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9月1日です

児島虎次郎が3度目の渡欧に際して収集にあたったエル・グレコやポール・ゴーギャンなどの作品が、それまでの収集品とあわせて倉敷で公開されたのが1923年8月のこと。

その収集品が大原美術館の礎となったわけですが、その直後の9月1日に関東大震災がおこります。
その後の復興財源確保のために贅沢品輸入関税が大幅に引き上げられ、それも一因となって松方コレクションは西洋に留め置かれることになったと思います。

関東大震災は、首都から離れた倉敷の地にある大原美術館にとっても重要な出来事。
輸入がもう少し遅くなったら。地震がもっと早かったら。
たら、れば の話ではありますが、それがゆえに、今、ここにこれだけの作品があることの大切さを感じさせられる一日です

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