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映画感想・批評

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見た映画の感想・レビュー記事です。
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記事一覧

映画『ゴジラ-1.0』(2023)感想〜色んな層の顔を伺いながら綺麗に要求をまとめきった…

明けましておめでとう!今年もよろしく! 元旦から早速いい気分でほろ酔いしながら書いている…

【ネタバレあり】映画『首』感想〜及第点以上だが、まだまだ化ける可能性を秘めている…

北野武監督の最新作『首』を二回見て来て、ある程度評価が固まって来たので感想・批評をば。 …

『その男、凶暴につき』(1989)感想〜刑事ドラマの理屈・建前を全て取っ払った純粋か…

さて、そろそろ北野武監督の最新作『首』が公開になるので満を持してというわけでもないのだが…

『ファンタスティック・プラネット』(1973)簡易感想〜和平交渉とは名ばかりの保身に…

『ファンタスティック・プラネット』(1973)を見たので感想・批評をば。 評価:A(名作)100…

『みんな〜やってるか!』(1994)感想〜着想もカット割も落語の独特さがあって面白い…

ビートたけしの『みんな〜やってるか!』(1994)を視聴したので感想・批評をば。 評価:C(佳…

映画『キッズ・リターン』(1996)感想〜映像美・構成の美・運動の美の三拍子が揃った…

北野武の映画『キッズ・リターン』を久々に見直したので感想・批評をば。 評価:S(傑作)100…

『映画を早送りで観る人たち』感想〜そもそもタイパ・コスパという概念自体が本当に存在するのか?〜

Z世代がやたらと世間から表立って批判されるようになって久しいが、その中の1つに「いまの若い人達は映画を倍速視聴している」という話が出ていて、本書はそれを極めて一方的な主観から述べたものである。 だが、感想を一言で述べるなら「馬鹿も休み休み言え」でおしまいであり、YouTubeにおけるコスパ・タイパ重視の倍速視聴という傾向を映画の視聴に適用すること自体が無意味な行為に他ならない。 映画評論に関することも余りにも的外れな見解が多いし、全体的に「いや、なぜそこでそうなるのか?」とい

素質は十分にあると思うし目の付け所も凄いが、東大向きではないと思った受験生版Tige…

非常に面白いと思う反面、とても勿体ないなあと思ったこの回の受験生版Tiger Fundingだが、あ…

映画『チート』(1915)感想〜文芸として見るとクソだが、映像美と「チート」の本来の…

映画『チート』(1915)を見たので感想・批評をば。 評価:A(名作)100点中80点 文芸的には…

『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』感想〜宮台真司の提唱する…

やっぱり宮台真司の批評は自分に合わないと思ったわけだが、結局この人も宇野常寛と余計に変わ…

映画評論家・淀川長治、その人となり〜孤独ながらも誰より映画を愛し映画に愛された時…

偶然図書館で淀川長治についての雑誌があったので読んでみたけど、本当にこの人は知れば知るほ…

『殺し屋ネルソン』(1957)感想〜真の名作は「共感」ではなく「驚き」をどれだけ与え…

『殺し屋ネルソン』(1957)を何とか親友Fの伝手を借りて見たので感想・批評をば。 先に言って…

やはりアニメ・漫画の研究や批評の水準が低いと感じざるを得ない『アニメーションの映…

昨日の記事で「アニメーションに関してはこんな三流インテリでも批評家を名乗ってしまえるくら…

映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』感想〜男と女と乗り物があれば映画は撮れる〜

押井守の映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』をかれこれ5度目の視聴となりますが感想・批評をば。 評価:A(名作) 100点中80点 監督自身の集大成にして「パト2」をある意味では超えてみせた『イノセンス』を経た後での軽やかさが何とも言えない味わい深さになっている不思議な作品だ。 押井守の中で代表作を挙げろといわれると、大体挙がるのは『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』『機動警察パトレイバー2 THE MOVIE』『GHOST IN THE SHE