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「コンテンツで解決できないこともある」oViceのコンテンツディレクターとして1年働き学んだこと

こんにちは。もりぞー(@morizooo0825)です。バーチャルオフィスの開発・提供を行うSaaSスタートアップのoViceでコンテンツディレクターとして働き始めてから約1年が経ちました。

1年やってみての一番の学びは「コンテンツだけでは解決できないことがある」こと。これまでやってきたこと、気づきをへて変えたこと、今自分が考えるoViceにおけるコンテンツディレクターの役割について話したいと思います。

自己紹介

  • oViceは2社目(新卒で株式会社ウィルゲートに入社し広報、事例記事等のコンテンツ制作業務等を担当→2021年8月からoViceへジョイン)

  • oViceではコンテンツディレクターとしてMarketing、PR、HRの3領域に関わる

  • 働き方はフルリモート。出勤場所はバーチャルオフィスのoVice

(↑ 日々こんな感じで仕事してる)

【今やっていること】
オウンドコンテンツの企画・監修をメインにやっています。総勢10名近くのディレクター、ライターなどのクリエイターチームのみなさんと一緒にワイワイ作っています(大別するとマーケティング領域と採用PR領域の2つ)。

oViceのオウンドコンテンツ全体図

コンテンツ起点で取り組んできたこと

情報整理とマイルストーン作成

まず情報整理とマイルストーン作成までを一気に行いました。

オウンドメディアや活用事例など様々なコンテンツ、そしてSNSなどのチャネルがいくつか入社時すでに存在していたので、当時まるっと担当されていたPRの薬袋さんの協力を多分にいただきながら、「何がどこにあるのか」を把握し、「どこに情報を集約していくべきか」を整理し、「今後どうあるべきか」のすり合わせ、を2,3週間かけて行いました。

1年前のSlack

当時頭にあったのは「とりあえずたたきがないと始まらないし、進まないし、情報は散らかり続ける」という危機感。幸いにもoViceの中では「たたきを最初に作った人が偉い」というカルチャーやフォロワーシップが高い人が多く、不安ながらのアウトプットに対してSlackでも共有会でもリアクションや率直なフィードバックをもらえて、ホッとした&うれしかったことを覚えています。

編集部組成(5人→10人)

次に採用&チームづくりです。ジョインした当初は記事や資料など進行中の制作案件やオウンドメディアのディレクションから入り、自分でもせっせと手を動かしていたのですが、マーケや採用など各方面で求められているコンテンツを同時並行で整理し、現状を鑑みるにすぐに「このままのペースではダメだ(=超ペースアップが必要)」と気づきました。

マーケティングコンテンツの強化、採用PRチームの立ち上げを行うため、少なくとも2倍(5×2=10名)の体制づくりが必要と考えました。

そこでまず、採用要件(どんなライターを採用すべきか)のすり合わせを関係者と行った後、自分の知り合いにアポを取り、並行してTwitter、Meety、YOUTRUSTなどを用いてとにかく声をかけたり、接点を作ったりし続けました。合計約50人くらいだったでしょうか。

求人募集も人事と連携しながら複数公開。現メンバーに「身近にいい人がいないか」の声かけや、他部署から異動できるメンバーがいないかのヒアリングなども並行して行いました。

結果、人事のみなさんのサポートや多くの方からの紹介→数々の選考・面接を経て無事現状に近い10名規模のコンテンツチーム(編集部)体制となりました🎉 業務委託中心のメンバー構成となっていて、正社員は私含め2名という現在地です。

オウンドメディア「oVice Magazine」、活用事例コンテンツの企画・作成

それからオウンドメディア「oVice Magazine」におけるコンテンツSEOを中心に取り組んできました。

コンスタントな記事公開やサービスページ配下へのドメイン移行など、細かい日々のメンテナンスの甲斐あってか、1年でこれだけの変化がありました。

【oVice Magazine開設から1年の変化】
・累計公開記事本数120本
・月間PV14万・UU5.9万達成
・テレワーク関連を中心とした158つのキーワードで1ページ目獲得

また、活用事例コンテンツ( 活用事例記事 80本、活用事例動画 12本)計92本もコンスタントに作成。2022年1月よりスタートし、以降毎週配信(計31回配信)している ニュースレター やホワイトペーパー制作など、オウンドメディア「oVice Magazine」や活用事例コンテンツの2次活用も進めています。

(↑ 最近公開された活用事例記事)

マーケ領域に加えて採用PRを担当することに

コンテンツマーケ周りのもろもろのキックオフが済んだのもつかの間、当時たった1人で採用・組織づくりを進めていた人事責任者の宮代からある日「採用広報周り手伝ってもらえないです?」と相談が。

当時の実際のSlack

oViceという会社は当時(1年前くらいの話)、組織に関する情報がほとんど公開されておらず、採用ページなどはなく、簡素な会社概要のページが唯一あるくらいでした。候補者からすると、そもそも組織や人の認知もなく、調べても何も情報が出てこない(でも事業はすごい勢いで成長している)ので、なかなかに怪しい会社だったのではと思いますw

oViceエンプラセールスの久保寺さんのnoteより。「会社についての情報が全然ないじゃないですか!」とあるのでどうやら記憶違いではなかったw

というわけで1stステップとしてまずは「採用候補者がoViceの環境/人を理解できるコンテンツがそろっていて、応募意向を醸成できる状態になる」をテーマに採用PRをスタートすることに。

当時事業拡大に伴って常に30〜60ポジション募集している状態だったので(割と今もそう)、ポジションに合った人を採用することが優先事項。そのため、「自社に興味を持ってきてくれた人をいかに取りこぼさないか」が重要でした。

具体やったこととしては、シリーズA資金調達イベントのアイキャッチ・イベントレポート作成、進行中だった会社紹介資料制作プロジェクトの引き継ぎ。その後2021年12月頃から採用広報チームを発足し、社員インタビュー記事の制作、採用イベントの企画……などなど、oViceという会社や組織に関する情報を集めて、整理しては公開していきました。

【採用PRやったこと(前半戦 2021年9月〜3月)】
メンバーインタビュー記事 等、採用ブログ 21本公開
採用イベント 10回実施
oVice CEO’s YouTube「#ねえねえジョンさん」 23本公開
採用ページ 作成・公開(3カ国分)
会社紹介資料 作成・公開 

入社された方へのアンケートやヒアリングを定期的に実施しながら、候補者視点で必要な会社情報を公開していったことで

・「oViceさんってこんな会社なんだ」「代表の発信を見て共感しました」などとイメージを一定もって選考に臨まれる方が増えた
・「子育てしながらでも働いている社員の記事を読んで安心して入社を決められました」など意向度向上につながった

といったように当初のテーマであった「理解獲得」「意向度向上」において候補者の変化が少しずつ起きてきました。

(「Working at oVice」をテーマにしたメンバー紹介ムービーも作成)

コンテンツ起点で考えることの限界、課題

と、そんなコンテンツディレクターとしての前半戦でしたが、実は途中「oViceにおいて自分はどんな役割であるべきなんだろう」と悩んだ時期がありました。

HR, Marketing, PRそれぞれのミーティングに出ていつものようにコミュニケーションをとっていたのですが「なかなか課題解決が前に進まない、なんでだろう?」と思うことが増え始めたんです。

そんなときに気づいたのが、自分は何でも”コンテンツ”で解決しようとしていたこと。

例えば「会社や組織の認知をつくるには?」という問いがあったときに「じゃあどんな記事の企画がいいんだろう」とよく考えていたのですが、「イベント登壇」「Twitter活用」「人事制度の企画」など、他にもできることはありますよね。でも、自分の中でコンテンツ起点で思考するクセができていて、いつの間にかコンテンツ起点の思考から離れられなくなっていたんです。それで課題の難易度や範囲が広がりコンテンツだけではカバーしきれなくなってきた結果、壁にぶつかりました。

もちろん一定コンテンツ起点で考えるべきシーンはあります。しかし、「事業を最速で前に進める」ことを考えたときに、コンテンツの役割にこだわりすぎない、他にイシューの解決に寄与できる選択肢があれば、時には勇気を持って捨てることも大切です。

と思いながらも、習慣の壁は厚くなかなかコンテンツ起点の思考から離れられない時期が続いたのですが、いつも1on1を相手してくれる人事責任者の宮代のサポートのおかげで少しずつ離れられるようになってきました。

方針を変えて取り組んだシリーズB資金調達PR

そんな葛藤を経て「コンテンツ起点」を捨て「事業成果」起点で取り組んだシリーズB資金調達PR。

2022年6月に「組織の認知を作り、採用につなげる、シリーズB資金調達PRのプランの作成と実行」をテーマに発足し、そのために必要な全22のプロジェクトを推進しました。

・資金調達プレスリリース、及びメディアリレーション周り:PRチーム
・採用イベントの企画、CEOインタビュー記事を中心としたオウンドコンテンツ、特設oViceページの作成、Meetyなどの採用PR領域:採用PRチーム&HR チーム

といった分担で進めていきました。

・シリーズB資金調達発表当日のプレスリリース

・シリーズB資金調達特設空間「oVice博」

oVice博はご自由に中に入ってご覧いただけます(入場はこちら

・oVice CEO ジョン・セーヒョンの記事(PR TIMES STORY)

・資金調達特別イベントの実施

まだ進行中のプロジェクトも多々あるためまだ道半ばではありますが、PR TIMESにて「旬速」2位&「いま話題」4位、資金調達特別イベントでは累計150人以上の参加申込など、oVice史上過去最大のインパクトが生まれた施策となりました🎉

事業成果のための「最短距離」目がけてコラボレーションを重ねていく

そんな1年を経て、事業成果のための「最短距離」目がけてコラボレーションを重ねていくことが次の自分のテーマだと思うようになりました。

以前「インハウスエディター」の面白さとしてnoteに書いた「広報、マーケ、採用など様々な領域に関われるチャンスがある」は今でも同じように感じていますし、同時に各領域に横串を刺しながらどんな価値を生めるのか?という問いは切っても切り離せない要素です。

まだまだ道半ばなことばかりですが、「ユーザーにとって、価値あるコンテンツを提供すること」は当たり前のように追求しながら、小さくまとまらずにインパクトの広さと深さが生まれる土壌を、コンテンツチームとしても粘り強く取り組み、作っていけたらと思います。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。日本発でグローバルNo.1 SaaSを目指すoViceでは事業拡大に伴ってさらに採用を強化中です。

フルリモートでこれほどの一体感とスピード感を持ってまだない市場を日本のみながら海外含め作っていっている会社はなかなかにレアで、1年働いた自分としても本当に面白い環境だと胸を張って言えます(笑)。

というわけで採用ページで募集しているのと、会社説明会も定期開催しているので、まずは覗いてみてもらえるとうれしいです。

定期開催している会社説明会や他ポジションの募集についてはこちらから ↓

他のoViceメンバーのnoteも続々と公開中 ↓


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