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『デジモンワールド Re:Digitize Decode』の人間キャラクターを『人生の取扱説明書』『恋愛の取説』の12種類に分類してみたら?リナと大輔の相性や関係性も考察!

さて、連日続いた「デジモン」ブームですが、一旦この記事を持ちましてデジモンに関しては最後とします。
そろそろ本命であるスーパー戦隊シリーズについて書きたい、特に『超力戦隊オーレンジャー』『侍戦隊シンケンジャー』に関しては配信が終わったのでそろそろ本格的に論考に取り掛かりたい。

昨日は「Vテイマー」の人間キャラクターに関する分類と考察を書いたので、本日はずっと前から書きたかった「Re:Digitize Decode」について書いていきます。
本作に関してはデジモンの携帯ゲームの中では唯一最後までプレイし、尚且つ漫画版「Encode」の方も読んでいるので、「Vテイマー」「02」と並んで思い入れが深い作品です。
特に「Decode」ではリナだけではなく大輔も敵としてですが客演で出てきてくれるので、それが嬉しかったのと、「策謀の魔王」編が大変面白かったというのもあります。
何より「Vテイマー」のタイチとゼロマル以来のアルフォースブイドラモンテイマーが現れるとは思わなかったという驚きもありますので、久々に刺激が多い作品でした。

「テイマーズ」に関する批評も書こうかなとは思ったのですが、ぶっちゃけ「テイマーズ」に関しては私が力を入れて批評しなくても既にディープなファンがついています
昨日紹介した「U型改」の管理人様やデジモン専門家の大山シュウさんなどコアなファン層が多い作品なので、私がわざわざ褒めて擁護する必要もなかろうと思うのです。
そもそも「ウルトラマンガイア」しかり「テイマーズ」しかり、小中千昭がシリーズ構成やってる作品は「客観的な面白さ」はあるのですが「主観的な楽しさ」はありません
だからロジカルによく出来ているとは思うのですが、肝心要の心の部分に刺さるものがなく、そこもいまいち私の中で「テイマーズ」が刺さり切らない要因です。

そういう意味では「Vテイマー」はその「客観的な面白さ」と「主観的な楽しさ」の両方がありますし、「02」は前者はないけど後者があるので偏った思い入れがあります。
その辺りでいうと「リデジ」は「Vテイマー」以来の両者がちゃんと兼ね備わっている作品なので、今回特別にキャラ分類と考察をしてみたいというところです。

それではどうぞ。


<Re:Digitize Decodeキャラ分類>

王様タイプ
内向王様 : なし
純粋王様 : 鈴童アキホ(3)
外向王様 : なし

軍人タイプ
外向軍人 : なし
純粋軍人 : タイガ(2→3)
内向軍人 : 久我ユウヤ(2→3)

学者タイプ
外向学者 : 御神楽ミレイ(3)
純粋学者 : 四ノ宮リナ(1→2)
内向学者 : なし

職人タイプ
内向職人 : なし
純粋職人 : なし
外向職人 : ニコライ・ペトロフ(1→2→3)

タイガ(純粋軍人、レベル2→3)

アニメ版八神太一と大門大兄貴に続く3人目のアグモンテイマーということで、アグモンテイマーの共通点はユウヤもそうですが基本的に「レベルを上げて物理で殴る」という軍人思考です。
ゲームだとリナを主人公にしないと極端にセリフが少ないので漫画版「Encode」を基に判断していますが、pixivの大百科では「テイマーズ」の松田啓人に似ていると評されていますが、個人的見解は全く違います
正義感の強さは確かにそうですがタカトみたいなドリーマーではないし、かといって大輔みたいなムードメーカーでもタイチのような知的なタイプでもなく、かといってニコみたいな職人タイプでもありません。
なので一番近いのは秋山遼や神原拓也と同じ「純粋軍人」であり、物語開始時点である程度の基盤ができていたのでレベル2、最終的にはそこから経験値を積んで成長したのでレベル3という結果になりました。
相性的に一番いいのは実は職人タイプのニコであり、これは太一とヤマトの関係性を綺麗にしたものですが、ユウヤともすぐ仲良くはなれるもののそこまで中も深まらないだろうし、他のキャラも同様でしょう。
「策謀の魔王」編ではリナから強大な力を預かりますが、あれはあの時のリナではキャパオーバーだから仕方なくその役割を請け負っただけで、リナとの相性は別にそこまでいいわけでもありません。

鈴童アキホ(純粋王様、レベル3)

「デジとりん」のニックネームでお馴染みの本作No.1テイマーですが、パートナーがピヨモンかつ初期からデジモンと積極的に関わるので外向職人タイプかと思いきや、どちらかといえば「純粋王様レベル3」でした。
外向的な面が強いものの彼女自身は割と気遣い屋でレイや大輔と同じタイプですし、しかも最初から完璧超人ぽい感じだったのでミレイと同じくレベル3であり、ある意味空が最も憧れていた「愛情の人」そのものです。
周囲のキャラクターが職人タイプのニコに軍人タイプのタイガとユウヤ、学者タイプのミレイとリナといった風に割と尖っていて殺伐としがちな中で明るさを保っていられたのは彼女が上手く仲を取り持っていたからでしょう。
特に内向的で何かと思いつめやすいユウヤや外に向かって暴走しがちなニコなどは彼女がいなかったら本当に危なっかしいので、ミレイと並んで物凄い大人の包容力を持っていた貴重な癒しです。
そんな彼女が一番長期での相性がいいのは実は純粋学者タイプのリナなんですが、ニコからは「女っ気ゼロ」と言われている彼女と少し百合っぽいやり取りが見られるようで、どっちかが性別違ったら恋愛に突入してもおかしくありません
次に相性がいいのがミレイであり、彼女が真っ先に信頼していたことからも明白であり、純粋軍人のタイガとはすぐ仲良くなれるでしょうが仲は深まらないでしょうね。

ニコライ・ペトロフ(外向職人、レベル1→2→3)

父親が職人気質ということもあり物凄く気が強いので軍人タイプか職人タイプのどちらかで迷いましたが、パートナーに「サーシェンカ」と付けたり、自分なりの価値基準で人目を気にせず動いていたので「職人」タイプと判断しました。
尚且つ相手が誰であろうが遠慮も忖度もなくガンガン切り込んでいくところからして凄く外向的だったので「外向職人」という空やタケルと似たタイプになりました。
ただし、初期は割と協調性がなくスタンドプレーが露骨に目立った状態だったのでレベル1、中盤に入ると自省することを覚えるようになるのでレベル2、そして最終的には自分の力をチームに還元していたのでレベル3です。
主人公のタイガを別とすれば一番精神的に成長したのは彼であり、暴走機関車だったのが最終的にはどこに出しても恥ずかしくない立派なテイマーに成長したのでこれもまた石田ヤマトが思い描いた理想の姿だろうなと。
長期の相性がいいのは軍人タイプのタイガとユウヤであり、ユウヤとは衝突も多かったものの打ち解ければ長期の相性は悪くはなく、また外向学者のミレイとも長期の相性はよく、これは劇中でも描かれていましたね。
逆に相性関係が可もなく不可もなしなのが純粋王様のアキホと純粋学者のリナであり、特にリナに関してはボコボコにされた経験から「目の上のたんこぶ」位に思っていそうです。

久我ユウヤ(内向軍人、レベル2→3)

物静かで丁寧な雰囲気で話しミステリアスな空気を醸し出しているのでてっきり学者タイプかと思いましたが、そもそもパートナーデジモンがブラックウォーグレイモンXなので「レベルを上げて物理で殴る」軍人タイプだと気づきました。
また、劇中では一貫して「GIGOの責任者」という公的動機をメインとして動いており個人的感情で動くことはほとんどなく、ニコに対しても「同情と信用は別」という理性的かつ強気な物言いを見てもタイガと同じ軍人タイプでしょう。
しかし、基本的には内省を繰り返すタイプであり、そこをアキホにも心配されていたのでミレイと違って内向型であり、自分の本音というものはいざという時まで出さないので職人気質にも近いところがありますね。
レベルですが二位だけあって完全に自己は確立されていたのでレベル2、そして後半ではその力を惜しげも無くチーム全体に還元するようになったのでレベル3に成長、リナのことも「愚鈍ではあるが敵意はない」と評するまでに。
主人公のタイガとは同じ軍人タイプなので仲良くなるのも早いのですがそこまで深まらないでしょうし、やはり一番仲良くなりやすいのは一見相性悪そうな外向職人のニコでしょうか、割とリードしてくれてるんですよね。
逆に純粋王様であるアキホに対しては本来優位に立てるはずなんですが、精神面で彼女の方が大人ということもあり関係性がオフセット(相殺)されているのでは?学者タイプのミレイ・リナとはあまり縁深くはないでしょう。

御神楽ミレイ(外向学者、レベル3)

彼女に関しては基本的に光子郎・シグマポジションだというのが明確だったので迷わず「学者」タイプ、尚且つ自分のことではなくチーム全体を考えて支える参謀ポジションなので「外向学者」だとすぐにわかりました。
また、精神面に関してもアキホと同じで最初から完成された完璧超人タイプであり言うまでもなくレベル3であり、彼女が知識面で様々にサポートしてくれたからこそ迷わず安心して冒険できたのではないでしょうか。
基本的には主人公のタイガと二番手のユウヤに対して優位であり、尚且つ外向職人のニコと純粋王様のアキホとは長期の相性が良く、特にニコとは何だかんだ彼女の包容力で暴走機関車のニコを上手く支えていましたね。
それからリナとの関係性に関しては本作や後の「サイバースルゥース」がそうであるように「すぐ仲良くはなるけど大して深まらない」と言った感じの関係性であり、メンバー全員と何かしらの相性関係が発生するのが面白いです。
ユウヤもなんだかんだ彼女のサポートを頼りにしているところはあったのですが、あくまでも仕事仲間という割とドライな関係性であり、ニコやアキホと違って長期での良好な関係性は発生しないでしょう。
そう見ると「全く隙のない完成された城戸丈」であり、アキホと並ぶ本作の縁の下の力持ちとして役立ってくれています。

四ノ宮リナ(純粋学者、レベル1→2)

リナに関しては表面上から受け取れるパブリックイメージと本質が一番乖離しており判断には苦労しましたが、よくよく見ると彼女の発する言葉や会話って全部疑問形であり、動機が光子郎やタイチと同じ純粋な好奇心なんですよね。
女の子だから物言いが感覚的かつハイテンションな王様っぽくなっているだけで、漫画版「Encode」ではむしろとても落ち着いていて知的な沈思黙考が描かれていたのでリナ自身の本質はミレイと並んで知的です。
なので「王様寄りの純粋学者」タイプであり、だからVテイマーのタイチと同じアルフォースブイドラモンのテイマーに選ばれたのも納得なのですが、劇中で見ると精神的なレベルは低めに感じられました。
最初から完璧超人だったタイチと違い、彼女は初期はずっと周囲の状況にドギマギして疑問を口にしてついていくことで精一杯だったのでレベル1、最終的には自分を制御してタイガに力を預けているのでレベル2に。
いわゆる「レベル3」としての活躍を見せていくのは「サイバースルゥース」以降になりますが、スレイプモンの説得もアキホ・大輔・レイのような「相手の心に寄り添う」のではなく「相手のことを純粋に知りたい」なんですよね。
だから同じ学者タイプのミレイとは打ち解けるけど仲は深まらず、一番相性がいいのが純粋王様のアキホというのもわかる気がします、アキホのポジションを大輔に置き換えたらまんまこれタイチとレイの性別逆転ですから。

リナと大輔の関係性について考察

さて、いよいよこれが最後の考察になりますが、本宮大輔と四ノ宮リナの関係性について考察して見ると、やはり矛さんが指摘したように「リナちゃんの枯れた女要素を拾ってくれるのは大輔だけ」になるんですよね。
同じブイモンテイマー同士というだけではなく、同じブイモンテイマーであっても大輔のブイモンとリナのブイブイって全然性格違ってないですか?
そうなんです、同じブイモンテイマーでも大輔のブイモンは純粋王様の彼らしく「とにかく勢いあるのみ!」で明朗快活なムードメーカータイプで、知的な感じは然程ありません。
一方でリナのブイブイは(初期は特に)危なっかしいリナを知的にサポートすることが多く、「デコード」でも「サイスル」でもリナを嗜める感じの言動・行動が多いです。

パートナーデジモンの性格はテイマーの潜在意識が反映されているので、例えば同じピヨモンであっても純粋王様のアキホと外向職人の空では全く違いますよね?
それと同じで大輔のブイモンとリナのブイブイが同じブイモンテイマーでありながら全く性格も進化ルートが異なっているのもそれが理由ではないでしょうか。
大リナ小説は今の所海外のごく一部の作家しか見たことありませんが、やはり切れ者のリナを大輔がしっかり手綱握って支えている感じの描写が多いです。
これはまんま「Vテイマー」のタイチとレイの関係性を性別逆転させたものであると言っても過言ではなく、だからこそ「奇跡のデジメンタル」と「デコード」の関係も含めてこの2人はお似合いだと思います。

大輔もリナも一見ウザッたく思えても実は直感的に本質を見抜く鋭さや深さが似ていますし、尚且つどっちも本命の相手に対しては露骨にデレデレせず、意外とシビアに見ていると思うんですよね。
だから純粋王様と純粋学者で相性は間違いなく最高なんですが、だからと言っていかにも目について恋人らしい振る舞いをすることもないフレンドリーな夫婦仲になるんじゃないかと思います。
それでいて戦いの時にはビシッと締めて公私混同をせずにサポートし合うので、そういう意味でも私の中でこのコンビは割と理想なんじゃないかなあと。

大輔関連のカップリングというと王道は大ヒカなんでしょうが私の中では全くピンと来ません、あの2人が幸せに暮らしている絵面が浮かばないからです。


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