歯磨きをしない子供
歯磨き=めんどくさい
幼少期の私は、片付けと歯磨きができない子供だった。
子供部屋は溢れ返ったおもちゃで足の踏み場がなく、家に来た叔母に叱られた記憶がある(溢れるほどの物を買い与えられていたのも如何なものかと思うが)。
ちなみに、今では人並みに片付けられるようになったし、なんなら潔癖の一歩、いや三歩手前には迫る勢いでいる。話が逸れた。
歯磨きも同じで、いつの間にかできるようになっていたのだ。正確には高校生の頃からだった。
「磨いたほうがいいですよ^^」
結論から言うと、歯科衛生士さんに言われたある言葉がきっかけになった。
虫歯ができて近所の歯医者へ行ったときのことだ。繰り返しになるが、私は歯磨きをほとんどしない人間だった。予約時間が迫ってきてようやく、「あ、磨かねば」という感じで、付け焼き刃の歯磨きをして歯医者へと向かった。
診察台に座り、歯の様子を確認した歯科衛生士のおばさんにこう言われた。
「ちゃんと磨いたほうがいいですよ。
将来、彼氏ができたら(嫌がられたら)困るでしょう?」
台詞の中身はうろ覚えなのだが、彼女が私に伝えようとした内容に概ね差異はないと思う。これを聞いた当時の私はカチンときた。
頭の中は「は?何様??」といった感じで、静かにキレ散らかしていた。
ちゃんと磨いたほうがいい…これはまあ、正論だ。正論で殴られただけだ。でも後者はどういうことなの?なんで彼氏おらんの知っとんねん(「いない」と自分で言ったんだろうか?)
しかし、この言葉が私の歯磨きへの意識を大きく変えた。そこまで言うなら磨いてやろうじゃねえか。
歯磨き人生、開始
以降、天と地が逆さまになったかのように私の歯磨き人生(?)が始まった。あれから十年以上経った現在、私はYouTubeで動画を見たり音楽を聴いたりしながら、
歯ブラシ→L字型ブラシ→フロス
の順で歯磨きをしている。かかる時間は十分〜十五くらいだろうか。歯ブラシオンリーでさえ面倒くさがっていたのにこの変わりようだ。嫌味が力になることもあると、身をもって知った。
当時はイラっとしたが、むしろ感謝すべきなのかもしれない。いや、きっとそうだ。ありがとう、あのとき率直に言ってくれて。
・・・
ところで、どうやら私は虫歯ができやすい体質らしいのだ。きちんと磨いているつもりなのに、半年に一度の定期検診で五個の虫歯が見つかったときは膝から崩れ落ちそうになった。
とはいえ、良い歯医者に巡り会ったのもあって、私の歯磨きスキルはかなり向上した。歯磨きを苦痛に思うこともない。日々のルーティーンに組み込まれているから。
歯科衛生士さんから褒められるようにもなり、継続して頑張っていこうと思っている。
歯並びが悪すぎる(おまけ)
余談だが、私は歯並びが地獄並みに悪い。いわゆる出っ歯(開咬)だ。それがコンプレックスの一つでもある。
何度も矯正を考えたが金銭面において現実的ではなく、何年も矯正と共に生きる覚悟もない。この調子では、おそらく今後もすることはないだろう(年々開咬が酷くなっている気もするのだが…)。
そして、歯並びの悪さに加えて歯茎まで腫れているらしい。自覚はないが、プロが言うならそうなんだろう。
いや、これだけ頑張っても年中歯周病て…辛すぎワロタ…。
歯と歯茎の調子が悪化しないように現状を「維持」していくことが、私の一生の目標だ。
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