通園をスピードアップする方法

雨の日の通園は憂鬱だ。

普段は自転車で一瞬なのだが、レインコート、長靴、それに傘をもったこどもはそれだけで歩みが遅い。

時間を一緒に楽しむこともできるのだが、通園が遅くなりすぎるのもいけない。ということで、どうしたら歩みを止めずに、前へ進めるかを考える。

とにかく本人が前へ進みたくなるしかけが必要。。人参をぶら下げる様なものが何かないだろうか。。

そこでふと目に入ったものが、道路に埋め込まれたマーク。住宅街ということもあり、各戸へのガス・水道管の位置を示すマークがいたるところにある。それを「ボタン」と呼んで、そのボタンを数えながら幼稚園への道を歩くことにした。

道路を、子供と二人「ほら、あそこにもボタンあったよ!」と宝探しをしているような気持ちで小走りする。

これまで気がつかなかったが、この「ボタン」、すごくたくさんあるのだ。住宅街を歩くので当たり前かもしれないが、目を向けていなかった地面には考えているより様々な表示が埋まっている。「道路」といってしまうと、ただの通り道だが、その下には上下水道、ガス管、水道管などそれぞれの家庭に生きるためのエネルギーを届ける管が張り巡らされているわけだ。硬いアスファルトの下を通る管が人間の肌の下を走る血管のように思えて、不思議な気持ちになる。


子どもと歩く道は楽しい。
自分の目に映る世界が、急に新しいものに感じられるから。

この作戦がいつまでもつかはわからないけれど、ボタン探しをしながら歩いた道のことは忘れないように、こうして文章に綴っておこう。

新しい楽しいことを探すための書籍代、記事を書くときのコーヒー代にします^^