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和牛化する人々

人々は安く買いたがる。 スーパーの半額肉、価格比較サイト、メルカリ、 何とか収入は最大に、支出を最小限に抑えようとする。 買い手は賢い買い手であろうとする。 しかし一方で、人々は高く買われたがる。 和牛は高い餌を食べさせ、冷暖房完備の牛舎でストレスなく過ごし、 肉になるその日まで人間より遥かに快適な環境で暮らす。 多くの人は勉学に励み、高い大学を出て、高い仕事に就き、高い給料を得ようとする。 人々が求めているのは「安い肉」だと分かっているのに、多くの人が高コスト化戦略を取

    • 魔王「よくぞここまで来た勇者よ...」

      勇者「ここでお前を倒し、世界に平和を取り戻す!」 魔王「クク...モンスターが何故世界中で暴れるか分かるか」 勇者「何故だ!」 魔王「景気対策だ」 勇者「景気対策」 魔王「焼く村は前年から会議で入念に話し合い、近隣に避難所と仮設住宅を完備し、事前に村長に避難勧告を出してから焼く」 勇者「避難勧告」 魔王「復興需要で建て替えも進み、街を焼けば再開発にもなる」 勇者「復興需要、再開発」 魔族「そして魔族は辺境に行くほど強く、レアアイテムをドロップするようにしてあるか

      • エッセイ:アキタランドの狂人

        かの土地は年中薄ら曇りじめじめとしている。具体的にはロンドンの日照時間と同じくらい曇っている。 この巨人のごとき風車を絶え間なく回すほどには、年中強烈な横風が吹いており、冬の猛吹雪は車ごと人を殺す。夏は普通に暑く、その夏も一瞬で過ぎ去り、また猛吹雪の冬が来る。 それでも私は寒い方が好きだ。暖かいのはどうにも怠くていけない。冬のあの恐ろしく冷たい風でこそ生存本能にスイッチが入る。 泣いてはいけない。笑ってもいけない。無駄口を叩く人間はアキタランドでは迫害され、凍てつく荒野

        • ブルシットジョブ上等、ファッキンエッセンシャルワーク

          Bullshit、欺瞞という意味合いも持つが、もっとラディカルに言えば「そびえたつクソ」という呪詛でもある。 グレーバー著のブルシットジョブを読んだ方はいるだろうか。 「世の中の仕事の大半は誰かの太鼓持ちや権力誇示、尻ぬぐいで出来ていて、本質的には無意味な仕事である」 という主張である。 面白いのは実際刊行後に様々なブルシットジョバーから反響があったことだ。 例えば御用弁護士や受付嬢、ウェブ広告業者、怪しいコンサルタント、手を動かさず報酬だけかっさらっていく役員…

        和牛化する人々

          思考促迫 まとめ

          思考促迫。軽い解離症状の一種であるらしい。 いわゆるとりとめのない思考に襲われるというやつだが、かの夏目漱石の「神経衰弱」などはこれであったと言われている。(要出典) どういうわけかもちろん自分の頭の中でいろいろなことを創作して、私などが言わない言葉が聞こえて、それが古いこと新しいことといろいろに連絡して、幻となって眼の前に現われるものらしく、それにどう備えていいのかこっちは見当がつきません。-「文学論」(p126) たとえば徹夜してると夜中に急に国際社会や経済の事につ

          思考促迫 まとめ

          ”可処分精神”を奪い合い、万人が闘争する最悪の時代

          可処分時間という言葉がある。Netflixが「我々の競合相手は睡眠である」という旨の事を言っていたが、今やこの可処分時間の奪い合いすら飽和状態になっている。その典型がTiktokだ。 コンテンツのザッピングに極限まで特化したTiktokは”作品”の洪水、あらゆる表現行動を大量生産、大量消費するコンテンツビジネスの極北のような存在である。似たような機能が最近youtubeにも実装されコンテンツの大量消費に拍車をかけている。 「映画を倍速で見る人」、なんかも最近話題になった。

          ”可処分精神”を奪い合い、万人が闘争する最悪の時代

          完全再現 オウム食

          一日一食なのか……結構キツそうだな…… 基本的には菜食であり、肉や魚を食べることはなかった。主食は胚芽米であり、玄米は気を下げるという理由で採用していなかったような記憶がある。白米より胚芽米は栄養があり、私は胚芽米を美味しいと感じ、好んで食べていた。それに胡麻、のり、ひじき、納豆か豆腐などをご飯と一緒に食べていた。納豆は一日二個まで、胡麻は小さじいっぱいまでなどと制限は一応ついていたが、それ以上とっていたものも多くいたのではないか。 どうも多少のぶれはあってもだいたい同じ

          完全再現 オウム食