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【ポケカ】昔と今で変わった求められることと効果的な練習方法


こんにちは!はすと申します。
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今回、8月にnote placeにて行われたラッシュCSチーム戦で入賞したため、noteを書くことになりました。

先日、X(Twitter)上でポケカの練習方法が話題になっていましたが、自分も過去にスランプを経験して練習方法を見直したことがあります。
その時の思考を、ちょうど良いタイミングだったためこの記事でまとめてみました。
数年前にポケカを始めて昔は勝てていたけど最近勝てていない、モチベーションが上がらないと言う方は、共感してもらえる部分があるのかなと思っています。

冒頭は自分がポケカを始めてから今に至るまでの昔話が入ります。
練習方法についての結論から見たい方は、目次から飛んで見ていただければと思います。


ちょっと昔話をさせてほしい

昔は情報がクローズドな中での戦いだった

自分がきちんとポケカをやり始めたのはレギュレーションCの頭くらいからで、およそ4年半前になります。
当時を知っているプレイヤーならわかると思いますが、公式によるシティリーグの結果即時公開、note文化、ツイートからのシェア率算出など、今では当たり前になった情報収集方法は存在していませんでした。

強豪プレイヤーは各自のコミュニティの中で考察を進めており、そうでない人が情報収集をするとなると、
有名な人がこのカードを入れて試しているのを見たとか、このデッキが勝っていたらしいなど断片的な情報から環境読みや構築の考察をしていた人も多かった印象です。
そのため前回のCLから次CLまで数ヶ月あっても環境が大きく変化しないことも普通にあり、今のように毎週トレンドが変わるような状況ではありませんでした。

非公認大会も今のように頻繁には開催されておらず、仮に強豪プレイヤーが参加したとしても、本命デッキは使用せずに目標とする大会まで隠す人も多くいました。
変わったデッキやカードを使用すると口コミで広まって環境考察が進んでしまい、考察した側が大会当日に不利になってしまうからです。
実際、CL当日まで水面下で研究を進めた環境外デッキを複数人で持ち込み、初見殺しをして好成績を出すパターンはよく起きていました。

純粋に環境デッキを使用する際もその差は顕著に出ていました。
情報を集める環境の乏しいプレイヤーは、Tier1デッキを使用するも情報が少し遅れたような構築、悪い意味になってしまいますが変わった構築のプレイヤーが結構多かったと記憶しています。

その傾向は今無くなったわけではないですが、情報がクローズドだったからこそ、デッキ選択や構築の内容によって今以上に他のプレイヤーと大きく差がついた時代でした。


自分も"そっち側"で勝ってしまっていた

そのような環境下でも周りの調整メンバーに恵まれたこともあり、自分のデッキ選択や構築は良い考察をしていた方だと自負しており、世間でほぼ認知されていない構築やカードを仲間内の中で考察して高勝率を出せていました。
限られたコミュニティの中で考察を進め、良い構築ができてもジムバトルに出ることはなく、デッキや秘蔵のテックカードを外に出すことなく隠蔽して調整し、大会で勝つ成功体験を長らく経験していました。


2年前くらいからなかなか勝てない時期が続いた

いつから今のような流れになったのか覚えていませんが、強者の考えを有料で見れるなら知りたい!という声から有料noteが書かれる文化が形成されました。

そこからしばらくして、シティリーグの結果とデッキレシピが公式から即日公開されるようになりました。
情報がクローズドな時代を経験した自分からすれば、有料でレシピを見れるだけでもありがたかったのですが、それが無料で即日見れるようになったのは驚愕でした。

note文化の時点ではまだ、有料記事を読んだ人が情報アドバンテージを持っている状態でしたが、シティリーグの即日結果公開によってプレイヤーの構築の標準化が大きく加速していったのではないでしょうか。

構築の標準化により、中級者レベルのプレイヤーを相手した時でもデッキパワーが高いため、相手に理想的な引きをされると強豪プレイヤーであっても負けてしまう展開が従来より多くなった印象です。
勝率を左右する要素として構築のウェイトが小さくなり、プレイングと運のウェイトが大きくなったように感じています。
昔はよく勝っていた強豪プレイヤーが最近のCL上位にみかけることが少なくなったのも、抽選制度が少なからず関係はしていると思いますが、情報量の増加によるウェイトの変化がもたらした要素が実は大きいのではないかと推測しています。

自身もCL出場の抽選に2年以上当選しておらず、モチベーションが落ちていたのも1つの要因ではありますが、
シティリーグでは大体決勝トナメまでいけるものの、いつもあと一歩のところで負ける状況が続いていました。
強いデッキレシピを回す人が増えたため、対戦の質が昔と変化しているにもかかわらず、昔の慢心から自身の練習や考え方を変えていないことが原因でした。

それに気づいて練習方法を見直し、今は一時期のスランプ状態から抜け出せたと思っています。
CLの抽選は相変わらず当たりませんが・・・笑


やっと本題

では、どのような練習が今のポケカで勝つために有効なのでしょうか。
一概に勝つためと言っても、地力をつけるための練習と、特定の大会に向けて勝つための練習は異なるため、今回は特定の大会に向けて勝つための練習について話します。

まずは練習で身につけたいものを考えていきます。練習方法はその身につけたいものを得るための手段です。

練習で身につけたい要素

【環境全体の理解】

  • 環境デッキの基本的な動きを理解する

  • 各デッキの相性や強み弱みを理解する

  • 大型大会での環境変動を踏まえてデッキ選択をする

【各デッキの理解-標準化】

  • 対面ごと、盤面ごとに必要&不要なカードを理解する

  • 対面ごとに全体的なゲームプランを組み立て、勝ち筋負け筋を理解してパターン化できる

【各デッキの理解-状況変化】

  • 盤面ごとにそのターンでの理想盤面、妥協地点を考えられる

  • 相手の盤面とリソースからおおよその動きと最悪のケースを予測し、要求を上げてサイドプランをずらしたり行動を制限させられる

【その他】

  • サイド確認から残りリソースを把握した上で行動できる

  • 有利な状況から追いつかせない、不利な状況から捲るための立ち回りができる

  • 上記要素が頭に入っており、迷わず素早くプレイができ時間切れを起こさない


色々とあるため、勝手に自分で大きく4つに分類してみました。

この分類した中で、一般的によく行われる練習方法における効果を時間効率も加味して◎◯△で表してみます。

ここからの話は

  • 各大会のトレンドを常に追い、環境推移や構築の情報を把握している

  • 環境デッキを複数所持して試せる状態にある

これを前提とした話になります。


それぞれの練習方法における効果

■1人回し(右手vs左手)■

環境理解 ◎
標準化  ◯
状況変化 △
その他  △

【メリット】

  • 自分が回したい構築同士を戦わせて大まかな動きを知ることができ、環境の全体像を把握できる

  • 特定の状況や初手をつくって色々なプランを試せるなど自由度が高い

  • デッキの理解度が高い状態であれば、反復することで基礎プレイのパターン化ができる

【デメリット】

  • どのデッキを初見で握ってもある程度は回せる基礎が伴っていないと、相手役(自分)が間違ったプレイの状態でゲームが進むため有意義な時間にならない場合がある

  • 対戦相手の思考が入らず、自分の思考範囲内でのプレイになる

→環境に存在するデッキ全体の基礎プレイ理解に適している

■対面練習■

環境理解 ◎
標準化  ◎
状況変化 ◎
その他  ◯

【メリット】

  • プレイ中に意見を出し合いながら進められる

  • 長考したり巻き戻したりすることができ、相手視点での思考も入れた考察が進みやすい

  • 慣れている場合はプレイを省略できるため1ゲームの時間が短く、試行回数をこなせる

【デメリット】

  • 練習相手のレベルに左右されやすい (が、教えてあげることは自分のプレイを言語化する機会にもなりメリットでもある)

→他人のプレイや考え方を吸収する場、効率良く試行回数を稼ぐのに適している

補足:そもそも自分のプレイが間違いorより良いプレイがあることに気づいていないパターンはよくあります。
ここに3人目(自分が観戦でも可)が入ると、自分が気になったタイミングだけではなく1つ1つの手順の中で違いを見つけて都度質問できるため、観戦も効果的と言えます。
ただ見るだけではなく、疑問に思ったプレイがあれば都度「こうした方がベターではないのか?」「何故このプレイにしたのか?」は積極的に質問、ツッコミを入れた方がより理解が深まります。
対戦が終了してからでは詳細に盤面や手札を記憶していない限り、その先の分岐がどうなったかわからないため遅いです。

■ジムバトル■

環境理解 ◯
標準化  ◯
状況変化 ◯
その他  ◯

【メリット】

  • 25分を意識した対戦ができる

  • 仲間内の考察水準が高い場合、一般的な水準を知ることにより、考察の進みすぎ防止や認識のズレを修正できる

  • 様々な構築を見ることができプレイも多種多様で、固定観念を捨てられる

  • 交友関係が広がる

【デメリット】

  • 滞在&移動時間に対して対戦できる数は少ない

  • 対戦相手を選べないため特定の対戦したいデッキとは戦いづらく、プレイヤーレベルがまばら

→一人回しや仲間内での対戦では味わえない、柔軟性やアドリブ力をつけたり新しい発見をするのに適している

■PTCGL■

環境理解 ◯
標準化  ◯
状況変化 ◎
その他  ◯

【メリット】

  • 隙間時間でプレイすることができ、まとまった時間が取れなくてもジムバトルと同等レベル(ランクによっては更に質が上がる)で対人戦ができる

【デメリット】

  • 海外環境になるため、未発売のカードに対応しておらず参考にできない要素も含まれる

→デメリットはあるものの、好きな時間で対人戦を行えるメリットが大きく、ジムバトル参加時と似たような練習効果がいつでも得られる

まとめ

自分が考える、より効果的に勝つための練習とは・・・

  1. 環境の全体像や新しいデッキ・カードを知るために1人回し

  2. よりプレイの理解を深めるために知り合いと対面練習をして考察

  3. 柔軟性を高めたり新たな発見をするためにPTCGLをしたりジムバトルに出る

普段ジムバトルによく出ている方もいれば、家で1人回しがメインだという方もいるかと思います。
リモート勤務中にPTCGLを何戦もやるのが日課になっている知り合いもいます。(仕事しろ)
練習の仕方も時間の使い方も、目指す目標も人それぞれです。

ただ時間は有限で、闇雲に知り合いとワイワイプレイしていても結果はついてきません。
今の自分に何が不足しているのか、何を身につけたいか目的を明確にし、そこに適した練習方法を都度取り入れてみてはいかがでしょうか。


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