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結婚からの改姓手続きライフハック

 ふてぐみんです。令和元年に婚姻届を提出し入籍する、つまり結婚しました。

 令和元年となりましたが、選択制夫婦別姓制度が成立しておらず、どちらの姓に合わせるか悩んだところ、私のほうが余裕があったので改姓しました。本来ならばこんな手続きは撲滅すべきです。当事者にとっても役所にとっても勤め先にとっても。クラウドサービスが普及している今、名前に紐づいたアカウント管理をこれ以上煩雑にさせてどうするねんとシステム管理者の視点からは思います(旧姓欄は続くでしょうし、働くときに名前を選択できるか統一したまま使える制度がほしいですね。お仕事用の名前?)

 しかし、法律が時代に追いついていないので頭を抱えている方は少なくないと思います。そのため情報収集と実践を行なったことをまとめておきます。無料で公開しておくので、いい記事だったらサポートをお願いします、改正手続きで困っている人に届け!

1.婚姻届の提出~受理

 婚姻届受理されたこと自体は通知されませんが、最寄りの役所へ行ったところ、5営業日目に適用されていました。戸籍謄本の取得先や住民票を置いている役所以外の場合はこれくらい時間がかかることを目安にしてください。このときに婚姻届受理証明書を婚姻届を提出された市町村に請求しておくと後々困らないで済みます。350円だそうです(市区町村による)

2.改姓した住民票の写しを請求1通300円とマイナンバーカード変更

持ち物:運転免許証等の顔写真付き身分証明書とマイナンバーカードまたはマイナンバー通知書

 住民票は旧姓から新姓が変わったことが掲載されています。この住民票の写しがないと後ほどの手続きに響きます。運転免許証とパスポートを変更する場合は本籍地記載の住民票の写しを請求、そうでない場合は一般的な住民票の写しを請求してください。私の場合は3通請求しました。1通は運転免許証、1通はパスポート、1通は旧姓と新姓を証明する書類として。合計900円と役所までの交通費の出費です。マイナンバーカードの通知書の変更は記入して印鑑を押してもらうだけなので、ついでにやってもらうとよいです。2019/11~法律が施行されているのでこちらも要チェック。

総務省:住民票、マイナンバーカード等への旧氏の併記についてhttps://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/kyuuji.html

3.運転免許証の改姓・本籍の変更

持ち物:新姓の印鑑、住民票の写し、運転免許証

 運転免許証の改姓・本籍の変更には2.で請求した本籍地が掲載された住民票が必要です。なお、この書類は警察署で回収されるので手元に残りませんのでご注意。警察署で変更項目を記入する書類がありますので、変更する箇所を記入したうえで免許証と住民票の写しを提出します。そうすると、運転免許証の裏面に改姓で変わった名前が記載されます。この運転免許証は期限が過ぎても所持しておくとよいとTwitterでみたことがあります。

4.パスポート

(後日記載予定)

5.銀行口座の名義変更

持ち物:通帳、キャッシュカード、銀行口座開設時の印鑑、新姓の印鑑、身分証明書

 銀行の場合は9時~15時しかこの手続きができませんのでご注意を。とくに新しい姓または自分の名の印鑑が必要なことがあります(旧姓の印鑑を届け出ていた場合)。仕方なく新しい姓の印鑑を銀行に行く前に作りましたが、珍しい名前だと1時間ほどかかる場合もありますので要注意。

 窓口で改姓の手続きを行いたいと伝えると、受付番号を渡していただけるのでもらったうえで書類に記入します。届け出済みの印鑑と新しい印鑑を2,3回ほど押す機会がありました。名前が変わっても通帳に訂正されるだけ、キャッシュカードはそのまま使えるそうです。もちろんこれを機会にキャッシュカードを再発行することも可。

各銀行で異なるかもしれませんが、私が通帳を持っていた3銀行はこうでした。三菱UFJ銀行は手書きで修正後そのまま使ってねー、三井住友銀行とゆうちょ銀行は通帳とカードを再発行してくれました。

MUFG 氏名変更

https://www.bk.mufg.jp/tsukau/tetsuduki/name/index.html

三井住友銀行 氏名・お届け印・お取引店の変更https://www.smbc.co.jp/kojin/otetsuduki/henko/shimei/

ゆうちょ銀行 住所・氏名・印章の変更

6.クレジットカードの名義変更

 名前を変えなくてもすぐに使えなくなるわけではないですが、早めにすることをお勧めします。姓の変更のみだと会員ページでできるVISA系のカードや、姓の変更を資料請求をしたうえで郵送しなければならないJCB系のカードがありました。Master Cardは持ってなかったので何も言えません。後者に関しては運転免許証の裏表のコピーか住民票の写し(原本)が必要となります。

7.携帯電話の名義変更

持ち物:身分証明書、改姓を証明できるもの(身分証明書や住民票の写しなど戸籍関係の書類)、銀行口座の通帳、キャッシュカード、届け出印、クレジットカード

 直営店のショップのみで可能なようです。携帯電話会社なのにオンラインでできないとのこと。これまでの手続きがすべて活きる携帯電話の手続きですね。

8.年金・保険証

 年金手帳は手続き不要だそうです。社会保険は加入している団体によると思いますが、いったん返却して改姓後の保険証が交付されるようです。ただ、社会保障に関しては個人の事情によりけりなので、会社員として働いていた私は会社と保険組合に申請したのみです。こちらはあまり参考にならないかもしれません。

9.生命保険・金融商品

 この記事を書いた者に経験がないので書きません。これらはマイナンバーカードまたは同通知書が必要です。(銀行でその話を言われました)

【まとめ】

 改姓手続きは計2日間の日中と1日くらいを犠牲にしてなんとかし終えました。もう2度としたくありませんが、周りの既婚者からのお話やついったらーのツイートをみてがんばれました。ありがとうございます。

【書いてみた後の感想】

 こんな手続きに追い込まれるならば、マイナンバーとはなんなのか、印鑑文化とはなんなのかと憤りをかんじざるを得ません。選択的夫婦別姓制度が成立していたならばこんなことしなくてよかったのに。2泊3日の旅行にでも出かけられましたね。

【婚姻届で改姓しなかった人へ】

 改姓する相手に印鑑をプレゼントすることをおすすめします。相手が事務手続きに追われることになるので、なにかしらのご褒美や労いの言葉をかけてください。

【働く人を管理する人へ】

 この改姓の事務手続きに貴重な有給休暇が使われました。本来の意味の休暇ではありませんので、結婚して改姓をする方には結婚の休暇だけでなく事務手続き休暇も与えてください。2,3日が目安です。


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