糖尿病の食事

 祖母、母、そして兄と私と完璧に引き継いでしまった糖尿病。遺伝子の中に持っていると発症するリスクは上がるらしいが、それだけではなく50年近くの不摂生がたたりだいぶ前に糖尿病を発症してしまった。
 母が糖尿病であったためかなり勉強してきたが、その多くは何十年も前の知識で、基本的に「カロリー制限と運動療法」で改善していくのだが、最近勉強し直したところだいぶ考え方が変わってきたので、記憶に留めるためにここに記そうと思う。

 母が糖尿病と診断されたのは、今から約40年前のことである。この時から母は食生活がガラッと変わり、カロリーの高い肉類は避け、ご飯はお茶碗に軽く一杯、他は野菜を中心になっていった。体の小さかった母は1日に1,200kCalを目安に、そして毎日欠かさず20分は速歩で散歩していた。
 野菜中心の食事は、茨城出身の母らしくレンコンやら人参を煮付けたもの、ほかにはたくさん摂れるように葉物類はお湯で湯がいて食べていた。
 こんな生活をしているにも関わらず、血糖値は思うように改善しなかったらしい。いまの時代のようにHbA1cを中心に考えるのではなく、食後の血糖値が全てだったからだ。

 40年経って「糖質」という概念が急に強くなってきた。リンク先の表を見てもらうとわかるのだが、野菜中心と言ってもカロリーはそれほど高くないけれど人参やレンコンは糖質が高いのだ。こりゃいくらご飯を減らして、カロリーを低くしても血中ブドウ糖は高くなってしまう。
 これまで母の食事を見てきた私も真似して、「トータルのカロリーさえ気をつければ大丈夫!」と思い込み、昼飯には「コンビニおにぎり2個と野菜ジュース」という生活が始まる。カロリーとしてはおにぎり2個で約400kCalと野菜ジュースが200mlで50kCal。合計でも450kCalで全然低カロリー!
 毎月診ていただくドクターからは「なかなかHbA1cが落ちませんねえ」と言われ、運動量を増やしかなり頑張った、けど微減。。。このままではやがてインスリン生活になってしまうのではないかと不安を抱えながら、色々ググった(いまの時代でよかった!)。

 どうやら糖質は1食あたり30g程度に抑えた方が良い、ということが分かり今までの食事を振り返ると、「コンビニおにぎり2個と野菜ジュース」ではコンビニおにぎり二個で76gぐらいでかつ野菜ジュースが4g、合計で80g!完全に行き過ぎだ。。。
 そこでお食事サラダ的なものを購入し(炭水化物がないことを確認)、これに糖質がほぼない肉類を追加して、さらに五穀米のおにぎり1個にしてみた。カロリーは全然高いけど食後の血糖値があまり上がらない。上がらなければあとは運動で下げることができる(無論薬というケミカルの力はお借りする)。

 その運動なのだが、「有酸素運動が効果的」と言われてきた。最低でも20分速歩(私の場合は9分/kmが目標)で、出来れば長くと言われてきた。ただ継続するにはものすごく努力が必要で、夏場などは熱中症との戦いもある。そこである時ググっていたら「ためしてガッテン!」が引っ掛かってきた。その運動はなんと「スクワット」である。10回を一つの単位として3セットやるだけ。短時間でできるし、何よりもなんの道具も必要ない。開始してから3週間、劇的に血糖値が下がってきた。ただこのポイントはセット間を5分以内に行うとより効果的であるということ。慣れてくると、ちょっとした休憩気分で行える。

 これらを踏まえて以前は食後の血糖値が300mg/dlを越えることが多かったのに、今では200mg/dlを超えることがなくなってきた。ここから正常血糖値に戻るのは早い。

 ちなみにしょっちゅう針で血を出して血糖値を測るわけにもいかないので、私はフリースタイルリブレと言うものを自費で購入して使っている。完全に正確かどうかはわからないけれど、大まかな傾向がわかるだけで気持ちはプラスに働く。しかし高い。。。

 ※あくまでも個人の結果であって、医学的根拠に基づく記事ではありません。

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