『運び屋』午後ロー予習屋。

 本日の午後ローは『運び屋』ですね。いったい誰がなにを運ぶんでしょう。ちょっとだけ教えましょうね。あるところにアールという老人がいたんですね。花を愛する寂しい寂しい老いた、お爺さんですね。仕事に熱中しすぎて家族と疎遠になった老人、彼がなんと麻薬の運び屋になってしまうんですね。驚きですね。もっと驚くことがありますよ。なんと、これ、実話をもとにつくられているんですね。
 というわけで、クリント・イーストウッド監督、主演作。二〇一八年の作品。
 久しぶりにイーストウッド出演作を観て、すっげえお爺さんになったなあと驚いた記憶がある。演技だとは思うけれど、ちょっと心配になるぐらいなのでリアルなのか、演技なのか真面目にわからなくて困惑した。そのぐらい演技がうめえ。
 そして共演陣のどいつもこいつも演技がうめえ。ぼけっと観てるだけでどういう人間関係なのかがわかるって凄いことだなあと思う。
 父親アールとは不仲な娘役にクリント・イーストウッドの実の娘、アリソン・イーストウッド。そういや前にも親子役やってますよね。
 アールの妻メアリーはダイアン・ウィースト。『シザーハンズ』が有名だろうけれど『ロストボーイ』『バックマン家の人々』あたりが個人的には馴染みがある感じ。
 他にも個人的に大好きな映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』のタイッサ・ファーミガがアールの孫娘役で出演している。可愛い。ヴェラ・ファーミガの妹さんなんですね。けっこう年が離れているので気がつかなかった。
 運び屋アールを追う麻薬取締局の捜査官にブラッドリー・クーパーとマイケル・ペーニャ。ふたりが並んでいるだけでもう面白い。さらには彼らの上司にローレンス・フィッシュバーンが控えている。年々、前歯の隙間が広がっているように思えるが、気のせいだろうか。
 あと麻薬カルテルのボスにはアンディ・ガルシアがいるんだなこれが。
 すげえなあ。
 おすすめ。
 

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