見出し画像

多満自慢「立春朝搾り」ドキドキの理由とは

立春朝搾り、ご存知ですか?
日本名門酒会が全国の協力蔵元に呼びかけ、加盟酒販店もラベル添付や出荷を一緒に行い、立春当日に搾った日本酒をその日のうちに飲み手に届けるという1998年から始まったイベントの、春を寿ぐ縁起酒が「立春朝搾り」です。
北は北海道、南は九州まで、令和5年は全国で43蔵が参加
東京近郊の皆さまはぜひ多満自慢を。
遠方の方はお近くの気になる銘柄を。
立春朝搾りで、新しい春の始まりを一緒にお祝いしてください。

令和5年 参加蔵元一覧
※画像は日本名門酒会公式サイトより

造り手がドキドキする理由

立春朝搾りの仕込みが始まり、仕上がるまでに、蔵人(特に杜氏)には緊張のドキドキがたくさん訪れます。
それは、立春朝搾りが「造り手が立春に搾った日本酒を、届け手はその日のうちに飲み手にお届けする」という特別なお酒だから。
生き物相手の発酵過程では、立春当日までに予定どおりの酒質に仕上がるだろうかとドキドキ。立春の早朝に搾り始めれば、ご予約いただいた量(より多く)を搾りきれるのかと。仕上げのビン詰め・ラベル貼りをしながら何事も無くお渡し時間までに間に合うのだろうかとドキドキは続きます。

作業は日付変わってすぐ、立春の早朝にスタート。
ビン詰めの様子。

そして、皆さまのお手元に届いた頃には「今年の味わいは気に入ってもらえたかな」とドキドキするのです。
本当にドキドキの連続。ですがその分、無事に仕上がって喜んでいただけた時の達成感はすごいもので、嬉しさもひとしおです。

届け手がドキドキする理由

造り手側なのでこれは想像ですが!(笑)
日本名門酒会加盟の酒販店さまは、蔵元と飲み手を繋ぐとても重要な役割を果たされます。この役割だけでもドキドキワクワクしそう!
年末から1月末にかけ、取り扱う蔵元の立春朝搾りを各方面へ案内・予約をとりまとめてくださいます。

そして迎える当日!
立春朝搾りを蔵元まで取りに行くという大仕事があるのです。慣れない蔵元までの道はもちろん、大事な商品を積み込んでからの帰り道はドキドキですよね。
持ち帰った立春朝搾りは、そのまま飲食店さまへお届けしたり、店頭でお客さまにお渡ししたり。
現在は諸事情で休止していますが、以前は蔵でラベル貼りを一緒に行い、朝食を共にするというのも酒販店さまの役目でした。

多満自慢の恒例行事「立春旗」への酒販店さま寄せ書き。
令和2年立春 酒販店さまと酒造スタッフの集合写真。

飲み手がドキドキする理由

飲み手のドキドキ、これはたくさんありますね!
今年も立春が近づいて来たぞ!から始まる「いつものあの蔵の立春朝搾りが楽しみ!」とか「どの酒蔵を飲もうかな」とか、ドキドキそわそわな気持ち♪
予約してから手元に届くまでの期間も「立春が待ち遠しい!」とか「今年の味はどんなだろう」とかあって。
口にする瞬間の、あの感じもドキドキなんですよね。

そんな訳で、ドキドキしたい人!
今年の立春朝搾りの「令和5年 参加蔵元 銘柄一覧」をCHECK
▼▼▼

各銘柄をお買い求めいただけるお店へのリンクもあるのでご覧ください。
2023年、店頭受取のご予約〆切りは1月25日です。
※こちらは令和5年度「立春朝搾り」用のページです。

縁起酒の理由

立春朝搾りが縁起酒と言われるのには理由があります。
出荷前に地元神社の神主さまに、お酒を造る人・届ける人・飲む人、このお酒に関わるすべての人の無病息災・家内安全・商売繁盛を祈願していただく、皆さまの幸せを願ったお酒だからです。
旧暦のお正月にあたり、正式に干支が改まる日である立春は新たな春のはじまり。今年が良い1年になるよう願いながら、当日搾ったばかりのフレッシュで躍動感ある香味豊かな日本酒を楽しむことで、1年のスタートを清々しく始めることができますよ。

熊川神社神主さまによる神事

杜氏より「今年の立春朝搾りによせて」

多満自慢醸造の総責任者 杜氏 前迫晃一

2023年もはじまり、いよいよ立春の日を迎えます。
多満自慢立春朝搾りの準備は、昨年の12月5日から開始しました。
まずは精米。そして、クリスマスの日に麹用のお米を洗いました。
毎年、今年はどんなお酒になるかな?どうしようかなと悩みながら発酵させています。
甘口?辛口?香りは?酸味は?どんな塩梅にしようかなと毎年悩みます。
目指すのは美味しいお酒です。美味しくなくちゃ始まりません。
この美味しさを造りだすのは酵母と麹カビ。小さな小さな酒造りの主演俳優です。
酒造りの主演は社長でも杜氏でもありません。
この小さな俳優たちが造り出した美味しいストーリーをお楽しみください。

多満自慢 杜氏 前迫晃一

▼ 2023年1月5日に撮影した立春朝搾りの画像がこちら

酒母立て(まずは酵母を元気に育てる工程)は12月29日に行いました。
温度管理も大事。この日の酒母は温かくしていました。
ぷくぷく、ぷちぷち、小さな音が聞こえます。

酒販店さまで購入して、ご自宅でゆっくり楽しんだり。
入荷を予定している飲食店さまでお仲間と乾杯したり。
各蔵の立春朝搾りを飲み比べたり。
あえて寝かせて後日飲んでみたり。
思うままに新春の味を堪能していただけたら嬉しいです。

立春後に記事をご覧になった方は、来年をお楽しみに!



石川酒造公式サイト

https://www.tamajiman.co.jp/

*ご自宅用のお酒はいかが?*
【(ご注意)立春朝搾りのお取扱いはありません!】
日本酒「多満自慢」、クラフトビール「多摩の恵」「TOKYO BLUES」が購入できるオンラインショップ
https://tamajiman.com/index.html

毎月4週目の土曜日とそれに連なる日曜祝日は感謝デー開催日
詳細は公式サイトやSNSでご確認ください。

********************


今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
今後の励みになりますので、ページのフォロー&記事への「好き」をお願いいたします!