る前に聴いておきたい曲3選

・1曲目「Bohemian Rhapsody」
QUEEN 最大のヒット曲。
一番の特徴は曲の構成だ。一般的なポップス、ロックの曲構成は

Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ...

といったような具合。このように、Aメロ、Bメロ、Cメロ、サビ、といったパートをどう組み合わせていくか、という構成となっている。なかには、新鮮味を出すため最初からサビとする曲などもある。
対して、Bohemian Rhapsodyの構成はどうか。

アカペラ→バラード→オペラ→ハードロック→バラード

あなや...!?
曲のジャンルすら変わるという離れ業。言葉ではこれ以上説明できないので実際に聴いてみてほしい。

僕も初めて聴いたときは理解できなかった。しかし繰り返し聴くうちにすっかりハマってしまった。
それを下支えしているテクニックもものすごい。
そして歌詞も秀逸。カミュの『異邦人』を彷彿とさせる退廃的な内容。
ちなみに、2002年調査の「イギリス史上最高のシングル曲は?」というアンケートにおいて、Bohemian Rhapsodyが1位となっている。2位はジョン・レノンの『imagine』、3位はThe Beatlesの『Hey Jede』。
しかしランクインしてる曲が凄すぎる。イギリスは神の国か?

・2曲目「Somebody To Love」
映画で最初に使用されている曲。映画のなかでの、フレディの叫びにも似た気持ちをこの曲の歌詞が端的に現している。
QUEENの持ち味である、多重録音によるコーラスが多用されている。



・3曲目「Don't Stop Me Now」
映画のラストからエンドロール前半にかけて使用されている曲。映画の"その後"の快進撃を示唆している。
ピアノでこんなにロックできるなんて、フレディあんたぐらいだよ‼︎

②映画を観た後に聴いておきたい曲3選
・1曲目「Let Me Live」
1コーラス目をフレディ、2コーラス目をロジャー、3コーラス目をブライアンがリードボーカルを務める。QUEENの歌えるメンバー全員がリードボーカルを務める唯一の曲であり、声の違いが楽しめる。
この歌詞を悲痛と捉えるか、希望と捉えるか。

・2曲目「Teo Torriatte」
歌詞の一部を日本語で歌っており、日本への思い入れの強さがわかる曲。しかも発音がいい。もう何でもできるなこの人。

・3曲目「本物のライブ映像」
映画もいいが、やっぱり本物が一番!会場の熱量を追体験しよう。

6.終わりに

以上、長々書いてきた。

繰り返しになるが、この映画はQUEENを知らない人にこそ観てほしい。ワールドクラスのロックバンドとしての凄さもあるが、ヒューマンドラマとしても一級品なのだ。特に、マイノリティにスポットが当たる現代でこそ強く響く内容でもある。

是非。

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