【"本"好きは絶対見ろ】映画『騙し絵の牙』感想【ネタバレ】
3月26日、「大逆転、始めましょうか」という非常にそそられる煽りと共に『騙し絵の牙』が公開された。
4月に入って今日、わたしはようやく観ました。
ネタバレを多分に含むので、有料記事にする。
主演:大泉洋
監督:吉田大八
面白くないわけないじゃんね?
しかも作家本人が大泉洋を当て書きして書いたという、今作。
絶対面白いじゃんね?
「逆転に次ぐ逆転劇!どんでん返しのラスト!最後に笑うのは誰だ?!」(公式HPより抜粋)
絶対面白いじゃんね???
ただ、ここ最近の映画広告にありがちな誇大広告感も少し否めない。
わかる。その気持ち、とってもわかる。
でも、この映画に関して言えば、広告文言に偽り無し!だ。
俳優さんたちの良演怪演については数多くの記事でいろんな人が書いていると思うので、この記事では少しのスパイス程度にしておいて。
私は映画を見ていて「これ絶対このパロディでは?!?!?」ってなったところをツラツラと書き散らしていこうと思う。
公式URLはこちら→ https://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/
*はじめに(映画のあらすじ)
ともあれ、どんな映画か触りが分からなければ意味がない。
この映画のあらすじは以下の通り。
大手出版社「薫風社」に激震走る!かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、お荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)は、無理難題を押し付けられ廃刊のピンチに立たされる…。
速水は、新人編集者・高野(松岡茉優)と共に、イケメン作家、大御所作家、人気モデルを軽妙なトークで口説きながら、ライバル誌、同僚、会社上層部など次々と現れるクセモノたちとスリリングな攻防を繰り広げていく。嘘、裏切り、リーク、告発――クセモノたちの陰謀が渦巻く中、
速水の生き残りをかけた
“大逆転”の奇策とは!? (公式HPより抜粋)
歴史ある大手出版社の、生き残りをかけた闘い。
それを、主人公大泉洋が胡散臭い笑顔と共にいろんな人間を踏み台にしていく割とシリアスな内容のお話。
主演大泉洋、相棒(?)を松岡茉優。
腹の奥にイチモツ抱えた胡散臭ぇ顔したおっさんたちズに、佐藤浩市、佐野史郎、國村隼、リリー・フランキーと、もう胡散臭いのオンパレード。
誰が最後に泣いて、誰が最後に笑うのか。
観ている最中は「え?!味方じゃなかったの?!」だの「え゛?!?!裏切り者だと思ったのに!!」だの「無能じゃなかったーー!」だのの展開が多く、アドレナリンが出まくりだった。
あと、恋愛要素がひとつも出てこないのもとっても良い。
池田イライザちゃん可愛かったなぁ……ああいうダウナーな顔した池田イライザちゃんは、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さると思う。
*映画の中に仕込まれた『小ネタ』たち
さて、ここでようやく本題に入る。
この映画の見どころは、やっぱりなんと言っても、ぐっちゃぐちゃに入り乱れた人間模様や腹の探り合いだと思う。
だが、待ってほしい。
舞台は「大手出版社」。
監督は吉田大八。
何か仕込んでないわけがなくない????
私はそう多く吉田監督の映画を見ているわけではないけれど、話題作となった『桐島、部活やめるってよ』から漂うサブカル臭が、ネタ仕込み放題パロディしやすい出版社に漂わないわけなくない??
ってことで、ここから映画の中に仕込まれた(そういう意図ではないものもあるかも)小ネタたちを、見つけたものだけ書き散らしていこうと思う。
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