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Well-beingを考えるため・・・

北大コンパスプロジェクト「ダイアローグ(対話)から始めるウェルビーイング」に、コアメンバーとして参加できることになった。個人的に深くWell-beingを考えることは、今まであまりなかった。

このプロジェクトに参加するにあたり、私の問題意識や自分が思うWell-beingやそれに類似する言葉「幸福」「しあわせ」「希望」・・・などを含めて整理したと思い、いままで読んだ本を読みなし、気になる本を取り寄せたりしている。ともかく、一度、自分が関係するという本を洗い出して、主要なポイントを書き出してみようというこころみから始めます。

早速始めることにしますが、順番は頭に浮かんだ順で、そこに優先度はありません。あくまで、個人的なメモ感覚で書きつづります

※初回投稿としてとりあえず1冊だけ・・・

「インターネット的」 糸井重里・著
糸井さんは、我々世代にとってはヒーローなみたいな人。コピーライターという職業を社会的に認知させた人。「おいしい生活」・西武百貨店。
私たちは、現代社会を生きていて、それは過去でもなく、未来でもない。
そんな現代が、少し前の時代と違うのは、インターネットの存在ではないかなあ。その存在は「私」と「私たち」と「社会」にとって大きな意味がある、それが「私」のWell-beingな感覚に影響をあたえる気がします。
この本のエピローグに、次の一節があります。

以下引用・要約
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「幸福について」考えてこなかった
1996年「幸せってなんだっけ」というコマーシャルがありました。明石家さんまのポン酢しょうゆのコマーシャルです。
「幸せってなんだっけ」という問いに対して、漠然とでもいいので、私は「・・・です」ということができなければ、共感してもらうことはもちろん、反感さえも買うことができない。
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自分なりの「幸せ感」を発信することをしないと、相手任せの「幸せ感」に流されてしまう世の中になっている。それが「インターネット的」な現代社会であり、「私」のWell-beingにも影響しているのではないかと思っています。

この本は、2004年に新書版は発行され、その十年後2014年に文庫版が発行された。私はこの文庫版を読みました、それも2019年ぐらいに。インターネットは当たり前になったときに読んで、そんな昔に書いた本と思えないくらい、インターネットとは何たるかを理解した本だなあと感じました。
インターネット的な世の中には、それなりのふるまい方が必要になってきていると思います。
このコロナ渦において、新しい働き方についていけない人や企業、そんな企業の中で旧態依然な人(旧Worker)から理不尽な要求されて困惑するインターネット的な人(新Worker)。また、新Workerが、古いスタイルにも良さがあったことに気づく色々な出来事。こんななかから、本当の意味での「インターネット的」なWell-beingが生まれるのではないでしょうか。

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また、インターネットの重要なこととして、「リンク、フラット、シェア」をあげています。
ネット以外の社会では、必ずヒエラルキーがあり、情報は上の者が持ち、シェアされることがない。また、関連する情報はリンクされ、さらにシェアされていく。
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従来社会のマジョリティだった人(勝ち組企業、企業内で競争の覇者など)はアンラーニングできず、ヒエラルヒーの中で生きようとする。その弊害がこのコロナ渦でテレワークが増えないひとつの要因なんだろうと思う。
このような現象も、個人のWell-beinng、社会のWell-beingを低下させている要因だと思う。

今日はここでおしまいです。

次回は、「WE ARE LONLY NOT BUT ALONE」佐渡島洋平・著と「アトム今昔物語」手塚治虫・著(漫画)予定です。

<今後の予定>
・みんなのわがまま入門 富永京子・著
・安心社会から信頼社会へ 山岸俊男・著
・「論語」がわかれば日本がわかる 守屋淳・著
・エンデの遺言 河邑厚徳+グループ現代・著
・シルビオ・ゲゼル入門ー減価する貨幣とは 廣田裕之・著
・「その日暮らし」の人類学~もうひとつの資本主義経済 小川さやか・著

最後に、久しぶりの文章を書くと全く書けないなあ、と自分に呆れます。
次回扱う、佐渡島さんは「OUTPUTするまでがINPUTだ!」と言ってました。日々のINPUTが本当のINPUTになってないことを再認識しました。


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