信じるということは危険な「賭け」なのか? 〜「正義」から「責任」へ(番外編)〜
前回、人に助けてもらうには、人を信じて率直に「助けて」と言うことが必要だと書きました。率直に「助けて」と言うことができなければ、だれも助けてくれないからです。しかし、一方で、実際にだれかから助けてもらったことがなければ、だれかを「信じる」ことはなかなかできません。これは、人を「信じる」ということにつきまとう根本的な矛盾です。
「相手にまかせる(ゆだねる)」ことのむずかしさ「相手を信じる」ということは、違う言い方をすれば、自分のこれからを「相手にまかせる(ゆだねる)」というこ