Atari2600:Tapper
ゲームタイトル:Tapper
販売:SEGA
種別:サイドビューアクション
発売年:1984年
カートリッジID:010-01
1.ゲーム概要
本タイトルは1983年にバリーミッドウェイからリリースされたアーケードタイトル「タッパー」のAtari2600への移植作品である。なお、同アーケードタイトルについては、日本でも1984年にセガよりリリースされており、Atari2600版タッパーについてもセガによる販売である。
ゲームを起動するとでデモ画面が表示される。ジョイスティックのボタンを押すとゲームスタート。
ゲーム内容としてはバーテンダーとして客に飲み物を提供するというシンプルなもの。馬鹿長いバーカウンターからグラスをスライドさせて受け渡す。
プレイ中は「おおスザンナ」っぽいBGMが流れ続ける。まぁ、カウボーイがいるような店だから、そういう雰囲気なのかね。
放っておくとどんどん客が出現するので、素早く飲み物を提供していく必要がある。画面上に存在するすべての客を捌ききったらクリアというわけだ。
ステージをクリアするとダンスガールがダンスで祝福してくれる。なぜ、BGMが天国と地獄かはわからん。客のマナーは地獄だが。
プレイ上の注意点としては、客がバーカウンター経由でグラスを返してくる場合があるので、カウンターからグラスが落ちる前に回収する必要がある。また、客の人数以上に飲み物を提供してもグラスが落ちて割れるので注意。また、客がドリンクサーバーに接近してくるが、バーテンダーと同じ位置にまで移動してしまった場合は、笑顔で客に投げ飛ばされる。
上記いずれの場合も残機が減ってしまう。
このゲームはウエスタンのステージだったり、宇宙バーのステージなどが存在するが、ステージの切り替わりごとにミニゲームが発生する。内容は、ソーダ・バンディットとかいう訳の分からんやつが、カウンターのソーダをシェイクしまくるので、その中から唯一シェイクしていない缶を選ぶというもの。シェイクされた後は、缶がシャッフルされるので、しっかり追おう。シェイクしていない缶を選べば3000スコア追加。シェイクした缶を選んだ場合は残機1消失。
2.おまけ
Tapperはアーケード、家庭用でいくつかバージョンがあり、その違いは飲み物の広告の違いである。初代はゲームのスポンサーがアンハイザー・ブッシュだったため、ゲーム内にバドワイザーの広告が出ている。ただ、流石に子供もプレイするゲームでビールの宣伝はあかんということになったのか、後にルートビアに変更になっている。また、家庭用だと、今回のAtari2600版などはマウンテンデューになっており、その他ホビーパソコンなどではペプシ版もあるようだ。ちなみに日本ではセガが輸入して展開していたが、その際はサントリーの広告になっていた模様。
3.総評
★★★★★
文句なしで面白いゲーム(個人の感想です)。ゲーム自体のテンポも非常に良いし、緊張感もあってクリア時の達成感は大きい。また、職業シミュレーション的なゲーム性も割と珍しかったのではないだろうか?というか、令和の現在でも割とマイナーなジャンルに思える。また、面白いのがゲーム内に実在する食品メーカーの広告がデカデカと存在しているところで、アドバタイジング系のゲームが好きな人間としては、少しひいきにして評価しておりますのでご了承ください。
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