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信用していないので頼れるようにしておこう『HUGっと!プリキュア』

やあ、僕だよ。
いよいよ妊婦健診が2週間ごととなり、夫と参加する両親学級の日時も迫ってきた。

この冬初めて積もった雪を眺めながら、今日貰った4Dエコーの写真を見てたんだ。
1300gを超えた彼の横顔は、尚早ヒトである。この人がぎゅうぎゅうに腹に入ってるならそりゃ逆流性食道炎にもなるよね。

今回は全49話、丸一年放映していた朝8時半枠の女児向けアニメについて書いていく。
年末からずっと観続けているのもあって、何だかこれで僕の2021年はようやく終われるような気がするよ。

さあ、始めようか。
今日も楽しんでくれると嬉しいな。

本作あらすじと感想

通称ハグプリ。
放映当時度々話題になっていたが、仕事で視聴時間帯が合わず、かといって録画するほどの熱量もなく今までスルーしていた。

前知識として「プリキュアが出産するやつ?」ぐらいの状態で観始めた。 
きらっきらなプリキュアで出産シーンとは、どういう意図なのか気になったのだ(どうせママになりたい!みたいな話だろうと侮っていた)。

1話視聴時から怒涛の展開がずっと続き、キュアエトワールの加入前後に「もしやこのテンションで駆け抜ける気か…?」と気づいた時、この物語の「未来」がどうなるのか虜になっていた。
そして、情報量過多な急展開とも言えるシナリオは本当に最後まで続く。

同じシナリオを海外ドラマでやったら多分15シーズンくらい必要だろう。
そのくらい一話一話必ずシナリオが進み、視聴者が置いてけぼりになるギリギリのラインを攻めつつ、しっかりエンタメをしている。

どうやらこのスピード感は計算されたもののようだ。
あとから気づいたけれど、僕が大好きな佐藤順一氏が参加している。氏はプリキュアシリーズ初参加(!)とのことだが、『おジャ魔女どれみ』シリーズに参加していたのは有名な話。

道理で育児や母親描写に妙なリアリティがあるわけだ(『おジャ魔女どれみ』の育児シーンもかなり衝撃だった)。
ここでハグプリの描くテーマをプレスリリース文から抜粋する。

プリキュアシリーズはこれまで15年間戦うヒロインを描いてきましたが一番身近なお母さんこそ女の子にとっての強く優しくカッコいいヒロイン像を体現しているのではと考え本作では“子供を守るお母さん”としてのプリキュアを描いていきます

15周年に相応しいプリキュアとして練りに練られたのが、「母」をテーマにしたプリキュアというのはなかなかエモい。

しかもこの「母」たちは「夢」も「仕事」も諦めないスーパーウーマン。
変身を解いたらただの中学二年生な彼女たちが何故、スーパーウーマンたり得たか。

その答えさえ、ハグプリは示してくれる。
「子育ては一人でやるものじゃない」、「子どもがいたってやりたいことを諦めなくていい」と「エール」をくれるのだ。

理想論である。
現実は母親に比重がおかれ、追い詰められることばかりだろう。
でも、この理想論たる「エール」は「やりたいことを諦め」たくない「母」へ勇気をくれる。
「頑張っている私は間違ってない」と胸を張って言える根拠になるのだ。

ハグプリを観て、「女性として産まれた自分や未来を大切にしよう!」、「将来の愛する人のやりたいことを応援しよう!」なんて思える子どもはほぼいないだろう。

でも大人になってから、僕が『おジャ魔女どれみ』の育児シーンに「命を維持することの尊さ」を思ったのと同じで、15年後ハグプリを思い出して励まされる「母」もきっといる。

育児だけではなく、様々な社会問題を取り上げた「自分らしく生きる」素晴らしさの分かる作品である。
…こういう作品、男児向けでもないですかねぇ。

お前たち父親を信用していない

何故なら結局他人だからである。
自分の仕事を誰かに任せることって心理ハードル高いじゃないですか。特にその仕事を侮っていそうな新人には。
しかもその仕事は時代は違えど、今まで経験したことのある人が多い仕事で、仕事の質が分かりづらい(数値化出来ない)ときた。

ますます、任せにくい。
何よりその仕事をすごくすごく大切に思っているから、それに集中してしまってもいいんじゃないかという自分の思いが一番の足かせとなっている。

でもこの仕事はいつか必ず終わる仕事で、経験はそのままにしたらスキルにすらならず、給料ももちろん発生しない。
家事や育児とはそういう仕事だと、今のところ僕は捉えている。

まだ育児前の段階で夫のことを信用しきっていないのは、彼が僕じゃないからだ。
彼は腹で育てていない。体の重さも、その他の体調不良も、頭の回転の遅さも体験していない。
「出産後お前が変な方向に変わったら困る」と僕からしたら失礼な心配をしている余裕があるのが腹立たしい。大概八つ当たりなのだが。

でも頼るよお前しかいないから

僕も「諦めない」つもりなので、そりの合わない母親も、産後入院も、その他諸々の制度を使いまくって楽をする予定だ。
そして今後のプランについて逐一、夫に共有している。
この共有の仕方も「緩急をつける」のを意識しつつ、誤った伝わり方にならないように、出来たら効果的に伝わるように、願いを込めて共有するようにしている。

育児は一つの長期プロジェクトだ。
目的は「一人で生きられるようにしつつ、それまで無事に生かすこと」。
そのための共通認識や情報共有、または関係構築。これって普通に仕事として今までやってきたやつだと僕は思っている。

プロジェクトメンバーの特色をお互い理解しつつ、得意なことを投げ合う。皆苦手なことに遭遇したら外注するか、スキル取得か、擦り合わせできるような土壌を作っておきたい。

大げさだと笑う人もいるかもしれないが、つまるところ「いつでも頼めるようにしておこう」という超単純な話だ。
現代社会で生き抜ける人間をそれなりに育てるには労力とコストがかかるのだ。それこそ、いくらでも仕事があって非効率だった時代なら、僕だって適当にやってるよ(その時代に生きたことのない小娘がほざく、説得力に欠けた暴言である)。

ミライクリスタルほしい

まだ始まってもない子育てについての不安はこれくらいにして、女児向け作品の醍醐味とも言えるきらきら玩具を眺めることにしよう。
なんて可愛くて美しくて癒されるフォルムなのだろう。

昔、原色やキャラものの古着ばかり着ていた頃、部屋のインテリアとして女児向け玩具を買い集めていたことがある。
細かい部品が多くてごちゃつくし、ディスプレイも難しいので今は全て手放してしまったが、アナスイ系小物と親和性が高くて非常に心躍るコレクションだった。

こういう世界観を創れる人たちは何を考え、何を食べ、暮らしているのだろう。
佐藤順一氏しかり、幾原邦彦氏しかり。僕には想像もつかない見方で世界を見ているのかなぁ。
それとも見たものの処理の仕方が違うのかなぁ。

ミライクリスタル持ってれば何とかなりそうな気がするものね。
僕もプリキュアになれそう。あーミライクリスタルほしいなぁ。



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