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週刊エコノミスト7月23日号ー「安全な子育てのため帰国したい」IS参加女性の訴えに揺れる英国

こんにちは。

研究室での活動として雑誌会と報告会というものがありますが、これは英論文の発表と研究の発表です。月に一回自分に回ってきます。
今月の雑誌会と報告会は7/18と7/22にあり、その準備で今週はほとんど投稿できませんでした…。
読書は一日100ページ(?)くらいはしてたと思うので時間を見つけて投稿する予定です。

さて、今日は今週号の週刊エコノミストで気になった記事をピックアップしたいと思います。

「安全な子育てのため帰国したい」IS参加女性の訴えに揺れる英国

移民受け入れ国である英国は自爆テロや無差別殺傷事件などの背景からイスラム教徒が警戒されています。

今回の焦点はロンドンに住む15歳の少女シャミマ・ベグムさんです。

彼女は15歳だった2015年に同年代の友人二人とともに過激派組織「イスラム国」ISに参加するためにシリアに渡りました。

到着後、ISの兵士と結婚させられ、夫との間に二人の子供が生まれました。

ISはシリア民主軍(SDF)と争っており、戦火が激しかったのでシリアのアルハウルに逃れましたが、ともにISに渡った同年代の友人は一人が空爆で死亡、一人は行方不明になりました。

アルハウルでの劣悪な環境のなかで相次ぎ二人の子供は病気で亡くし、夫はSDFに拘束されました。

そこからが今回の問題なのですが、第三子を身ごもった彼女は子供を育てる環境の観点から英国の帰国を嘆願しましたが、英国のジャビド内相はこれそ拒否。「自らの意志でテロ集団のISに参加した者の帰国は、その影響力で社会を危険にさらすリスクが高い」ことを理由に挙げています。

国が取るべき施策は人道的支援か、テロ撲滅か。

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齢15歳という判断力も成熟していない年齢にしてISに渡るという判断の背景には何があったのか、とても気になるところです。

社会主義のような国であれば、独裁者が英雄視され、過激派組織の思想に加担する若者が出てくることは想像できます。

しかし今回は英国の少女です。

多民族国家である英国だからこそ様々な出身、宗教があり、もちろん両親に強く影響される若者も多いのかもしれません。

この人道的支援とテロ撲滅という対極した難題に対する英国のスタンスに今後注目していきたいと思います。

終わります。




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