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【コラム②】「LLC型DAOの魅力と将来の課題」

「世界中の人々に挑戦する勇気を与える」をミッションに、株式会社の経営形態を採りながら事業運営をDAOで行う。日本で初めて生まれたDAO型法人「株式会社DAO」の代表取締役 上田敏孝が書く「DAO」をテーマにしたコラム企画。

今回は「LLC型DAO(有限責任会社型分散型自治組織)の魅力と将来の課題」をテーマに、株式会社DAOのCEO上田敏孝がお届けいたします。

筆者紹介:上田敏孝(うえだ としたか)

上田敏孝

【経歴】
株式会社 DAO 代表取締役CEO
一般社団法人地方WEB3連携協会 代表理事
HX DAO Founder / RX DAO Founder
青楓館高等学院 外部顧問 / CLUB Web3顧問 / 客員講師 【iU】情報経営イノベーション専門職大学 / 客員教授 OAGE 最高経営責任者CEO

栃木県出身。 2005年からHR系の企業へ入社、ゼロから事業を生み出す経験を採用を通して経験しており、今までに1万人以上の採用と事業開発、インキュベーションに携わってきた経験から役割を分けた活動ではなく、全ての運営においてのデザインを多角的にみるデザイン力・創造力のプロフェッショナル。
「Be a Hero」の精神で、関わる人達の勇気になることを信念に、Web3時代に真のDAOを世界に拡げ、本当の民主主義を実現させるために民間・自治体・教育機関へ年代・幅を拡げ活動を行い、現場目線に沿った本当に必要な支援を行うことを大切にしている。
DAO組織の運営のほかに、200を超える企業や教育機関でWeb3、DAOに関しての講演や企業のWeb3事業参入を支援するWeb3アドバイザーとしても活動しており、多様な業界のリテラシーの底上げに尽力。

◆「株式会社DAO」創業のストーリーはこちら


THEME2:「LLC型DAOの魅力と将来の課題」


いよいよ2024年4月22日より、日本で合同会社型のDAO(分散型自律組織)を設立することが可能になります。

本日は、LLC(有限責任会社)型DAOの魅力や課題、将来への期待などを共に見つめていきましょう。

まず、LLC型DAOの魅力とは何か?
それは、従来のDAOとは異なり、有限責任会社の形態を取りながらも分散型自治組織の特性を持つ点にあります。

✅LLC(有限責任会社)について知りたい方は下記リンクをご参考!

この組織形態は、民主的な意思決定を重視しつつも、法的な規制や責任の明確化を可能にするのです。

まさに日本らしい。守りながら、しっかりと形も残していく器用な仕事をする印象がありますね。笑

LLC型DAOの最大の魅力は、参加者にとってのリスクを低減させる点にあります。有限責任会社の形態を採用することで、個人の責任が限定され、投資や参加に対する不安が軽減されます。
これは、新たな参加者を引き寄せやすくし、組織の成長や活動の拡大に大きく寄与します。

LLC型DAOの課題

一方で、LLC型DAOは将来の課題もいくつか抱えていると私は考えます。
その1つは法的な不透明性です。
従来の会社形態と分散型自治組織の融合により、法的な規制や運用の明確化が必要とされます。特に、投資家や取引先との契約など、法的な関係性を構築する際には細心の注意が必要です。

元々のweb3ホワイトペーパーにもあった、まず第一歩目としてとても良い挑戦だと思いますし、LLC型DAOの浸透により多くの経験や声が更にLLC型DAOを次のフェーズにもっていってくれるのではないでしょうか。

もう1つの課題は、民主的な意思決定の実現です。
LLC型DAOは民主的な組織であることを謳っていますが、実際には意思決定に参加するメンバーのバランスや、議決権の行使方法など、様々な課題があります。これらの課題を解決し、真に民主的な組織としてのLLC型DAOの実現が求められます。

LLC型DAOの魅力と将来の課題を考える上で重要なのは、法的な透明性と民主的な意思決定の両面をしっかりと見極め、適切な運営と発展を図っていくことです。そしてこれからの時代、LLC型DAOが持つポテンシャルを最大限に活かし、社会への貢献と成長を実現するために、我々は様々な課題に果敢に取り組んでいく必要があります。

果たして、LLC型DAOは我々の期待に応えることができるのか?
その答えは、我々が積極的に取り組み、課題を克服していく姿勢次第だと考えます。

LLC型DAOの魅力と可能性を信じ、共に未来を切り拓いていきましょう。

上田敏孝


DAO Inc.の概要や私たちの運営する「HX DAO」については下記よりご覧いただけます。ぜひご覧ください。


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