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番外 「自分らしさ」と「生きづらさ」について 4 自分らしさのワナ 2(内的要因)

【結論】「自分らしさ」が思いこみってこともある

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「自分らしく生きる」ことによる「生きづらさ」について考えています。第四回は、「自分らしさのワナ」の二回め。

「自分らしさ」と「生きづらさ」について 目次ページ

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自分らしさのワナ 2(内的要因)

前回は、自分らしさのワナの外的要因、すなわち「自分らしく生きる」ことが周囲と対立して「生きづらさ」を感じる場合についてのべました。今回は、内的要因(心理的要因)についてです。

2.内的要因

「自分らしく生きていない」という思いこみが、「生きづらさ」につながる場合です。

ひとつは、「本来の自分らしさ」が「なりたい自分」や「理想の自分」にすりかわっている場合です。ギャップのため、不全感や劣等感になやまされることになります。
たとえば、本来の資質とはことなる仕事につくことが「自分らしい生きかた」だと思いこむと、実現できないことや成果をあげられないことに苦しむことになります。

もうひとつは、無意識のバイアス。いわば植えつけられた価値観を「自分らしさ」と思いこむことです。
無意識のバイアスとは、生育環境、教育、社会からの情報などから醸成された、本人が気づいていない思いこみや偏見のことです。

無意識のバイアスはだれにでもあるものですが、その中でも、多様な人や価値観を受容できない偏狭な思いこみや偏見は、人間関係の悪化をもたらし、「生きづらさ」の原因となります。

人間のこころとは、まことに測りがたいもの。

次回以降は、どうしたら「生きづらさ」を軽減することができるかを考えていきます。



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