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完全再現 オウム食

一日一食なのか……結構キツそうだな……

基本的には菜食であり、肉や魚を食べることはなかった。主食は胚芽米であり、玄米は気を下げるという理由で採用していなかったような記憶がある。白米より胚芽米は栄養があり、私は胚芽米を美味しいと感じ、好んで食べていた。それに胡麻、のり、ひじき、納豆か豆腐などをご飯と一緒に食べていた。納豆は一日二個まで、胡麻は小さじいっぱいまでなどと制限は一応ついていたが、それ以上とっていたものも多くいたのではないか。

どうも多少のぶれはあってもだいたい同じなようだ。もっとも、教団が先鋭化していくにつれて具なしのインスタント麺など更に粗末な物になっていったらしい。

ちなみにオウム食というのは狭義には根菜の水煮のことを指したらしい。

これは昆布やシイタケで出汁を取り、それにニンジン、大根、牛蒡、レンコン、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、などを味付けをせずに煮込んだものである。

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【材料】

水500cc、7㎝くらいの昆布、干ししいたけ10g

下処理したニンジン、ダイコン、ごぼう、レンコン、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャを目分量でだいたい鍋半分くらいの量に入れる(鍋に入る量なら適当でOK)

火にかけて沸騰したら弱めの中火で10分で完成。

さてこの「オウム食」をどんぶりに一杯、胚芽米をどんぶりに一杯。納豆1パック、海苔半枚、豆乳おたま二杯、塩、胡麻小さじ1杯、水戻ししたひじき大さじ1杯(乾燥量で5gくらいと思われる)、実際に用意してみた。

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あれ...結構多くね...?

味はと言うと普通においしい。特に塩気など使わなくても昆布と野菜の旨味だけで十分食べられる煮物だ。発芽米にゴマ塩や納豆や海苔をかけて食べるのも飽きの来ない味で、わりと王道の和食である。(なお豆乳は大嫌いなので鼻をつまみながら飲んだ)

さて、1食としての栄養価は悪くなさそうに見える。実際夕食としてはかなりヘヴィーだった。しかしこれが一日一回の食事でしかも毎日となると...やはり厳しいと言わざるを得ない。素人調べではあるが、主に脂質と必須アミノ酸、ビタミンB12の不足が著しいようだ。栄養失調になる信徒が続出したのも無理はない。オウム食を通してあらためて菜食主義の難しさを痛感した。

明日は尊師に倣ってファミレスでも行くか...

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