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日々の「ネットワーク監視」で機器トラブルを予防しよう

ネットワーク監視は、ネットワークの運用・保守業務において中心的な業務です。インシデントが起きてから対応するより、障害を未然に防止することが大切だからです。ネットワーク監視を強化してリスクを低減させ、何か起きたときもすぐに対応できるようにしましょう。

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ネットワークの何を監視するのか?

「ネットワークの監視」では、具体的に以下のようなことをチェックします。

①   ネットワーク上の機器が正常に稼働しているか
ルーターやスイッチなどのネットワーク機器、ネットワークにつながっているIoT機器、サーバー等が稼働しているかを監視します。もしどこかでネットワーク機器に異常があれば即時対処することが必要です。

②   ネットワーク機器の負荷がかかりすぎていないか
CPUやメモリの状態から、ネットワーク機器に過負荷になっていないかを確認し、もし問題があれば暫定的な処置、あるいは恒久的な処置を行います。

③  トラフィックに問題がないか
テレワークやSaaSの利用拡大でトラフィックが増大傾向にあるため、ネットワークに遅延や切断が起きていないか見る必要があります。

ネットワークの監視方法

ネットワークは常時稼働している必要があります。ですから、監視も24時間365日休むことなく行わなければなりません。
とはいっても、ネットワーク機器の前に常時誰かが張り付いているわけにはいきません。そこで、一般的にはリモートで監視を行うことになります。

必要な監視項目

ネットワーク監視では、以下のような項目を監視します。

①   死活監視
ネットワーク機器やサーバーの稼働状態が正常かどうかの監視です。ping※1による方法と、SNMP※2による方法があります。
※1 ping:IPネットワークで、ノードの到達性を確認するソフトウェア。
※2 SNMP:Simple Network Management Protocol。ルーターやサーバーなどネットワーク機器を監視するプロトコル。

pingによる用法
監視装置からpingを監視対象機器のIPアドレスに送信し、機器が正常に稼働しているかどうかを確認します。

SNMPによる方法
MIB(管理情報ベース)をもとに、監視対象の機器を判断します。SNMPを使うためには、IPネットワーク環境があること、管理用サーバー(SNMPサーバー)があること、SMNPプロトコルに対応した機器である、という前提条件が必要です。

②   ハードウェア監視
監視対象機器のCPU・メモリ・ハードディスク使用率、プロセス数などリソースを監視します。機器に負荷がかかってネットワークが不安定にならないようにします。

③   トラフィック監視
特定のWAN回線などの使用率が増加していないか、通信量(トラフィック)を監視します。

④   TRAP監視
監視対象の機器に異常があると、該当機器から「TRAP」という通知を自動的に送られます。このTRAPを用いて異常を検知します。

おすすめの監視装置は?

ネットワーク監視を始めるなら、専用のツールを導入することが早道です。ここでは2点の監視ツールをご紹介します。

①   Paessler
ドイツ生まれのネットワーク監視ツール。Paessler AG(ペースラー AG)は、1997年にDirk Paesslerによって設立され、ネットワーク監視ツールのパイオニアともいえる企業です。
ITインフラすべてのシステム、デバイス、トラフィック、アプリケーションを監視。オールインワンで、追加プラグインなどは不要です。また、aesslerは下記の3種類のツールを展開しています。

  • PRTG NETWORK MONITOR
    中小企業のインフラ監視に利用できます。インフラ機器の詳細レポートをダッシュボードで確認でき、何かあったときはアラートで通知。分散監視などの機能も備えています。

  • PRTG ENTERPRISE MONITOR
    複数拠点で稼働する大規模なインフラに利用できる、エンタープライズ向けのソリューション。業務プロセスや付加サービスで、大規模環境に最適化されています。

  • PRTG HOSTED MONITOR
    PRTGの全機能をクラウド上で利用できるサービス。専用のハードウェアは不要です。
    https://www.paessler.com/jp

②   OpManager
画面が分かりやすく、誰でも簡単に運用・操作・構築ができるネットワーク監視ツールです。さまざまな監視対象機器に対応したテンプレートが9,000以上あり、OpManagerをインストールしたら、その日から監視が始められます。運用ルールが変更になったときも、一括更新で柔軟に対応できるのも強みです。

プログラミングが不要なのもポイントです。操作を体験できるサイトがあり、まずWeb上で操作を体験することも可能です。操作性は簡単ながら、ネットワーク・サーバーのリソース監視、トラフィック監視、コンフィグ管理、ログ解析などや、障害監視・可視化・ディスカバリなど幅広い機能があります。

まとめ

  • テレワークでネットワーク監視はますます重要に

  • ネットワークに異常が起こる前に監視して予防する

  • ネットワーク監視ツールを導入することが早道

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