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ワイン葡萄栽培への道 山林300坪を購入

長野県に、ワイン葡萄の栽培用の土地を一反(300坪)購入しました。国土地理院の地図アプリによれば、購入した土地の標高は980メートルでした。

ワイン葡萄の栽培では、土壌の品質も重要ですが、それ以上に標高が重要です。そこで、温暖化の影響も考慮し、高度が高い場所を選定しました。

 今回、最終的に農地を購入または借りることは困難で時間がかかると判断し、山林を購入しました。山林と言っても、私たちは木が多く生えている場所を想像しがちですが、実際に選んだ地所はほぼ平らで、周囲にから松や杉が植えられているものです。
 木の伐採にはコストがかかると聞いていましたが、長野県では、から松は現在人気の薪ストーブ用の薪として需要があり、伐採と搬出は無料できこりさんに依頼することができました。木の伐採に関しては、料金表や原価が存在せず、複数の業者に依頼するか、知り合いの紹介を頼むことがおすすめです。購入した土地には、山桜やコブシ、紅葉などの美しい季節の木が生えていましたが、ワイン葡萄の栽培に支障がない木はそのまま残してもらうようにきこりさんにお願いしました。現在は雑草に覆われている土地も、採光が向上し環境が変化することで、季節の移り変わりが楽しみです。
また一つ前進です。

ワイン葡萄の苗木も注文しました。もし今注文しても、到着は来年の3月になります。カタログを取り寄せて注文しようとしたところ、山形の苗木店では国際品種のワイン葡萄の苗木は完売しているとの表示があり、需要と供給のギャップを痛感しました。苗木を植えてから葡萄ができるまでには3年かかりますので、無駄な時間を避けるためにも、早めに苗木の確保をお勧めします。なお、昨年度のカタログと比較して、苗木の価格も上昇しています。
苗木選びでは、葡萄の品種だけでなく、台木やクローンも選択する必要があります。初めてワイン葡萄を栽培する人は、台木の選び方やクローンによる品質の違いがわからず、注文に迷うことが多いので、こだわりがある方は早めに苗木業者に相談することをおすすめします。ただし、苗木業者は日中は畑に出ているため、電話での連絡が繋がりにくいことや、昼休み中には留守番電話になっていることが多いです。電話がつながらなくてもあきらめず、時間を変えて再度電話をしてみてください。最近ではLINEで連絡できる業者も増えてきています。

今回、農地を選ばなかったもう一つの理由は、農地は購入や借入が困難だけでなく、利用制限があり、ワイナリーの建物や販売所、居住スペースを作ることができないということもあります。事業展開を考える上で、農地で行うこととできないことを理解した上で、農地の取得を検討することをおすすめします。