念願の熱い熱い星組ショーを待ってました！

書き残しておきたいことは2つです。
観たかった舞空瞳がここに！
そして、溢れ出る退団者への愛が眩しかったです。

まずは舞空瞳さんのお話。
今回最初から最後までダンサーとしての実力を余すところなく発揮されていて、見ごたえがありすぎました。
こっちゃんと組んで踊るシーンもいくつもあり、二人の間に言葉はいらないとでも言うような激しく、しなやかで、息ぴったりのダンスに魅了されます。
中でも目が釘付けになったのが終盤の黒いピラール祭りからフィナーレまでのシーン。
美穂圭子さんとひっとんの二人だけの舞台で、美穂姐さんの歌に合わせて一人伸びやかに踊るひっとんは有無を言わせぬ気迫を纏っているようで、その存在感と実力に酔いしれました。男役トップや二番手が演じてもおかしくないようなシーンを娘役トップが担うということに少々驚きましたが、納得の人選でいつまでも観ていたいような心地でした。
そしてもう1つ、私は娘役トップが男役を率いて踊るシーンが大好きで、今回ひっとんが魅せてくれたフィナーレの堂々たる姿に圧倒されました。
またこんなシーンが観たいです。これからの公演への期待がさらに高まりました。

そして退団者のお話。
退団される方々が特に星組の中でも重要な役割を担っていた天寿光希さん、音波みのりさん、華雪りらさんということも相まって、随所に御三方への愛が溢れていました。退団者を全力で見送りたいという宝塚の新作ショーの良さをひしひしと感じます。退団は寂しいですが、幸福感に満ちた舞台でした。

今回、歌の場面をほとんど全て美穂姐さんが担当されていたので星組の歌手が目立たなかったのは残念ですが、美穂姐さんの歌声の力強さ、響きは独特の力があって星組の熱い舞台と組み合わさって一層エネルギッシュになっていました。

感想は短いですが、星組らしさを感じる熱いショーは何度でも観たくなるようで、本当に楽しく素晴らしかったです。