『ペース』#38

夜、帰宅後22時ぐらいから走りに出る。これはもう何ヶ月か続いている、3日以内に1度のペースでやっている。何かで読んだ「3日以上空けると弱くなる」という言葉に触発されている(ランニング特集のnumberだったかな、小出監督か、瀬古さんか。。)。
たいがい帰るころ腹ペコなので、帰宅後即バナナ補給して、15分くらい時間をおいて出る。走る距離はは最近では10キロほど、だいたい47分。前後のストレッチを含めて1時間半ほどの運動は、その後の入浴と食事はあっさりと日付をまたぐ。ただ、そういうリズムも慣れてくれば何の違和感も不都合もない(明日の健康診断で、本当に問題がないのかはわかるはず)。3日に1度。
昨夜走ったときに運良く中盤で別のランナーと引っ張りあえて記録が良くて、これまでより1キロ当たりのペースを5秒上げられた。ただ、まぁ、総時間の47分が46分になったという、全体の時間だけ見ると「それだけ?」感のあるものなんだが、4'22"/kmペース。いい自信に結びついて弾みがついた。なので、か、今日も走ってしまった。身体の疲労はややキツい。ただ、「興奮で眠れない」ような心地を一夜越しても起こし続けていたんだと思う。
二夜連続のランニング、実はこれまでなかったと、そう記憶している。疲労感を引っ張ってしまうし、億劫さもあるしで、なかった。走り始めの3キロはよかった。前夜と同じ入りのペース4'20"/km、ここから前夜では引っ張りあって6キロ当たりまでキープできていた(苦しかったけど)。しかし追うランナーのいない今夜は引っ張りきれず、粘れなかった。ここから落ちて4'30"/kmらへんを推移。この、3キロで落とすのは普段通りのペース。以降最後までそうして4'30"で走り切ってだいたい総計47分、平均ペース4'28"/km。前夜の4'22"/kmが出来すぎだった。
そんな風に振り返ったのが7キロすぎ。かなり足回りの筋肉がキツく、肺も苦しかった。もう少しペースを落としてしまおうかと思った。でも、昨日得た自信を早々失うわけにもいかないなと、ピリッと悔しく感じてしまった。そこから。ほんの少し頭を前方に寄せた。腰は曲げずに背骨全体を前傾にし、脚をやや前に出せるように合わせて、腕をコンパクトに畳んで回した。ペースを上げた。それまで、腰から下の腿・膝・ふくらはぎと足裏で推進力を作って運んでいた身体を、楽にさせようと背筋・体幹を使うことにしてスピードを上げた。残り3キロ強、無茶かもしれないと数百メートル進んだ頃に思った。背骨両側の背筋が燃える。それでも進んだのは、「この姿勢こそレースでキープしたい。脚のピッチを上げずにペースを上げるなら、このフォームだ」と試してみたかった気持ちもある。人より短い脚ではピッチを上げたところで、運べるストライドは小さくなるしペースは同じか遅くなる。それならば、接地時間を短くして大きく蹴り、踏み出すフォームがベストだと。
結果、4'30"で走った中盤から、ラスト3キロは4'25"に上げてフィニッシュできた。46分と40秒。およそ20秒の短縮に、強烈な負荷を背筋と肺にかけた。
中学生のころ、長距離走をやっていたころ、速くなることは嬉しいことだった。けれど、苦しんで苦しんで時間を削り出す感覚・意識はもっていなかった。どうやらあのころよりスポーツマンらしい。

#ペース #180125

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