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妊娠や出産について考えてみた

30歳になる年、自分が子どもを持つことについて、とにかく色々考えた。
きっかけは、大学時代からの友人が不妊治療をしていたこと。コロナ禍でなかなか会えていなかったが、ビデオ通話をしたときに教えてくれた。
「多嚢胞性卵巣症候群で、病気があるから自然妊娠は望めなくて、だから不妊治療をしてるの。もうすぐ体外受精のための採卵をするからタイミングを待っているところだ」と。
(ちなみに彼女は今年2月に出産した)

それを聞いて、友人がどんな施術を受けるのか調べるため、不妊治療について調べ始めた。
そこで一番衝撃的だったのが、「30歳で不妊治療を始めればほぼ確実に子どもを授かれる」という文言だった。


私はずっと、子どもを持ちたくないと思っていた。いつからかはわからない。小さい頃、小学生くらいの頃は、欲しいと思っていたような気もする。

最近は明確に望まないなぁと思い始めて、それは自分勝手と言われればそうだけど、「自分が人生の主役でいたいから」だ。
大学を卒業した頃から友人たちのInstagramに出産報告があがるようになったが、いつしか友人のInstagramは、子どもの写真ばかりになっていった。
子どもを持つことは、なんだか人生の主役を譲り渡すことのように思えて、まだ譲れないなぁと思ったのだった。

30歳に近づくと、未婚同士でも「子ども欲しい?」というような話題が出てくることがある。「いらない」と答えると、「えっ」と驚かれることもある。


30歳で不妊治療を始めたらほぼ確実に授かれる、ということは逆に、どうしても子どもを持ちたいなら今すぐ始めないと手遅れになる可能性があるということだ。
そのことを知っていながら、このまま5年10年と時が過ぎて、「あのときちゃんと考えておけばよかった」とあとから後悔したくないと思って、色々考えることにした。

妊娠出産に関わる本をいくつか読んだ。
出産レポや妊活レポ、育児レポも読んだ。
友人と話したし、ネットに書かれた意見なども見た。

最近子どもを産んだ友人に、きっかけを聞いたら、「夫が体調悪い時があって、このままもし死んでしまったらと思ったら、この人の遺伝子を残したいと思った」と言っていた。


色々調べたり考えたりしたら子どもが欲しいと思うかも、と思ったけど、やっぱり気持ちは変わらなかった。
友人の赤ちゃんを見るとかわいいなぁと思うし、それが自分と愛する人の子どもだったらもっと愛おしいに違いないと思った。けど。

先のことはわからない、が結局私の結論かもしれない。
今は子どもを持ちたいと思わない。ただこの先、気持ちが変わることがあるかもしれない。それでも、あのときちゃんと考えておけば、と後悔しないように調べて、考えた。


正直先のことなんてわからないよね。ずっとそう思って生きてきた。
でも自分が選んだことだから、責任を持って選べるように。30歳の年に考えてよかったと思う。(まだ30歳です!)

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