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自己想起日記 - 母の死の前と後と

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母の看取りとその後の日本滞在記
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記事一覧

2020-07-20 看取り日記

人前で、自分のパートナーを「これ」やら「うちのおばさん」などと呼んで物扱いをする人と、パ…

R. Rorýs
3年前
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2020-07-22 看取り日記

幻覚を見ているらしい母の発言にあわせておとぎ話を作って話すと、彼女は嬉しそうに笑っている…

R. Rorýs
3年前
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2020-07-23 看取り日記

母が天井を指さして「あんなとこに鳥がおるで」と言った。「飛んでるん?」と聞いたら「ううん…

R. Rorýs
3年前
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2020-07-24 看取り日記

母が深夜に何度も動こうとしたため、昨夜はほとんど眠れなかった。彼女は相変わらず、彼女のパ…

R. Rorýs
3年前
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2020-07-28 看取り日記/母の旅立ち

昨日の朝、母は自宅で静かに息を引き取った。それは、 看護士と私とで彼女の身体を綺麗にした…

R. Rorýs
3年前
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2020-07-28 看取り日記

正直に書くと、わたしには「悔やみ」はない。まるで木が枯れていくように、徐々に体内の水分を…

R. Rorýs
3年前
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2020-07-29 看取り日記

「魂」とか「霊」とか「愛」とかといった抽象的な言葉を、それが何を意味し、何を指すのか、自ら追求したことがないまま口にするのはあまりにお手軽で、それは時に、自他に対する嘘にもなり得る。それが本当に自分の中から出てきた言葉かどうか、そして、それが無自覚な思いこみや機械的な反芻ではないかを自らに問いかけると、安易に用いることはできない言葉/表現だ。 自分自身で考え抜いた言葉ではなく、抽象化された記号としての言葉をただ組み合わせただけの表現は、結局のところ、それを使った本人が「自分

2020-07-29 母を看取った後の日記

母の死を知った近所の人たちや、老人会(母は老人会の世話役をしていた)会長の訪問を受けたり…

R. Rorýs
3年前

2020-07-30 母を看取った後の日記

親が亡くなると、やらなければならないことがとにかく多くて、葬儀が済んでからも休む暇がない…

R. Rorýs
3年前

2020-07-31 母を看取った後の日記

ようやくからりと晴れたので、母が使っていたリネン類をすべて洗濯し、布団を干して、介護ベッ…

R. Rorýs
3年前
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2020-08-01 母を看取った後の日記

朝早くから実父が電話をかけてきて早くに起こされたり、掃除の最中にまた唐突な弔問があったり…

R. Rorýs
3年前

2020-08-02 母を看取った後の日記

買い物の途中、近くの廣峯神社へ出向いた。ここの展望室からは、姫路の街と瀬戸内海が一望でき…

R. Rorýs
3年前

2020‐08‐03 母を看取った後の日記

今日も一日中走り回ってすっかりへとへと。相続等各種手続きに必要な書類を揃えるだけでも本当…

R. Rorýs
3年前
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2020‐08‐03 母を看取った後の日記

この忙しい中でも、なるべくカメラ(アナログ、ピンホール)を持ち歩くようにはしているが、実家の周辺では写真を撮る気分にならない。大判カメラで極北の世界を撮ってきたある写真家は、日本にいるとどうも写真を撮る気にならないのだと言っていた。その感覚がわかる気もする。写真を撮るには、写真を撮るだけのための時間と状態が必要不可欠だ。