ユーザーファーストのコンテンツがあなたを馬鹿にするたった1つの理由

ユーザーファーストの記事。

めちゃくちゃ増えましたよね。

誰が読んでもわかりやすく、すぐに理解できるような記事が巷にあふれるようになりました。この理由は、ライティングをやっている人なら速攻でわからなければなりません。

そう...ユーザーファーストに書くために、説明を難しくしなければならない部分、あるいは「まあ間違いではない」けどとにかくわかりやすくする説明。

そんな説明をしなければ、ユーザーが離脱してしまうから。

理由はたったそれだけです。

そして、現在Googleはコンテンツ内のユーザーの行動(離脱した/1人あたり何PVみたか/画像があってみやすいか...)を評価するアルゴリズムになっている。

だから、上位記事の多くがこんなコンテンツになっているわけです。

・一度読んだだけで読者が理解できるようにする。
・バカでも大方理解できる内容になっている。

その一方で、以下の内容を盛り込んだ本当に大切な記事は既に検索上位には盛り込んで来なくなっています。

・物事の本質に迫るようなコンテンツ
・複雑な要因を事細かに説明した内容
・無駄を徹底的に排除した「宝物」のみの文章

つまり、事実を事実のまま理解できるような、少し小難しい内容って確実に検索上位から減ってきている。というわけです。

一昔前に「ググレ」という言葉が流行りました。ググレは確かに一つの事象を手っ取り早く理解するのには、ちょうど良い。ただし、ググってばっかだと頭が悪くなるのは、まさに説明した通りの内容から来ています。

ユーザーファーストの記事は、基本的に誰かがその題材を勉強(まとめ直し)し、書いた記事になっています。すると、どうなるのか。密度が薄まるのです。

カルピスを一生懸命理解しようとするのであれば、その内容物をしっかりと理解しなければなりません。しかし、仮に成分なんかよりもカルピスがどんな味なのか知りたい!と思えば、水で皆さん薄めるわけです。

...そっちの方がお口にあって美味しいから。

ただし、カルピスは薄めすぎては全く美味しくありません。薄めすぎたカルピスはほぼ味がせず、それが何だったかもわからなくなってしまいます。そう、それがクソコンテンツなわけ。

つまり、Googleの功績は「クソコンテンツ」を排除したこと。その一方で、本当に噛みごたえがあった文章。本来その道で学ぶのであれば決して通ることのできなかった情報もまた排除されてしまったという事実にみなさん気づくべきです。

そしてそんな薄まったカルピスを飲み続けてしまった結果、どうなるのか。みなさんの思考力は著しく低下します。簡単に砕かれた説明以外の事象を理解しようという気が薄れ、小難しい内容を脳が嫌うようになってしまいます。

少し比喩的な話をしましたが、これから本気で学ぼうと思っている分野の情報を「Googleの検索」を繰り返して知ろうとするのは愚の骨頂。そう言わざる得ません。


最近の情報商材の話をしましょう。特に、Brainを始めとする情報商材は業が深いなと個人的に考えています。というのも、上記の内容をうまく網羅したプラットフォームになっているから。

Brainが大切にしているのは「AISASモデル」でしょう。AISASがわからない人は自分でググってくださいね。

勘のいい方はおわかりかもしれませんが、BrainはShareとSearchに特化した媒体になっている。

それも、Shareにはなんと「紹介手数料」という名前のインセンティブまでついてくる。Brainで商材を一度でも買ったことがある人はわかるかもしれませんが、あれって商品を紹介して、他の人が感想を見て買ってくれれば50%の報酬がついてくるじゃないですか。

Googleの検索行動を繰り返しているとやばい...と思った人が次に辿り着くのが他者の「感想」です。秘匿性の高い、質の高い情報に触れようとして、でもその判断基準がどこにあるのかわからない。

そうなると、必ず他者の感想に辿り着く。

だから、ある種買収された他の人の感想を読んで購入してしまう人が増えるんです。ただし、その感想は既にジャックされているということをしっかりと理解しときましょう。


僕、最近Brainのコンテンツってどうなんだろうな〜と思って「高評価」がたくさんついている文章を読んだことがあります。びっくりしました。中身は「結構有名だけど読むのが難しくて嫌煙されがちな本」の内容のほぼ焼き回しでした。

ただし、そのコンテンツの優れていたところは、その嫌煙されがちな本の内容を、バカでも読めるようにようにうまく焼き回している点にあった。つまり、このコンテンツは、バカな人たちを少しだけ「難しい質の高い文章」を理解させた風の内容にあった。

ただし、先ほどのカルピスの話の繰り返しになるが、そのコンテンツはあくまでも「結構有名だけど読むのが難しくて嫌煙されがちな本」を薄めたエッセンスでしかない。

それでも、周囲のコメント欄が「すごい!すごい!」で満ちているのは、純粋に紹介手数料50%のインセンティブ、あるいは少し小難しい文章を読んだ者の「すごい文章に触れた」という感覚があるのであろう、とことんバカである。


Googleのユーザーファーストの文章から離脱し、馬鹿として搾取されないようにするためにはどうすればいいのか?その答えは「本」を読むこと、ただそれだけであろう。

マーケティングやライティングで難しいとされている、少し読みにくい本に手を出しなさい。すると、多分僕の言っていることがおわかりいただけるのでは?と思う。

価値ある文章とそうでない文章を見極める「眼」。既に感想がジャックされた世の中においては、そうした自分の「眼」から良質な情報を見つけ出す力が必要とされているのである。



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