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陰謀論とカウンターインテリジェンス

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今回は陰謀論とカウンターインテリジェンスについて書きたいと思います。

陰謀論とカウンターインテリジェンス

⬛カウンターインテリジェンス

カウンターインテリジェンスは別の言い方では防諜と呼ばれています。
カウンターインテリジェンスは敵対するインテリジェンス機関、いわるゆ情報機関から、自分たちのインテリジェンスプログラムを守る目的を有しています。

基本的には国家のインテリジェンスプログラムあるいはそれに準ずる組織のプログラムを守ることを目的としており、一定程度の組織的な規模を持っていないとカウンターインテリジェンスは難しいのではないかと思います。

言い換えますと、ある個人が、国家や国家に類する組織からの攻撃から自分たちを守る方法は、国家という媒介者を通じてしか存在しないという言い方もできるかもしれません。

例えば、日本人であるならば、日本政府の防諜によってしか、他国やそれに類する組織からの情報工作から身を守る術はないという言い方もできるかもしれません。

また、もし、自国の政府の防諜システムが、仮に自分たちを守っていない、あるいはほとんどまったく機能していないとすれば、彼は全く他国の、あるいはそれに類する組織からの情報工作に裸同然の状態に晒されていると言えるかもしれません。

⬛個人による情報工作からの防衛

しかしながら、諸個人間の程度の差こそあっても、人々は他国やそれに類する組織から、加えて言いますと、自国からの情報工作によって攻撃されているということについて、想像力を働かせることができるということも言えるでしょう。

それは当然ながら、組織による防諜システムと比較しますと、脆弱であり、かつ被害妄想的なものになってしまう恐れはあるかもしれません。
これは実際に幾分仕方がない部分はあるでしょう。

何故なら、情報機関やそれに類する組織の攻撃は圧倒的に攻撃者が有利であり、防御側は断片的な情報を元に仮説を立て、正しいかどうかを検証し、その実態を予測し、そして実際に暴露するしか術がありません。
しかし、実戦的には多くが情報工作をの実態を予測するところまでしか行えず、実際にそれを暴露する所までたどり着くことはありません。

従って、攻撃者は相手の予測の不備を逆に悪用して、その全てを一括して陰謀論という名前で呼んでさえいれば、それほど彼らの予測におびえる必要もないでしょう。

⬛陰謀論という有効な概念

陰謀論という言葉は、情報機関やそれに類する組織からすれば非常に使い勝手のよい言葉であり、自分たちに向けられた疑いの目をすべて陰謀論という括りでまとめてとらえることによって、精度の高い分析も、カルト的非科学的な妄想も、個人的な被害妄想も、まとめて同じものに仕立てることができます。

自分たちの攻撃が暴露されていない限り、あるいは仮に完全に近い形で暴露されていたとしても、徹底的に相手の主張を精神病やオカルトと同一視しつづければ、それだけで多くの人を欺くことができます。

⬛個人的観点から見たカウンターインテリジェンス

残念ながら組織によるカウンターインテリジェンスと比較して、個人で情報機関やそれに類する組織からの情報工作に対抗することは非常に難しいといわざるを得ません。

しかしながら、一方で今日は、20世紀以前とは情報の意味合いも変化してきています。私たちはかつては隣町の名前も知らない人たちが何を考えていたのかを知る術がありませんでした。
たしかに今日もなお、それは難しいままであり、そうであることは決して悪いことではありませんが、それとは別に地球の反対側にいる人々の意見をインターネットサービスを通じて知ることができます。
以前よりも遥かに、世の中にあふれている情報工作について、詳細に分析している人々の意見をきくことができます。
もちろん、その全てが正しいとは言えませんし、当然のことながら、そのほとんどが何らかの意味で問題があるとさえ言えると思います。

しかしながら、漠然と、そして時に鮮明に、世界中の情報機関やそれに類するような組織が何を考え、何をもくろみ、どのようにそれを実行しようとしているのかが見えるようになってきているというのは事実でしょう。
そのイメージが実際に行われているそれとは決して小さくない違いがあるとしても、何となく何かが行われているだろうということは、掴めるようになってきているというのは間違いないのではないでしょうか。

⬛技術革新と個人のカウンターインテリジェンス

今後、社会はさらに技術革新が進んでいきます。
これにより情報機関やそれに類する組織もこれらの技術を巧みに利用して攻撃してくると考えることができると思います。
同時に、これらの情報機関やそれに類する組織に対するカウンターインテリジェンスの技術も、国家レベルではなく、個人レベルでさえも、強固なものを構築できる可能性も生まれてきています。
この両者の戦いは一見すると前者が圧倒的に有利であるかのようにも見えますが、実際に技術革新がもたらす未来は、現代のわれわれの予想を凌駕する可能性もあるだけに、後者にも可能性は大いにあると感じられるかもしれません。

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最後に

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