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アラフォー無職で、映画監督を目指す話

勤めていた会社が、コロナにより業績不振に。
2020年6月、人生初の解雇予告を受けました。

今でこそヘラヘラと生きていますが、
その時は、自分という存在すべてを否定されたような気がして
もう、どうしていいかわかりませんでした。

昨年末までは、コツコツと転職活動を進めていましたが、
こだわりが強く、頑固な性格もあいまって。
これだ!と思える会社になかなか出会うことができず(ワガママですよね)
運良く、働きたいと思える会社を見つけても、尽く振られ
日々、悶々と過ごしていました。

       𓆉

幼い頃から、
父親の影響で、映画に触れる機会がたくさんありました。
夢は、「映画監督」。
どんな仕事をするのかもわかってないくせに、
小学校の文集には、しっかりとした筆圧で書かれていました。

なかなか勇気がでず、
“普通”ではない道を歩く決心ができず、
「今じゃない」
「まだ時間はある」
と、なにかと理由をつけて
伸ばし伸ばしにしていましたが、
わたしの中には、その夢がずっとありました。

       𓆉

今まで夢を避けてきたのは、(悪い意味で)好奇心旺盛だから。
映画は一生をかけてやりたいですが、
そのほかにも、わたしには小さなやりたいことがたくさんありました。

・スポーツメーカーでバリバリ働く(東京ラブストーリーの影響?)
・自分で仕事を(起業)する(時代に流されています)
・サッカーチームで活躍(働く姿がかっこいいですよね)
・PR / 広報の仕事をしたい(おしゃれなイメージにやられています)
 ...など。

とても幸運なことに、これら全てを叶えることができました。

目の前の物事を優先し、それに集中してしまうため
仕事一つ一つには、誠意と熱意を持って働いていました(と思います)。
それにもかかわらず解雇、劣悪な労働環境、嫌がらせなどで、
どれも長く続けることができませんでした。

今振り返ると、
どこにいても自分の居場所を見つけることが
出来てなかったように感じます。

解雇宣告された時は、
それこそ、どす黒い感情が渦巻いていましたが、
「ちゃんとやることやりなよー」という、サインだったのかもしれません。

       𓆉

そんなわけで、
世の中ではアラフォーと言われる年齢ですが、
思い焦がれるのをやめて、地道に夢を追いかけています。


毎週楽しみにしていた「コントが始まる」の主人公たちが
28歳でお笑いの夢を諦めるとわかり、
とても寂しい気持ちになりましたが、しっかりと受け止めます。

4月から通い始めた脚本学校の先生が
「若い人(20代前半)に感想を聞いてみようかな?」
「君(20代中盤)は若いから(今から脚本家を目指しても)全然大丈夫」
と、他の生徒を励ますたびに心が抉られますが、負けません。

微睡んでいるときに
「20代じゃないんだよ!?気づくの遅ずぎ」
なんて、ブルーノ(「あの夏のルカ」より)が、
仕切りにささやきますが、打ち消してやります。


本当に遅いって自分でも十分すぎるほどわかっています。
どちらかというと仕事を教える立場に差し掛かっているし、
恥ずかしいし、失敗だったとわかった時には会社員に戻れないかもしれないけど、どうしても諦められないしからコツコツと進むだけ。

たくさん回り道したけど、
そのおかげで表現できるものもあると信じています。

       𓆉

宣言しただけで仕事が舞い込んできたらいいですが、
勉強中のわたしに、仕事の依頼はまだありません。

SNSのフォロワー数だって少ないし(20未満)、実績もない。
タイピングも遅いし、文章も自信がない(そもそも...)。


ただ悲しいことに、生きていくためには、どうしたってお金がかかります。
ライスワーク(ご飯を食べるための仕事)が不可欠です。

時間に追われることや過度なプレッシャーにとことん弱く、
でも少しだけやりがいのある仕事がしたい。
という見栄っ張りでワガママなわたしは、
今までの経験を活かせる仕事を探しています。

数年後には映画の仕事で食べていきたいですが
そこに至るまでは、
週に3日程度ライスワークをして、
残りの4日は映画の勉強や種まきをしていく予定です。

それに、
お金を稼いでいられない状態はストレスで、
働くことで、それが緩和され、
書くことにも良い影響を与えてくれるこの働き方は、
わたしにとって丁度いい良いバランスです。
(ドラマは日常から生まれます)

       𓆉

こんなことを書いていると
たいそう腹の据わった人だ、と思っていただけるかもしれませんが
お金を稼げていない今は毎日不安です。
(不安すぎて寝ているときに歯を食いしばり、朝起きると顎が痛い)

でも、
「作り手目線で映画を観れると構成力があがる」
「日常に起きたことをヒントに、物語を考える」
「脚本を学んでいることを、人に話した方がいい」
などなど。
脚本の先生のアドバイスを一つ一つ実行していたら、
そっちの方で声をかけてもらうことが多くなりました。

シェアハウスの友人が、
新しく映画祭をつくるようで、声をかけてもらいました。

他にも、友人と演劇をはじめた方にお声がけいただいたり、
前職の先輩に業界の方を紹介していただいたり。


これまで、
仕事を通して安心感や協力し合うといった経験はあまり多くないですが
(弱肉強食、出し抜く、嘘偽りの世界だと思っていました)
映画がきっかけで、連絡いただいたり、喜んでいただけると
「こっちで間違ってないのかもしれない」なんて、思えるのです。(単純)

こんなわたしですが、
もし少しでも面白がっていただけるようでしたら、
どうぞ、よろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。よければ、またお待ちしています。